お腹の毛は普段あまり気にならないものの、服を脱いだときや水着を着るときなど、ふとしたときに目についてしまいます。しかし、お腹は皮膚が柔らかく産毛が多いので綺麗に処理をするのが難しいです。
この記事では、お腹の毛を処理するアイテムや具体的な処理方法を紹介します。自己処理の他に、より綺麗なお腹を目指せるサロンのお腹脱毛についても合わせて見ていきましょう。
お腹のムダ毛の自己処理方法
お腹のムダ毛処理は、「剃る」「抜く」といった一般的な処理方法の他にも、さまざまな対処方法があります。ここでは、お腹のムダ毛の処理ができる方法について、まとめて解説していきます。
- カミソリ・電気シェーバー
- 毛抜き
- 除毛クリーム
- 脱毛ワックス
- 家庭用脱毛器
- その他
方法によって、処理後の肌のツルツル具合や、肌トラブルのリスクが変わってきます。それぞれの特徴を知って、あなたにとってベストな方法を探してみましょう。
カミソリ・電気シェーバー
カミソリや電気シェーバーは、毛を剃って処理をする方法です。毛の根元が残っているのですぐにまた生えてきてしまうというデメリットはありますが、お腹に当てて滑らせるだけでムダ毛を処理できる簡単な処理方法となっています。
背中などと異なり、お腹は自分の目からも見やすい範囲にあるので、ムダ毛も処理しやすいです。
カミソリは刃が皮膚に触れるため、肌がかゆくなる、ヒリヒリするといったカミソリ負けを起こしてしまうリスクがあるので、処理をする際は注意しましょう。カミソリ負けは、カミソリが皮膚の角質も一緒に取り除いてしまうことが原因で起こります。
一方、電気シェーバーは刃が直接皮膚に触れないため、比較的肌に優しい処理方法です。角質を傷つけることもないので、皮膚が薄いお腹部分にも適しているでしょう。
毛抜き
毛抜きは、毛をつまんで引っ張ることで毛根からムダ毛を除去する方法です。一度抜くとしばらく生えてこなくなるのはメリットですが、毛を抜くときに痛みが生じるのがデメリットです。特にお腹の皮膚は薄いため、手足などの部位と比べても痛みが大きい場合があります。
また、毛抜きでムダ毛を処理するのは肌へのダメージが大きく、色素沈着や毛嚢炎などの肌トラブルにつながるリスクが大きいです。
除毛クリーム
除毛クリームは、薬剤で毛のタンパク質を溶かして除毛することで、ムダ毛を処理するアイテムです。ムダ毛が気になるお腹に除毛クリームを塗って放置し、あとは洗い流すだけなので、比較的簡単に処理をすることができます。
人によっては、除毛クリームの薬剤が肌に合わない人もいるので、必ずパッチテストを行ってから処理をしましょう。また、一度処理をしてもまた生えてきてしまうので、定期的な処理が必要です。
脱毛ワックス
脱毛ワックスとは、専用のワックスをムダ毛部分に塗って乾燥させた後、一気に剥がすことで、ワックスごと毛を除去するアイテムです。毛抜きと違って、広範囲をまとめて処理をすることができます。
脱毛ワックスでの処理は、ワックスを剥がすときにどうしても毛が抜ける痛みが生じます。お腹の皮膚は薄いため、その痛みも大きくなりがちです。また、毛が抜けた刺激で毛穴が広がったり炎症が起きたりなどの肌トラブルが起こる恐れもあります。
家庭用脱毛器
家庭用脱毛器は、熱によるダメージを毛根に与えることで、毛を細くしたり毛が生えてくるスピードを遅くする効果があるアイテムです。他の自己処理方法とは違って脱毛効果があるので、繰り返し使うことで、ムダ毛の処理をする必要がなくなっていくというメリットがあります。
ただし、他の方法に比べると少々コストがかかる、脱毛サロンやクリニックでの処理と比較すると効果を実感するまでに時間がかかりやすいというデメリットがあります。
その他
その他にも、お腹の処理に使えるアイテムとしては、下記のような種類があります。それぞれの方法に一長一短があるため、どの程度ムダ毛をツルツルにしたいか、肌の弱さなど、自分に合った方法で処理をすると良いでしょう。
除毛タオル | タオルで肌表面を擦ることで繊維にムダ毛を絡めて除毛する |
脱毛テープ | 粘着力のあるシートを肌に貼り付けて一気にムダ毛を抜く |
除毛パッド | 紙ヤスリがついたパッドで肌表面を擦って毛を除去する |
除毛石鹸 | 毛の細胞にダメージを与えてムダ毛の発毛を抑制する働きがある成分が含まれた石鹸をボディーソープの代わりに使用する |
抑毛ローション | 毛の発育を抑制する効果がある成分が含まれたローションを塗布する |
お腹の自己処理を電気シェーバーで行う方法
ここまで、お腹のムダ毛を処理するさまざまな方法を紹介してきました。その中でも、比較的肌トラブルのリスクが小さくておすすめなのが、電気シェーバーを使う方法です。電気シェーバーは刃の外側にヘッドと呼ばれる部分があり、刃が直接肌に触れることがないので安全に処理できます。
ここでは、電気シェーバーでお腹のムダ毛を処理する手順を丁寧に解説します。
- お腹を洗って清潔な状態にする
- 肌を傷つけないように剃る
- 処理が終わったら保湿をする
ステップごとに見ていきましょう。
お腹を洗って清潔な状態にする
まずは、万が一肌を傷つけてしまった際に雑菌が侵入するのを防ぐために体を洗いましょう。お腹を洗ってからスムーズに処理をするためには、入浴時や入浴後に自己処理を行うのがおすすめです。お腹のムダ毛を処理する場合は、お腹を入念に洗って、洗い流した後は電気シェーバーで剃りやすいようにタオルでしっかりと水気をふき取ってください。
肌を傷つけないように剃る
電気シェーバーを持っていないほうの手でお腹の皮膚を軽く引っ張って、凹凸のない状態にしましょう。それから、電気シェーバーを皮膚に当てて、毛流れに沿って優しく滑らせながら剃っていきます。毛流れに沿って剃ると肌への刺激が少なくなり、負担を和らげることにつながります。
また、根元から処理したいからといって、電気シェーバーを強く皮膚に押し当てるのは禁止です。電気シェーバーの刃は先端のヘッドと呼ばれる部分の内側にありますが、強く押し当てると内側の刃が皮膚に触れて、肌に負担がかかってしまいます。あくまでも滑らせるように動かすようにしましょう。
処理が終わったら保湿をする
お腹のムダ毛を剃り終わったら、剃った部分を保湿クリームなどで保湿しましょう。電気シェーバーは肌に優しい自己処理アイテムですが、肌へのダメージがゼロなわけではありません。ダメージがゼロなわけではありません。刺激を受けた肌は敏感になっているので、その後の肌トラブルを防ぐためにも保湿が必要です。
お腹の毛を綺麗になくすならサロン脱毛がおすすめ
電気シェーバーや除毛クリームといった処理方法は、自宅でできて手軽ではあるものの、またすぐに生えてきてしまうので何度も処理をする必要があります。毛の処理には意外と手間がかかるので、何度も処理するのは面倒ですよね。
もしお腹の毛の処理が面倒、剃り残しを気にせず綺麗にムダ毛を処理したいとお考えなら、サロン脱毛がおすすめです。ここでは、なぜサロン脱毛がおすすめなのか、サロン脱毛の3つのメリットを見ていきましょう。
- 自己処理の手間が必要なくなる
- 肌トラブルに悩まされなくなる
- 肌が綺麗になってファッションも楽しめる
それぞれ解説していきます。
自己処理の手間が必要なくなる
自己処理で脱毛効果が得られるのは家庭用脱毛器だけなので、それ以外の方法で自己処理を行っている方は、一度処理してもまた毛が生えてきてしまいます。そのため、数日から数週間単位でまた処理をする手間が発生してしまうのです。
しかし、サロン脱毛は施術を重ねるごとに毛が薄くなっていき、だんだんと自己処理の頻度が減っていきます。脱毛が完了すれば、処理をしなくてもツルツルの綺麗な肌をキープできるようになるでしょう。自己処理の手間から解放されるだけでなく、ムダ毛を気にするストレスも軽減されていくのです。
肌トラブルに悩まされなくなる
これまでに紹介したような自己処理方法は、かゆみ、赤み、痛み、毛嚢炎、埋没毛、黒ずみなどのさまざまな肌のトラブルにつながるリスクがあります。自己処理を繰り返し行っていけば、それだけ肌トラブルが起こるリスクも高くなるでしょう。
サロン脱毛をして自己処理の必要がなくなれば、こういった肌トラブルに巻き込まれる危険性も少なくなるのです。特に、敏感肌ですぐに肌が荒れてしまうという人にとっては大きなメリットといえるでしょう。自己処理による肌トラブルにお悩みの方は、脱毛を検討してみてください。
肌が綺麗になってファッションも楽しめる
お腹は産毛が多くてあまりムダ毛が目立たないような印象をお持ちの方は多いかと思います。
しかし、日本人の毛は黒いので、色素が薄い産毛でも肌のトーンを暗く見せてしまうというデメリットがあるのです。脱毛をしてムダ毛が根元からなくなれば、産毛が肌を暗く見せたり剃った毛が目立ったりする危険性がなくなります。
また、あくまで副次的な効果としてではありますが、脱毛で美肌効果が期待できる場合もあります。例えば、サロン脱毛の一つである「IPL脱毛」では、本来シミの治療などに光の波長を使って施術を行うため、肌のトーンアップや毛穴の引き締めといった効果が期待できるのです。
このように、脱毛によって肌が綺麗に見えるようになるので、お腹を見せるようなファッションも気軽に楽しめるようになるでしょう。
お腹脱毛のメリットデメリットについては、「女性にお腹脱毛がおすすめの理由とは|メリットデメリットを紹介」の記事で詳しく解説しているので、ぜひご参照ください。
サロンのお腹脱毛
サロンでお腹脱毛するメリットを紹介しましたが、脱毛を検討する際には脱毛方法や脱毛に必要な期間などが気になりますよね。ここでは、サロンのお腹脱毛を検討するときに知っておきたい基礎知識を解説していきます。
脱毛範囲
基本的には、アンダーバストから腰骨のラインまでを指す場合が多いです。ただし、「お腹脱毛」と一言でいっても、サロンによって施術範囲が異なる場合があるので、希望の範囲が含まれているかどうかは、サロンのサイトなどでしっかりと確認しておきましょう。特に、へそまわりは毛が濃いことが多く別途料金が必要なサロンもあるので、注意が必要です。
脱毛方法
サロンでは「光脱毛」と呼ばれる、毛の黒いメラニン色素に反応して照射をする脱毛方法が採用されていることが多いです。しかし、サロンによって導入している脱毛機が異なるため、それぞれの脱毛方法の違いについても確認しておくと良いでしょう。
サロンの脱毛方法は、大きく分けて下記の5つに分けられます。
IPL脱毛 | 「インテンス・パルス・ライト」というメラニン色素に反応する特殊な光を照射して減毛する |
SSC脱毛 | 「ビーンズジェル」という特殊なジェルの上から「クリプトンライト」という専用の光を照射して制毛・減毛成分を浸透させる |
SHR脱毛 | 発毛を促す働きを持つ「バルジ領域」に脱毛機の光による熱を与えて脱毛する |
ハイパースキン脱毛 | 毛を作り出す「発毛因子」に光を照射して発毛因子の細胞分裂を減退させて脱毛する |
THR脱毛 | メラニン色素に反応する光に加え、さらに「赤外線領域」を多く含んだ光を照射して脱毛する |
それぞれの脱毛方法の特徴やメリットデメリットについては、「光脱毛の種類を徹底解説|従来の方法から最新の脱毛方法まで網羅!」の記事をご参照ください。
脱毛回数・期間
回数 | 期間 | |
効果を感じ始める | 5〜6回程度 | 1年程度 |
自己処理がほとんど必要なくなる | 8〜12回程度 | 1年半〜2年程度 |
産毛もなくなってくる | 12〜18回程度 | 2年〜3年程度 |
サロンでお腹脱毛を完了させるためには、12〜18回の施術と約2〜3年の期間が必要です。効果を感じ始めるのが5〜6回程度、自己処理がほとんど必要なくなるまでは8〜12回程度となるでしょう。
また、サロン脱毛は、毛の生えるサイクル(毛周期)に合わせて施術を行わなければいけないため、一般的に2〜3ヶ月の期間を空けなければいけません。そのため、思ったよりも時間がかかってしまったという人もいるようです。
サロン脱毛の中には、毛周期に影響されずに脱毛ができる方法もあるので、早く脱毛を完了させたい人は「SHR脱毛」や「ハイパースキン脱毛」を導入しているサロンも検討してみてください。
もともとの毛の濃さや、どこまでムダ毛をなくしたいのかという本人の脱毛目標によって、必要な回数や期間は変わってくるので、あくまで目安として参考にしてみてください。
お腹脱毛にかかる回数については、「お腹脱毛が完了するまではどのくらい?回数・期間を詳しく解説」の記事でさらに詳しく解説しています。
脱毛時の注意点
脱毛期間中は、保湿を徹底するようにしてください。これは、乾燥した肌にライトを照射すると肌トラブルを起こしやすいためです。特に脱毛後は特に肌が乾燥しやすい状態なので、念入りに保湿するようにしましょう。
また、日焼け対策を万全にしておくことも大切です。日焼けは肌がやけどをしているような状態なので、そのまま施術すると肌トラブルにつながります。お腹は日焼けをしにくい箇所ではありますが、海に行ってうっかり日焼けしてしまったという事態にならないようにしてください。
お腹の毛の処理に関するよくある質問
最後に、お腹の毛の処理に関するよくある質問を見ていきましょう。
- お腹の毛が濃くなる原因は?
- お腹の毛は剃ると濃くなる?
- 脱毛の施術で痛みは感じる?
- 脱毛によって肌トラブルが起こることはある?
それぞれ解説していきます。
お腹の毛が濃くなる原因は?
毛が濃くなる原因として主に挙げられるのは、ホルモンバランスの乱れです。男性ホルモンの分泌量が女性ホルモンに比べて多くなると毛が濃くなるといわれています。
ホルモンバランスが乱れる原因となるのは、生活習慣の乱れやストレスなどです。野菜よりも肉中心の食生活になっていたり、睡眠時間が不足していたりすると、ホルモンバランスが不安定になって男性ホルモンが優位になることがあります。
また、中学生~高校生などの思春期、妊娠中、更年期といった時期は、ホルモンバランスが安定しないため、毛が濃くなりやすいです。
お腹の毛が濃くなる原因については、「お腹の産毛をキレイに処理する方法は?毛が濃くなる原因や処理方法を紹介」の記事をご参照ください。
お腹の毛は剃ると濃くなる?
「毛は剃ると濃くなる」といわれることがありますが、これは間違いです。剃っただけで毛が太くなることはありません。
しかし、剃った後の毛が濃く見えることはあります。カミソリや電気シェーバーで毛を剃ると、剃った部分の毛の断面が太く見えますよね。毛は本来、毛先に向かって細くなるように生えていますが、この太く見える部分の毛がそのまま伸びることで、毛先まで太い濃い毛が生えたように見えるのです。
まとめ
お腹の毛の自己処理は、カミソリや電気シェーバー、毛抜き、脱毛ワックス、除毛クリームなどのさまざまな方法で行うことができます。その中でも比較的安全なのが、電気シェーバーを使った自己処理です。刃が直接肌に触れないので、肌トラブルを起こすリスクが少ないです。
しかし、自己処理の場合は、何度ムダ毛を処理してもまた生えてきてしまうというデメリットがあります。自己処理が大変、剃り残しに悩まされたくないという方は、サロン脱毛を検討してみてください。サロン脱毛の場合は徐々に毛が細く生えにくくなっていくので、お腹のムダ毛を根元からなくして綺麗にしたい場合に適しています。