光脱毛の種類を徹底解説|従来の方法から最新の脱毛方法まで網羅!

気温が高くなり薄着になってくると、特に気になり始めるムダ毛。ムダ毛をなくしてツルスベの肌を手に入れたいと思い、脱毛サロンについて調べたことがある人は多いのではないでしょうか。

しかし、いざ脱毛を検討してみると脱毛の種類や情報が多すぎて、「どの脱毛を選べば良いのか分からない」と困惑してしまう人も少なくありません。

そこで今回の記事では、エステサロンで受けられる「光脱毛」について詳しく解説していきます。この記事を読めば、光脱毛の種類や特徴、それぞれの脱毛のメリットデメリットが分かります。

従来の脱毛方法だけでなく、最新の脱毛方法まで網羅的に解説するので、光脱毛について知りたい人は、ぜひ最後までご覧ください。しっかりこの記事を読んで、自分はどの脱毛を選択すると良さそうかの参考にしてください。

目次

基本的な脱毛の方法

光脱毛について解説する前に、そもそも「脱毛」にはどのような方法があるのかを知っておきましょう。脱毛は「光脱毛」「医療脱毛」「ニードル脱毛」の3種類があります。以下では、それぞれの脱毛について解説していきます。

光脱毛

脱毛の方法として有名なのが、エステサロンで受けられる「光脱毛」です。脱毛したい部位に光を当てることから「フラッシュ脱毛」とも呼ばれることもあります。

光脱毛で用いられる光は、毛の黒い色素である「メラニン色素」に反応する仕組みになっており、その光から発生した熱が発毛組織に作用して弱らせ、ムダ毛を生えなくさせていくのです。

光脱毛は基本的に、毛が生え変わるサイクルである「毛周期」に合わせて施術する必要があります。成長期・退行期・休止期からなる毛周期の中でも、毛が生えて成長している段階の成長期の毛に照射をすることで脱毛効果が高まりやすくなるのです。

医療脱毛

医療機関で医師や看護師などの医療従事者が、光脱毛より高い出力の脱毛機を使用して行う「医療脱毛」も脱毛方法の1つです。

基本的な仕組みは光脱毛と同じで、メラニン色素に反応するレーザーを照射して発毛組織を弱らせて、ムダ毛が生えるのを抑制していきます。

仕組み自体はほとんど変わりませんが、国家資格を保有する医療従事者が施術するので、エステの光脱毛より高出力の脱毛機を使用した、より脱毛効果が高い施術ができる点が魅力です。

ただ、高出力の脱毛機を使用するため、エステの光脱毛よりもレーザー照射時の痛みを感じやすい点や、費用が高額になりがちな点はデメリットといえます。

ニードル脱毛

「電気脱毛」とも呼ばれる「ニードル脱毛」は、毛の生える毛穴の1つ1つに金属製の針(絶縁針)を差し込み、微弱な電気または高周波を流して発毛組織を破壊する脱毛方法です。

効果・持続性が高く、1度ニードル脱毛を行うと同じ毛穴から毛が生えることはないとされています。サロン脱毛や医療脱毛は完全に生えなくなるとはいえませんが、ニードル脱毛は今後生えてくる可能性が極めて低いです。

ニードル脱毛と上記2つの脱毛方法との違いは、メラニン色素に関係なく施術できる点です。毛穴に直接針を刺して電気を流すため、白髪や金髪の色素の薄い毛や産毛のように細い毛の脱毛にも適しています。

元々は「逆さまつ毛」などの治療に用いられていたため歴史が古く、従来は「脱毛」といえばニードル脱毛のことを指していました。

光脱毛の種類ごとの特徴|IPL脱毛

ムダ毛の脱毛をしたいときに検討する人が多いのが、エステサロンで受けられる「光脱毛」です。しかし一口に光脱毛といっても、さまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。

そこで、ここからは「IPL脱毛」「SSC脱毛」「SHR脱毛」を始め、最新の脱毛方法である「ハイパースキン脱毛」「THR脱毛」について、それぞれのメリットデメリットを紹介していきます。まずは「IPL脱毛」について見ていきましょう。

IPL脱毛は「インテンス・パルス・ライト」というメラニン色素に反応する特殊な光を照射して減毛する光脱毛の種類の1つで、もっとも一般的な脱毛方法です。多くのサロンで採用されているので、近場のサロンで採用されている可能性も高いでしょう。

メリット

IPL脱毛は、メラニン色素に強く反応して脱毛効果を発揮するため、脇・VIOなどの毛が太くて濃い部位に効果的です。効果をしっかりと発揮する分、痛みが強くなりがちですが、それでも医療脱毛と比べると痛みは少ないです。

シミ・そばかす・ニキビなどの肌トラブルを改善するために行われるフォトフェイシャルと同じ光が使用されているため、脱毛と同時に「美肌効果」が期待できます。

以上のことから、IPL脱毛は「痛みにある程度強く毛量が多い人」や「脱毛しながら美肌効果も得たい人」におすすめといえるでしょう。

デメリット

IPL脱毛は毛が太くて濃い部位に適していて、脱毛しながら肌をキレイにできる点がメリットですが、以下のようなデメリットも存在します。

メラニン色素に反応して脱毛するIPL脱毛は、毛の細く色素が薄い産毛や白髪・金髪には脱毛効果が少ないです。

また、日焼け肌・色黒肌には施術ができない場合があるという点にも気をつけなければいけません。日焼け肌や色黒肌は、肌にメラニン色素が沈着している状態なので、照射をすると肌のメラニンに強く反応して火傷をしてしまったり、光が肌の奥まで届かず効果が十分に発揮できなかったりするのです。

 

IPL脱毛については、「IPL脱毛とは?仕組みや部位ごとの効果を分かりやすく解説」の記事で詳しく紹介しています。

光脱毛の種類ごとの特徴|SSC脱毛

SSC脱毛は「スムース・スキン・コントロール」の略称です。最大の特徴は、「ビーンズジェル」という特殊なジェルの上から「クリプトンライト」という専用の光を照射することです。

光を当てることでジェルが弾け、中に含まれていた制毛・減毛成分が毛穴から浸透して抑毛効果を得ます。

メリット

SSC脱毛は他の光脱毛と違ってジェルを塗布するため、肌に直接光を照射することがなく、肌へのダメージや痛みが少ないです。

また、ジェルの制毛・減毛成分が毛穴から浸透するので、濃い毛から産毛のように薄い毛まで脱毛効果を発揮します。ジェルには保湿成分や美容成分が含まれているため、美肌効果も期待できるでしょう。

以上のことから、SSC脱毛は「敏感肌で肌への負担が気になる人」「痛みに弱い人」におすすめの脱毛方法といえます。

デメリット

痛みが少なく、幅広い毛質に対応できる上に美肌効果も期待できるSSC脱毛ですが、デメリットとしては以下のものが考えられます。

ジェルを塗布しなければいけないため、施術の際にジェルを塗布・取り除く手間と時間がかかります。冬などの寒い時期だと、ジェルが冷たくて施術中少し寒かったという人もいるので、注意が必要です。

SSC脱毛も日焼け肌や色黒肌への効果はあまり高くありません。日焼けをしている人や元々肌が黒い人は、まずカウンセリングでスタッフに施術ができるかどうかを確認してみましょう。

 

SSC脱毛については、「S.S.C脱毛はどのくらいの効果がある?脱毛の仕組みを詳しく解説」の記事をご参照ください。

光脱毛の種類ごとの特徴|SHR脱毛

SHR(スーパー・ヘア・リムーバル)脱毛は、「蓄熱式脱毛」「バルジ脱毛」ともいわれます。メラニン色素に反応する光を使用する一般的な光脱毛の方法とは異なり、発毛を促す働きを持つ「バルジ領域」に光の熱を与えて脱毛するのが特徴です。

メリット

「バルジ領域」は毛が生えるように指令を出す組織で、発見されたのは2000年代と最近のことです。バルジ領域は毛根よりも肌の浅い位置にあるため、弱い光でも十分に効果を発揮できて、施術時の肌への負担や痛みが少ないという特徴があります。

また、毛根に照射をする通常の方法では、毛周期に合わせて施術をする必要がありましたが、バルジ領域に光を照射するSHR脱毛では、毛周期に関係なく短期間で施術を受けられるのです。

さらに、メラニン色素にも影響されず脱毛できることから、日焼け肌・色黒肌にも対応できて、色素の薄い産毛にも効果を発揮します。

よって、SHR脱毛は「肌に負担をかけたくない・痛みに弱い人」「日焼け肌・色黒肌だけど脱毛したい人」や「短期間で脱毛を完了させたい人」に向いているといえます。

デメリット

SHR脱毛のアプローチ対象であるバルジ領域は、発見されてから20年程度しか経っていません。そのため、SHR脱毛が導入されたのも他の脱毛方法と比較すると比較的最近で、導入サロンがまだまだ少ない、データ・実績が少ないというデメリットがあります。

また、今生えている毛にアプローチする従来の方法と異なり、SHR脱毛は発毛指令を出すバルジ領域にアプローチをして、これから生えてくる毛を抑制する方法です。今生えている毛が抜け落ちることがないので、効果を実感するまでに時間がかかるのもデメリットといえるでしょう。

 

SHR脱毛についてもっと知りたい方は、「SHR脱毛のメリットデメリットは?仕組みから詳しく解説」の記事をご参照ください。

光脱毛の種類ごとの特徴|ハイパースキン脱毛

ハイパースキン脱毛は、毛を作り出す「発毛因子」に光を照射し、発毛因子の細胞分裂を減退させて脱毛する方式です。ハイパースキン脱毛も、SHR脱毛と同様に比較的最近導入され始めた脱毛方法となっています。

メリット

通常の光脱毛は、今生えている毛の毛根に作用する必要があり、毛根に熱を確実に届けるために60〜80℃という高温の光を照射します。しかし、ハイパースキン脱毛は毛が生える前の発毛因子に作用するので毛を焼く必要がなく、体温ほどの温度で施術が可能です。

そのため、照射の痛みや肌への負担が少なく、火傷・かゆみ・炎症などの肌トラブルのリスクも軽減できます。子どもでも施術できるほどに痛みや負担が少ないとされています。

また、ハイパースキン脱毛も毛周期に関係なく施術できるので、短期間で脱毛を完了させることも可能です。

コラーゲンの活性化、シミや皺の改善といった美肌効果を期待できて、脱毛と同時に美肌効果も得られます。

以上のことから、ハイパースキン脱毛は「敏感肌やアトピー肌の人」や「痛みを極力感じたくない人」におすすめといえるでしょう。

デメリット

ハイパースキン脱毛はSHR脱毛と同じく比較的最近導入され始めた脱毛方法なので、採用しているサロンが少ない、データ・実績が少ないのがデメリットです。毛が抜け落ちることがなく、脱毛効果を実感するまでに時間がかかるのも注意点といえます。また、費用が他の光脱毛と比べると高めです。

 

ハイパースキン脱毛については、「ハイパースキン脱毛は本当に子どもでも脱毛できる?仕組みや効果を解説」の記事で詳しく紹介しています。

光脱毛の種類ごとの特徴|THR脱毛

THR「サーモ・ヒート・リムーバー」脱毛は、「IPL脱毛」と「SHR脱毛」のデメリットを改善してできた新しい蓄熱式の脱毛方式です。従来通りメラニン色素に反応する光に加え、さらに「赤外線領域」を多く含んだ光を照射して脱毛する仕組みになっています。

メリット

産毛のように細い毛や、日焼け肌・色黒肌には対応できないIPL脱毛の問題点と、連続照射すると出力が落ちるSHR脱毛の問題点を改善してできたTHR脱毛には、以下のメリットがあります。

施術の痛みが少なく施術にかかる時間が比較的短い、日焼け肌・色黒肌にも対応可能、濃い毛・太い毛から産毛まで幅広い毛質に効果を発揮、メンズ脱毛にも向いているなどです。

これらのことから、THR脱毛は「脱毛したい日焼け肌・色黒肌の人」や「濃い毛から薄い毛までツルツルにしたい人」に向いている脱毛方式といえるでしょう。

デメリット

IPL脱毛とSHR脱毛のハイブリッド型であるTHR脱毛は2015年に誕生した方法なので、導入サロンがまだまだ少ない、データ・実績が少ないのがデメリットです。また、従来の脱毛では約1~2週間で毛が抜け落ちるのに対し、毛が抜けるまでに2週間~1ヶ月程度かかるため、効果が本当に現れているのかと不安になってしまう方もいるでしょう。

光脱毛に関するよくある質問

ここまで、光脱毛の種類ごとの特徴やメリットデメリットを解説してきました。ここからは、さらに光脱毛に対する理解を深めるために、よくある質問をいくつか取り上げて紹介していきます。

光脱毛を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

光脱毛で脱毛完了するまでの回数・期間は?

サロンの光脱毛で脱毛が完了するまでの期間は、大体2年〜2年半とされています。これは、多くのサロンでは2ヶ月に1回の頻度で施術し、ムダ毛がなくなってツルツルになったと感じる人が多くなるまでに12〜15回程度かかるためです。

自己処理が楽になる程度で良いという方であれば、8〜10回程度で満足することもあるので、もっと早く脱毛が完了することもあるでしょう。

また、SHR脱毛やハイパースキン脱毛は毛周期に関係なく施術ができるため、最短で2週間に1回程度の頻度で施術が進められます。脱毛完了までの期間をもっと短くしたいという方は、これらの脱毛方法を検討してみてください。

脱毛に必要な回数や期間については、「脱毛は何回くらいで効果を実感できる?回数や期間を解説」の記事をご参照ください。

光脱毛の効果を高める方法は?

せっかく光脱毛を受けるのであれば、なるべく脱毛効果を高めたいですよね。光脱毛の効果を高めるためには、次の2つのポイントを抑えておきましょう。

日傘・日焼け止めなどで日焼け対策をする

メラニン色素に反応する光を使用するタイプの光脱毛を受ける場合、日焼けは厳禁です。

人の肌は、紫外線を浴びると多量のメラニン色素を生成し、肌を黒くします。つまり、日焼けした肌に光脱毛の光を照射すると、肌にあるメラニン色素にも光が反応してしまい、効果が分散されてしまったり、火傷をするリスクが高まったりするのです。

日焼けをしないように、夏だけでなく、常に日焼け対策を徹底するようにしましょう。

普段から肌を保湿する

どんなに肌への負担が少ないといわれている種類の光脱毛であっても、ノーダメージというわけではありません。脱毛施術直後の肌は、肌に熱が溜まっていて乾燥しやすく、とてもデリケートなのです。

脱毛効果を高めるためには、肌の状態が健康である必要があります。肌が乾燥していると、肌のバリア機能が低下し、施術の痛みを感じやすくなる、肌が乾燥して硬くなって脱毛効果を感じにくくなる、かゆみや炎症などの肌トラブルを生じるリスクが高まるなどのさまざまなトラブルにつながりかねません。

そのため、日頃から保湿クリームなどで肌ケアをすることが重要です。脱毛後の肌は敏感になっているので、普段から使用している化粧水や保湿クリームでも肌荒れをする可能性があります。もし肌荒れをしてしまった場合は、敏感肌用の化粧水や保湿クリームを使用すると良いでしょう。

光脱毛は家でもできる?

家庭用脱毛器を使えば、自宅にいながら光脱毛することも可能です。IPL脱毛を採用した家庭用脱毛器が多く販売されており、自宅で簡単に脱毛の施術ができます。家でセルフ脱毛をする際は、専用のゴーグルをかけて説明書に書いてある使用方法を守って行うようにしましょう。

ただ、家庭用脱毛器はサロンの光脱毛よりも出力が低いため、効果はサロン脱毛の方が高くなっています。また、背中やうなじなどは家庭用脱毛器だと手が届きづらいため、処理が難しいのが難点です。

まとめ

光脱毛の種類には、「IPL脱毛」「SSC脱毛」「SHR脱毛」「ハイパースキン脱毛」「THR脱毛」があります。濃い毛・太い毛に効果を発揮する脱毛方式、産毛のように細い毛に効果的な脱毛方式、幅広い毛質に対応可能な脱毛方式など、その特徴やメリット・デメリットはさまざまです。

これからエステサロンで光脱毛をしたいという人は、この記事をよく読んで、自分の脱毛したい部位や毛質・毛量に適した脱毛方式を選択し、満足のいく脱毛を体験してください。

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