ノースリーブや半袖、ピッタリした服などを着るときに、二の腕が太くてぶよぶよだと悲しく感じてしまいますよね。
二の腕は比較的肉がつきやすい部位で、ついた肉は「振袖肉」とも呼ばれます。実は、振袖肉は普段の生活では落ちにくい肉なんです。そのため、美しい二の腕をキープするには、意識して落とすことが必須になります。
この記事では、二の腕に振袖肉がついてしまう原因や振袖肉の落とし方、二の腕をトータルで美しく見せるための方法を解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
二の腕に振袖肉がついてしまう原因
二の腕の振袖肉は、筋肉の使い方に原因があります。二の腕には、主に上腕二頭筋と上腕三頭筋という筋肉がついています。上腕二頭筋は腕の内側についており、力こぶを作ったときに固くなる筋肉です。普段の生活では、この上腕二頭筋を使う機会が多いです。
一方、上腕三頭筋は腕の外側についており、いわゆる振袖部分に当たります。上腕三頭筋は普段の生活ではあまり使わない筋肉なので、意識して動かさないとたるんでしまい、振袖肉ができてしまうのです。
振袖肉の対策方法
振袖肉をなくすためには、上腕三頭筋周りを引き締めなくてはいけません。普段あまり動かさない筋肉なので、きちんと意識してケアすることが大切になります。ここでは、振袖肉を改善する3つの方法を紹介します。
- 筋肉へのアプローチ
- 脂肪へのアプローチ
- セルライトへのアプローチ
それぞれ見ていきましょう。
筋肉へのアプローチ
まずは、上腕三頭筋に直接アプローチする方法です。筋力が低下した状態だと、脂肪や皮膚を支えきれなくなって、たるんでしまいます。上腕三頭筋を鍛えることで、引き締め効果が期待できるでしょう。しかも、脂肪の蓄積やむくみも改善することができるので、振袖肉を撃退するには効果的な方法といえます。
脂肪へのアプローチ
二の腕についてしまった脂肪に直接アプローチする方法もあります。普段の生活から意識できるのは、食事改善です。普段、栄養バランスの取れた食事ができていない、食事の時間が不規則という方は、まずはそこから直していくと良いでしょう。
また、美容医療で脂肪そのものを除去、破壊する方法もあります。通常のダイエットでは、体内に存在する脂肪細胞を小さくすることで痩せるため、一度痩せても再度脂肪細胞が大きくなればリバウンドしてしまいます。
一方、美容医療の場合は、脂肪細胞の数ごと減らすのでリバウンドしにくいです。費用がかかっても良いから、根本的に脂肪がつかなくしたいという方には適しています。
セルライトへのアプローチ
脂肪が増加して、さらに老廃物がたまると、セルライトと呼ばれるものができます。セルライトは、老廃物や水分などが脂肪細胞に絡みついて肥大化したものです。二の腕は脂肪がつきやすく、また冷えて血行が悪くなりやすいため、セルライトができやすくなります。
一度できたセルライトは、通常の脂肪と違ってなかなか落ちません。そのため、意識的に落とす必要があります。具体的には、食事改善や運動、マッサージなどです。
振袖肉の落とし方
振袖肉を落とすには、筋肉や脂肪、セルライトにアプローチするのが効果的と紹介しました。ここでは、具体的にどんなことをすれば振袖肉を落とすことができるのか、例を挙げて詳しく紹介していきます。
マッサージ
二の腕のマッサージには、「リンパマッサージ」がおすすめです。リンパの巡りを良くして、老廃物を流す効果があります。むくみ解消の他、セルライト予防にも効果的です。
二の腕のリンパマッサージのポイントは、わきの下に向かって流すようにマッサージすること。わきの下には、汚れたリンパを回収する「腋窩リンパ節」があります。この部分に向かって流すことで、老廃物を体から追い出すことができるのです。
〈リンパマッサージの手順〉
- 腕やデコルテにオイルやクリームを塗って、すべりを良くします。
- 腕を上げて、左わきの下を右手の親指以外の4本の指で押して、「腋窩リンパ節」を3回刺激します。
- 右手で左腕のひじからわきの下まで、振袖肉をつまむようにゆっくりと滑らせるように押します。(10回)
- 左腕を上に挙げて、右手で左手首を掴み、わきの下に向かってさすります。(5回)
- 左右を変えて2~4を同じように行います。
ストレッチ
ストレッチをすると血流が良くなり、リンパの流れを整えることができ、むくみ解消などに効果的です。筋肉もほどよく刺激できるので、手軽に二の腕をケアしたいときにおすすめできます。
〈ストレッチの手順〉
- 両腕を上げて、両ひじを折り曲げて、右手で左ひじを持ちます。
- 1の状態のまま右手で左ひじを引っ張り、二の腕を伸ばします。(気持ちよく感じる程度)
- ゆっくり呼吸しながら10秒キープします。
- 左右を変えて1~3を同じように行います。
有酸素運動
有酸素運動は、筋肉を動かすエネルギーとして、血糖や脂肪が酸素と一緒に使われる運動のことです。脂肪燃焼に効果的なので、有酸素運動を取り入れることで二の腕の脂肪も燃焼しやすくなります。
有酸素運動の例として、ウォーキングやジョギング、水泳などが挙げられます。有酸素運動は、20分以上行うことで体脂肪の分解が速まるといわれているので、30分以上行うのがベストです。しかし、脂肪燃焼のためには続けることが何よりも大切なので、「10分程度でもウォーキングする」などのように習慣化できると良いでしょう。
筋トレ
上腕三頭筋を鍛えることで、効率良く二の腕を引き締めることが可能です。ここでは、二の腕を特に鍛えることができる筋トレを3種類紹介します。
- リバースプッシュアップ
- フレンチプレス
- キックバック
それぞれ見ていきましょう。
リバースプッシュアップ
椅子を使って行う、いわゆる「逆腕立て伏せ」です。腕立て伏せよりも負荷が低いので、これから上腕三頭筋を鍛えたい初心者におすすめできます。椅子がすべって怪我をしないように気をつけましょう。
- 椅子を背にして立ちます。
- ひざを曲げてしゃがみながら、両手を逆手にして手のつけ根部分で椅子の座面を掴みます。
- ゆっくりとひざを伸ばしてかかとを地面につけ、お尻からかかとまで一直線の状態にします。
- ひじを90度になるようにゆっくり曲げながら、お尻を地面に近づけます。このとき、二の腕の外側の筋肉に効かせるイメージで行います。
- ひじを伸ばしてお尻をゆっくりと上げ、4から3の状態に戻します。
- 3~5を10回繰り返します。休憩を挟んで3セット程度行うのが目安です。慣れてきたら回数を増やしてみてください。
フレンチプレス
ダンベルなどを使って行う筋トレです。ダンベルがない人は、500mlのペットボトルに水を入れてダンベル代わりにしても構いません。座ったままでもできるので、手軽に二の腕の引き締め効果が期待できます。
- ダンベルを両手で持ち、ひじを伸ばして頭上に上げます。
- ゆっくりとひじを曲げて、頭の後ろに向かってダンベルを動かします。
- 二の腕の外側の筋肉を使いながら、ダンベルをゆっくり頭上に動かします。
- 2~3の動きを10回繰り返します。休憩を挟んで3セット程度行うのが目安です。慣れてきたら回数を増やしても良いです。
キックバック
椅子とダンベルを使った筋トレです。これも負荷は低いトレーニングなので、筋トレ初心者の方にもおすすめですよ。
- 右手でダンベルを持ち、椅子の前(背もたれ側ではない方)に立つ
- 左手で椅子の座面に手をつき、顔が下を向くようにします。
- 右手はひじまで体の側面につけて、右ひじは90度に曲げます。
- 右ひじをゆっくり伸ばして、肩から手首まで一直線になるまで動かします。このとき、二の腕の外側の筋肉に効いていることを確認しましょう。
- 再びひじを曲げて、3.のポジションまで動かします。
- 3~5を10回繰り返します。休憩を挟んで3セット程度行うのが目安です。慣れてきたら回数を増やしてみてください。
これらの方法で効果を得られなかった方は、「二の腕が痩せない原因は?二の腕痩せに効果的な方法をまとめて紹介」の記事を参考にしてみてください。
振袖肉がなくなった二の腕をより綺麗にするには?
ここまで、振袖肉を撃退する方法を紹介してきました。自分のほっそりした二の腕を想像するだけで、なんだかわくわくしてきますよね。
ただし、二の腕の美しさは、細さだけで決まるものではありません。他にも、肌のスベスベ
さや、ムダ毛のない綺麗な肌も魅力につながります。せっかく綺麗な二の腕を目指すのであれば、一緒に肌やムダ毛もケアしてみてはいかがでしょうか。ここからは、振袖肉をなくす以外の、二の腕を綺麗にする具体的な方法をご紹介します。
角質ケア・保湿で肌をスベスベにする
二の腕にはブツブツができやすい箇所で、ざらりとした肌触りになってしまうことがあります。これは、新陳代謝でなくなるはずの古い角質がうまく剥がれ落ちず、毛穴に詰まってしまうことで起こります。
スベスベな二の腕を手に入れるためには、古い角質を取り除く角質ケアと、肌を柔らかく整える保湿が大切です。
角質をケアするには、古い角質などを落とす効果があるボディソープや石けんを使いましょう。定期的に古い角質を取り除くことで、ブツブツを徐々に改善できます。
保湿のためには、まず入浴後に化粧水をつけて肌に水分を補給してください。その後、保湿クリームを塗って、肌のうるおいをしっかり守ると良いです。角質ケアと保湿を習慣にすることで、うっとりするようなスベスベの二の腕に近づきます。
脱毛をしてムダ毛のない肌にする
ムダ毛のない二の腕はスベスベしていて、見た目も綺麗ですよね。二の腕のムダ毛をなくすには、カミソリでの処理が比較的安くて手軽です。しかし、一度カミソリで剃ってもまたすぐに生えてきてしまうため、何度も処理するのが面倒というデメリットがあります。
また、肌がヒリヒリする、赤みが残るなどのカミソリ負けを起こしてしまうことも少なくありません。他にも、毛抜きや除毛クリームといった手段がありますが、どれも再び生えてきてしまったり、肌トラブルのリスクがあったりします。
二の腕をツルツルの状態でキープするには、サロンなどで脱毛をするのがおすすめです。脱毛をすると、徐々に毛が細く生えにくくなっていくため、いつでも二の腕に自信を持つことができます。
振袖肉を改善したらツルツル肌を目指そう
もし確実に肌を綺麗にしたいのであれば、サロン脱毛を受けるのがおすすめです。サロン脱毛の施術を行うことで徐々に毛が薄く生えにくくなっていくので、二の腕がどんどんスベスベになっていきます。ここでは、二の腕のムダ毛をサロン脱毛するメリットを紹介します。
よりファッションを楽しめるようになる
二の腕のムダ毛がない状態をキープできれば、よりファッションを楽しめるようになります。
例えば、夏に人気のノースリーブは、二の腕を思い切り露出するファッションです。ムダ毛の処理をうっかり忘れてしまうと、その日ノースリーブを着たくても諦めなければいけないなんていうことになる人もいるでしょう。
しかし、脱毛をしていつでもムダ毛のないツルツル肌をキープできれば、いつでもどんな服を着ても自信が持てるようになります。
サロン脱毛なら美肌効果も期待できる
一部のサロン脱毛では、副次的な効果ではありますが、脱毛と同時に美肌効果が期待できます。サロン脱毛の一つ「IPL脱毛」は、本来シミの治療などに使う光波長を使います。そのため、脱毛と同時に、毛穴の引き締めや肌のトーンアップといった効果が期待できるのです。
その他にも、サロン脱毛の施術を受けて毛が細くなっていくと、毛穴も引き締まり、肌がツルツルになっていきます。ムダ毛を処理できるだけではなく、トータルで肌に自信が持てるようになるので一石二鳥です。
自分でムダ毛の処理をする手間がなくなる
カミソリや毛抜きといった自己処理の場合、一度処理しても、また毛が生えてきてしまいます。そのため、ツルツルの状態をキープするためには、数日から1週間単位で処理をする手間が発生します。
サロン脱毛では施術を重ねることで、徐々に毛が薄く生えにくくなっていくのです。すると、だんだん処理をしなくてもムダ毛を気にする必要のない綺麗な二の腕になるでしょう。ムダ毛を気にするストレスからも解放されて、自己処理の手間もなくなっていきます。
サロンの腕脱毛とは
ここまで、二の腕をサロンで脱毛するメリットを紹介してきました。「サロン脱毛のメリットは分かったけど、そもそも二の腕の脱毛ってどうやるの?」と、基本的なことが分からないという方もいるのではないでしょうか。
二の腕の脱毛に興味が出てきた方のために、二の腕のサロン脱毛の基礎知識を解説します。
脱毛範囲
一言で「二の腕」といっても、実際に脱毛する範囲はサロンによって若干異なるので注意しましょう。一般的には肩先からひじ上までが二の腕の脱毛の範囲ですが、二の腕のオモテとウラで分かれているサロンもあります。ムダ毛が気になっている部分があれば、ちゃんと脱毛範囲に含まれているか、契約前に確認するのがおすすめです。
脱毛方法
サロン脱毛はライトを照射することでムダ毛を処理をする「光脱毛」という方式で行います。このライトは毛の色素に反応して皮膚に埋まっている毛根に作用し、脱毛の効果を発揮するものです。これを何回も繰り返すことで、次第に毛根が弱っていき、毛が細く生えにくくなっていきます。
ちなみに、サロンではあまりありませんが、人によってはライトを照射するときに痛みを感じることがあるという点を頭に入れておきましょう。痛みを感じた場合は、サロンのスタッフに相談してみてください。
脱毛回数
サロン脱毛は、1回照射しただけで全ての毛を脱毛できるというわけではありません。一度毛が抜けても、皮膚に眠っていて照射ができなかった次の毛が生えてくるため、期間を空けて何回か脱毛する必要があるのです。個人差はあるものの、二の腕の場合は12~18回程度脱毛することで、ムダ毛のないツルツル肌を目指せます。
脱毛期間
脱毛はただやみくもに施術を行えば良いというわけではなく、毛周期という毛の生えるサイクルに合わせて施術を行うことで効果を発揮するのです。部位ごとにそのサイクルは異なりますが、多くのサロンでは1~3ヶ月程度空けることが進められています。そのため、脱毛期間はおよそ2年〜3年程度と考えるのが良いでしょう。
二の腕脱毛をする際の注意点
脱毛期間中は、日焼けしないように気をつけることが大切です。日焼けは肌が火傷しているような状態なので、脱毛の刺激を与えるとヒリヒリする、赤みが取れないなどの肌トラブルにつながる危険性があります。日焼け止めをしっかり塗る、日焼けしやすい場所には行かないなど、念入りに日焼け対策を行いましょう。
また、肌が敏感になることを防ぐために、保湿も徹底してください。乾燥した肌に脱毛の施術を行うと、日焼け同様肌トラブルのリスクが高まります。入浴後にはボディクリームを塗るなどして、脱毛箇所を保湿しましょう。また、脱毛直後は特に肌がデリケートになっていて乾燥しやすいので、保湿を忘れないように気をつけてください。
二の腕脱毛の注意点についてさらに詳しく知りたい方は、「二の腕脱毛とは|メリットや効果・注意点などを詳しく解説」の記事をご参照ください。
まとめ
二の腕の振袖肉は、上腕三頭筋の衰えや、脂肪やセルライトがつくことによって目立ってきてしまいます。振袖肉を落とすには、マッサージやストレッチ、有酸素運動、筋トレを組み合わせるのが効果的です。自分の続けられる範囲で試してみましょう。
ノースリーブなどで二の腕を綺麗に見せるためには、振袖肉だけではなく、肌のケアやムダ毛の処理が必要です。特に、二の腕のムダ毛の悩みはサロン脱毛で解消することができます。自信を持って二の腕を見せられるように、ぜひ試してみてください。