THR脱毛とは？脱毛の仕組み・効果・メリットデメリットを解説

THR脱毛は高い脱毛効果が得られると評判の、新しい脱毛方法です。どんな脱毛方法なのか、実際に効果があるのかなどが気になっているという方も多いと思います。

そこで今回は、従来からある脱毛方法との違いや仕組みを解説し、THR脱毛を選ぶ8つのメリットを紹介します。どんな人におすすめなのか、気になる疑問なども合わせて詳しく解説していきます。

THR脱毛とは

THR脱毛は、サーモヒートリムーバー（Thermo Heat Remover）の略で、2015年に導入されました。発毛の司令塔であるバルジ領域に、熱でダメージを与える蓄熱式の脱毛方法で、次世代の脱毛として人気を集めています。ここでは、THR脱毛の仕組みを詳しく見ていきましょう。

THR脱毛の仕組み

THR脱毛の仕組みは、照射する光でバルジ領域に熱を与え、バルジ領域を弱らせて毛の生成力を抑えるというものです。ちなみに、なぜバルジ領域にダメージを与えるのかというと、毛の生成を始める指令を出すのが、バルジ領域であるためです。

THR脱毛ではメラニン色素に反応する光と、赤外線領域を含む波長の長い光をブレンドした光を照射します。メラニン色素に反応して照射された波長の長い光は、発毛の司令塔であるバルジ領域に熱を蓄積させることが可能です。

熱にダメージを受けたバルジ領域は機能が弱り、毛乳頭へ発毛の指令を出せなくなります。

THR脱毛と他の脱毛方法の違い

従来からある光脱毛には、THR脱毛の他にも、IPL脱毛、S.S.C脱毛、SHR脱毛、ハイパースキン脱毛があります。それぞれの脱毛方法の主な特徴は、以下の通りです。

THR脱毛とよく似ている脱毛方法に、SHR脱毛があります。どちらも蓄熱式脱毛方式なのですが、大きな違いは照射する光のパワーです。

THR脱毛は1回1回高い出力で新しい光を連射できますが、SHR脱毛は高出力の光を分割させて連射する仕組みです。そのため、THR脱毛は1回で効果的な熱をため込むことができますが、SHR脱毛は往復照射しないと十分なアプローチができないとされています。

THR脱毛の効果

THR脱毛では、個人差があるものの、平均的な回数をこなせば自己処理がほとんど必要なくなります。毛が生えてきたとしても、簡単なケアでツルスベ肌を維持できる可能性が高いでしょう。

減毛や抑毛効果を実感できるのは5〜6回程度、自己処理が必要なくなるくらいまでは8〜10回程度、産毛までツルツルにするなら12〜18回程度です。

ちなみに、12〜18回の施術を終えるまでには、約1年半〜2年ほどかかります。THR脱毛は毛周期に関係なく最短2週間間隔で施術を受けられるため、他の光脱毛より最短で脱毛を完了させられる点が大きな魅力です。

THR脱毛のメリット

THR脱毛のメリットはたくさんありますが、特に挙げられるのは下記の8つです。

• 施術時間が短い
• 短期間で施術できる
• 高い脱毛効果が得られる
• 肌トラブルのリスクが低い
• 照射漏れのリスクが低い
• 日焼け肌や色黒肌でも脱毛できる
• 子どもでも脱毛できる
• 美肌効果が得られる可能性がある

今から脱毛を始めたいと考えている人はもちろん、やり直したい人、脱毛を諦めていた人、お子さんの脱毛を考えている人のために、ぜひ知ってほしいTHR脱毛のメリットを8つ解説していきます。

施術時間が短い

THR脱毛は高速で光を連射できる機能を持っているため、全身脱毛を約20〜30分で終えられます。ちなみにIPL脱毛では約90分、仕組みが似ているSHR脱毛でも、全身脱毛にかかる時間は約60といわれています。

THR脱毛なら脱毛に拘束される時間が非常に短いため、ストレスが少なく、疲れることもありません。仕事帰りや仕事の合間、休日のちょっとした時間に施術を検討しやすいため、気軽に脱毛に踏み切ることができるのではないでしょうか。

短期間で施術できる

THR脱毛はバルジ領域にダメージを与える脱毛方法で、毛周期を気にする必要がないため、2週間〜1ヶ月に1回のペースで施術を行えます。効果を感じ始める6回の施術までにかかる期間は約3ヶ月です。12回〜18回の施術までにかかる期間は、約1年半〜2年となります。

約3年かかるといわれる脱毛方法もある中、THR脱毛はその約半分の期間で同じ照射回数をこなせます。約1年半〜の期間なら理想とするツルスベ肌をイメージしやすいため、脱毛を前向きに検討できるのではないでしょうか。

高い脱毛効果が得られる

THR脱毛は、高い脱毛効果があることでも注目されています。効果が高いとされるのは、毛乳頭や毛母細胞に指令を出す、バルジ領域にダメージを与えられるためです。

バルジ領域の力が弱くなれば、毛乳頭も毛母細胞も毛を作り始めることがありません。毛乳頭と毛母細胞が弱っていても、バルジ領域から指令が出れば発毛が促されてしまうので、比較するとバルジ領域を弱らせる方が、高い効果を求められるというわけです。

また、効果を実感し始めるのが約3ヶ月〜と早い点も、効果が高いと感じさせてくれるポイントとなっています。

肌トラブルのリスクが低い

THR脱毛には、赤みややけどなどを起こす副作用リスクが低いという魅力もあります。出力の低い光を採用しているため、肌の表面に強い刺激を与えずに、脱毛に効果的な施術が行えます。

光脱毛には肌トラブルリスクがつきものですが、数ある方法の中でも赤みややけどにつながりにくい脱毛方法で、施術時に感じる痛みも少ないです。肌が弱い方や敏感肌の方でも、THR脱毛なら前向きの脱毛を検討できるのではないでしょうか。

照射漏れのリスクが低い

照射漏れリスクが低いという点も、注目したいメリットです。THR脱毛は1秒間に6回光を照射する連射式で、照射部位を移動する間も光が当たり続けます。照射漏れが起こりにくいため、ムラの気にならない脱毛効果を得やすいです。

照射漏れがあると、その部分だけ脱毛効果の現れ方が変わったり、施術サイクルが乱れたりと、気持ちよく脱毛を進められません。より照射漏れリスクの少ない方法を選ぶならTHR脱毛がおすすめです。

日焼け肌や色黒肌でも脱毛できる

日焼け肌や色黒肌でも脱毛できる理由には、THR脱毛の2つの特徴が関係しています。

• 高い浸透力を持つ光を使用している
• 光の出力が低い

THR脱毛は浸透力が高いため、光のエネルギーが肌の表面で止まりにくく、バルジ領域に届くとされています。この2つの特徴があることから、肌の表面にかかる負担が少なく、日焼け肌や色黒肌でも脱毛できるのです。

ただし、他の脱毛方法より肌質や毛質への柔軟性が高いだけで、どのような肌でも脱毛できるとは限りません。肌の黒さや日焼け、金髪などが理由で脱毛に悩んでいる方は、まずTHR脱毛を導入しているサロンで相談することをおすすめします。

子どもでも脱毛できる

THR脱毛は、出力の低い光を使用する脱毛方法で、肌への負担が少なく痛みも感じにくいため、子どもでも脱毛可能です。子どもの肌はデリケートなので、脱毛施術において懸念することが多いですが、THR脱毛なら安心感があり、前向きに脱毛を検討してあげられるのではないでしょうか。

また、THR脱毛は短時間で施術が完了するという点も、子どもにとっては嬉しいポイントとなるはずです。拘束される時間が少ないため、ストレスを感じずに施術を受けられます。

美肌効果が得られる可能性がある

THR脱毛を選ぶと、美肌効果も同時に得られる可能性があります。美肌効果が期待できるのは、THR脱毛にIPLと呼ばれる光が採用されているためです。IPLはフォトフェイシャルにも使用されている光で、肌のターンオーバーを促すとされています。

シミやくすみの原因とされる色素がうまく排出されれば、透明感のある美肌が得られるかもしれません。脱毛と同時に美肌も目指せれば、時短で綺麗な肌を手に入れられます。

THR脱毛のデメリット

THR脱毛にはメリットがたくさんありますが、同時にデメリットもあります。THR脱毛のデメリットは主に下記の4つです。

• 脱毛実績やデータがあまりない
• 導入しているサロンが少ない
• 効果を実感するまでに時間がかかる
• 白髪には脱毛ができない

脱毛方法は、良い点だけでなく悪い点にも目を向けて、理解したうえで選ぶのが重要です。ここでは、事前に把握しておきたい4つのデメリットについて解説します。THR脱毛を検討する際の、1つの参考にしてください。

脱毛実績やデータがあまりない

THR脱毛は、2015年以降から導入された比較的新しい脱毛方法であるため、実は脱毛実績やデータがあまりありません。実績やデータは、実態の把握と分析、改善において重要であり、あまりないということはTHR脱毛のデメリット点の改善や改良が進みません。

とはいえ、実績やデータがあまりないからといって、信頼性や安全性にかけるわけではありません。

また、現時点では、改善が求められるような大きな問題は報告されていません。実績やデータはあまりありませんが、THR脱毛はさまざまなメリットを持つ魅力的な脱毛方法なので、1つの脱毛方法として、選択肢に入れておくのがおすすめです。

導入しているサロンが少ない

THR脱毛は比較的新しい脱毛方法なので、導入しているサロンは、まだそこまで多くありません。THR脱毛を選びたくても、お住まいの地域によっては選べない可能性があるという点が大きなデメリットです。

導入しているサロンが少ない理由としては、他の脱毛機でノウハウが確立されている、顧客を一定数確保できている、導入や入れ替えにコストがかかる、新規オープンするサロンが少ないなどが考えられるでしょう。

たとえTHR脱毛のニーズが高くても、サロンには導入できない理由が数多くあるのではないでしょうか。

効果を実感するまでに時間がかかる

THR脱毛は、効果を実感するまでに時間がかかるという点がデメリットの1つとしてあげられます。時間がかかるといわれるのは、バジル領域にアプローチする脱毛方法であるためです。

毛根へ強いダメージを与える脱毛方法では毛の抜け落ちを比較的早く感じられますが、THR脱毛は毛根にダメージを与えるわけではないため、毛が抜け落ちる感覚がありません。

ただ、総合的な脱毛効果の感じ方を評価すると、THR脱毛は他の脱毛方法より比較的効果を早く実感できる脱毛方法です。施術間隔が短いため、約3ヶ月で脱毛効果を実感し始めます。満足度の高い脱毛効果も、約1年半〜2年で得られるでしょう。

白髪には脱毛ができない

幅広い毛質・肌質に対応できるTHR脱毛ですが、残念ながら白髪は脱毛できません。THR脱毛はメラニン色素に反応する光も使用しており、その反応を利用してバルジ領域にダメージを与える光を届けているためです。白髪はメラニン色素がほとんどないので、THR脱毛も反応できません。

脱毛を検討している場合は、白髪になる前に脱毛を始めるのがおすすめです。色素が薄い方は、白髪でも脱毛が可能なSHR脱毛やハイパースキン脱毛を選ぶこととなるでしょう。

THR脱毛がおすすめな人の特徴

THR脱毛がおすすめな人は、以下のようなニーズ・特徴がある人です。

• 新しい方法で効率よく脱毛を終わらせたい方
• 痛みに弱い、痛みが怖い方
• 肌トラブルをできるだけ避けたい方
• 色黒肌、日焼け肌の方
• 子どものうちから脱毛を始めたい方
• 脱毛と同時に美肌効果も求めたい方

これらの特徴に合う方は、THR脱毛を検討してみてください。

THR脱毛に関するよくある質問

THR脱毛に関するよくある質問を紹介します。脱毛をするに当たってまだ不安があるという方は、参考にしてみてください。

• 敏感肌でも脱毛できる？
• ホクロやシミにも脱毛できる？
• 医療脱毛との違いは？

それぞれ見ていきましょう。

敏感肌でも脱毛できる？

THR脱毛は、敏感肌でも脱毛可能です。出力の低い光で脱毛を促せる蓄熱式脱毛であるためで、肌の表面に大きな負担をかけずに施術を行えます。THR脱毛は、デリケートな肌を持つ子供の脱毛にも選ばれているほど、肌トラブルにつながりにくい脱毛方法です。

脱毛は敏感肌の方にとってハードルの高いものでしたが、THR脱毛なら、トラブルに悩まされにくくスムーズな脱毛を可能としてくれるでしょう。

ホクロやシミにも脱毛できる？

THR脱毛は、ホクロやシミがあっても脱毛可能とされています。THR脱毛は、肌の内部にあるバルジ領域をターゲットとし、肌の表面に負担がかかりにくい光を照射できるためです。ホクロが多くて気になっている方、シミがある方で脱毛を諦めていた方は、THR方式なら脱毛を始められるかもしれません。

ただし、ホクロの大きさによっては、万が一のことを考えて避けて脱毛施術が行われる可能性はあります。シミに関しては、状態にもよりますが、照射は可能とされています。IPLによる改善効果が得られる可能性もあるでしょう。

どちらに関しても自己判断は難しいため、まずはTHR脱毛を導入しているサロンで相談してみるのがおすすめです。

医療脱毛との違いは？

医療脱毛との大きな違いは以下の通りです。

もっとも注目されるポイントといえば、脱毛効果ではないでしょうか。医療脱毛は効果が高いので、脱毛完了までは5回〜8回程度です。しかし、施術には2〜3ヶ月の感覚が必要になるので、脱毛完了までの期間は大きく変わらないでしょう。

ここでは大まかな違いしか紹介していませんが、各々のメリットデメリットを正しく理解したうえで、脱毛方法を選ぶことをおすすめします。

まとめ

THR脱毛は、発毛を促すバルジ領域にダメージを与えて、毛を生えにくくする脱毛方法です。従来の光脱毛に比べて、1回の施術を短時間で終わらせることができ、毛周期を気にしないためスピーディーに脱毛を進められます。さらに、脱毛時に感じる痛みも少ないというのも魅力です。

THR脱毛なら、従来の脱毛方法で感じていたデメリットを解消できるのではないでしょうか。

さまざまな不安や悩みで脱毛をためらっていた人、諦めていた人は、THR脱毛で理想とするツルスベ肌を目指してみてはいかがでしょうか。

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