スキンケアの順番は?朝と夜のスキンケアの違いや注意点を紹介

「スキンケアは毎日しているけど正しいのか分からない」「スキンケアの種類が多すぎてどんな順番でつければ良いのか分からない」という方は多いのではないでしょうか。

そんな方のためにこの記事では、スキンケアの正しい順番について、朝のスキンケアと夜のスキンケアに分けて紹介します。朝と夜でスキンケアを変える理由や必要性、基礎化粧品によって順番が変わる点に言及しつつ、スキンケアを行う際の注意点やスペシャルケアを行うタイミングも解説しています。

目次

スキンケアを行う前に知っておくべきポイント

健康で美しい肌を手に入れるためには、スキンケアの順番を守り正しく行うことが重要です。この記事では正しいスキンケア方法を解説しますが、その前に、間違ったスキンケアにつながりやすい2つのポイントに言及します。

  • 朝と夜ではスキンケアの目的が異なる
  • 水分の割合や油分の割合によって順番が異なる

この2つのポイントを頭に入れておくと、スキンケアのやり方や順番への意識が高まります。効果的なスキンケアにつながるポイントなので、ぜひ参考にしてください。

朝と夜ではスキンケアの目的が異なる

スキンケアを行うに当たって、朝と夜では目的が異なることを知っておく必要があります。朝のスキンケアの目的は以下の通りです。

 

  • 睡眠中にかいた汗や皮脂などの汚れを落とすこと
  • 日中の刺激を想定して、影響を受けにくくする肌のベースづくりをすること

 

夜のスキンケアの目的は以下の通りです。

 

  • メイクと日中にかいた汗や皮脂などの汚れを落とすこと
  • 刺激を受けた肌をケアし、回復しやすい環境に整えること

 

汗や汚れを落とすことは共通していますが、朝と夜では肌の状況が違い、求められるケアも違います。健康で美しい肌を手に入れるためには、朝用と夜用のスキンケアを意識して行うことが重要なポイントとなるというわけです。

水分の割合や油分の割合によって順番が異なる

スキンケアに使用する基礎化粧品によっては、スキンケアの順番が入れ替わるケースがある点に注意が必要です。注目すべきポイントは、水分と油分の割合です。この割合から正しいスキンケアの順番をいえば、水分の割合が多いものを先に使用し、油分の割合が多いものはスキンケアの後半に取り入れなければいけません。

これは油分が潤いを閉じ込めるフタのような役割を担っているためです。このポイントに関しては難しく考える必要はなく、基礎化粧品の使用方法を確かめれば順番を簡単に把握できます。

ただ、水分と油分の割合で順番が異なることを知らないと、正しいスキンケアを行えません。ここで覚えておくことで、今後、正しいスキンケアを意識できるようになるでしょう。

朝のスキンケアの順番

朝用のスキンケアは以下の通りに行います。

 

  1. 洗顔
  2. 化粧水
  3. 美容液
  4. 乳液・クリーム
  5. 日焼け止め

 

朝のスキンケアでポイントとなるのは、スキンケア後にメイクをするという点です。「朝」と「メイク前」というポイントに触れながら、朝に実践したい正しいスキンケアの順番を解説します。基礎化粧品の効果を最大に引き出す方法にも言及しますので、ぜひ参考にしてください。

洗顔

朝の洗顔の目的は、睡眠中にかいた汗や皮脂などの汚れを、キレイに洗い落とすことです。朝の洗顔で意識したいポイントは3つあります。

  • 洗顔前に手をキレイに洗うこと
  • 洗顔料を使うこと
  • 推奨されている使用方法を守ること

朝は帰宅後と違って意識が薄れがちですが、手を洗って清潔な状態にしてください。手の汚れを取り除くことで、洗顔料が泡立ちやすくなり、高い洗顔力をもつ清潔な泡をつくれます。

そして洗顔料を使うという点ですが、皮脂などの汚れは、水やお湯では十分に落とすことができないためです。肌質によっては水だけの洗顔が推奨される場合もありますが、使用できる方は肌質にあった洗顔料を取り入れてください。

洗顔料はしっかりと泡立てて使用しますが、量にこだわる必要はありません。推奨されている適量を守り、肌にダメージを与えすぎない効果的な洗顔を行いましょう。

化粧水

洗顔後、清潔なタオルで押えるように優しく水分を拭き取ったら、素早く化粧水をつけましょう。水分を補給することで肌が乾燥するのを防ぎ、潤いのあるやわらかい肌に整えます。過剰な皮脂分泌の防止や、後に行うスキンケアの浸透力アップにもつながります。

化粧水ケアは、乾燥しやすい頬からつけはじめ、面積の広い額、目の周り、鼻、口もと、フェイスライン、首の順でなじませるのがおすすめです。顔を手で包み込むようにハンドプレスを行い、肌の温度で化粧水をしっかりなじませてください。

美容液

美容液を使用する場合は、化粧水ケアの後すぐにつけます。潤いのあるやわらかい肌は、美容液の成分が浸透しやすいとされるベストな状態だからです。美容液ケアで意識したいポイントは2つあります。

  • 乳液の前につけること
  • 目的にあった美容液を取り入れること

スキンケアといえば「洗顔→化粧水→乳液」という順番が定着していますが、美容液をプラスする場合は「洗顔→化粧水→美容液→乳液」が正しい順番です。順番を間違えると美容液の効果が最大限に発揮されないため、注意してください。

もう1点、使用する美容液についてですが、美容液は選ぶものによって得意とするケアが異なります。ハリや弾力のある肌、毛穴が目立たない肌など、目指したい肌につながる美容液を選んで、取り入れるのがおすすめです。

乳液・クリーム

乳液・クリームケアは、化粧水で補った潤いや美容液の成分の蒸発を防ぎ、閉じ込める目的で行います。乳液とクリームのどちらを使用しても構いませんが、水分と油分の割合に違いから、朝は乳液を使用するのがおすすめです。

朝はスキンケア後にメイクを行うため、油分の割合が少なく軽いテクスチャーの乳液が合います。メイクよれしにくく、メイクも長持ちしやすいです。

日焼け止め

朝のスキンケアの最終工程は、日焼け止めです。季節を問わず紫外線対策に必須なケアで、美肌を目指す上で大敵となる、シミやくすみなどの肌トラブル予防に活躍してくれます。

日焼け止めを選ぶ際に意識したいポイントは、「SPF」「PA」の表示です。SPFでは数字、PAでは+の表示が多いほど、高いUV対策効果が期待できます。

最大の効果を得られる「SPF50+」「PA++++」の日焼け止めは万能に活躍しますが、肌への負担を考えると、季節や使用するシーンで日焼け止めの種類を使い分けるのがおすすめです。

もし、化粧下地に高い紫外線防止効果を期待できる場合は、スキンケアの日焼け止めケアは省いても構いません。

夜のスキンケアの順番

夜用のスキンケアは以下の通りに行います。

 

  1. クレンジング
  2. 洗顔
  3. 化粧水
  4. 美容液
  5. 乳液・クリーム

 

夜のスキンケアで重要なポイントとなるのは、メイクを落とした後にスキンケアをするという点です。「メイク後」と「就寝前」というポイントにふれながら、夜のスキンケアの順番を解説します。

負担をかけずに肌をフレッシュな状態に戻す方法にも言及していますので、ぜひ参考にしてください。

クレンジング

夜のスキンケアはメイク落としからです。クレンジングはメイクを落とすことが最大の目的ですが、後に行うスキンケアの効果を左右する点でも重要なケアとなります。クレンジングケアで意識したいポイントは、メイクの濃さにあったクレンジングを使用することです。

メイクが残ってしまうと、肌はフレッシュな状態に戻りません。肌トラブルを起こすリスクも大きくなります。特に口紅やマスカラ、日焼け止めに注目し、しっかり落とせるクレンジングを使用するのがおすすめです。

洗顔

夜の洗顔は、皮脂などの汚れを取り除くだけでなく、肌に残っているクレンジング剤をスッキリ洗い落とす目的で行います。そこで、夜の洗顔はしっかり行いたいわけですが、その反面、メイクや紫外線によるダメージの大きさを考えると労わりながらの洗浄も意識しなくてはいけません。

洗顔料をしっかり泡立てることに加えて、皮脂などの汚れがたまりやすい額、小鼻、Tゾーンから洗いはじめ、乾燥しやすい頬は終盤に軽いタッチで洗浄するのがおすすめです。

化粧水

夜の化粧水ケアは、肌の水分量をあげる点を意識して行うのがポイントです。1日中メイクで過ごし、クレンジング、洗顔と2回洗浄を繰り返した肌は、非常に乾燥しやすい状態になっています。

素早く、たっぷりの化粧水で水分を補うことで乾燥が抑えられ、潤いのあるやわらかい肌に整えることが可能です。入浴時のスキンケアを行うときは、乾燥がより早く進みやすいため、脱衣所に基礎化粧品を置いておくことをおすすめします。

美容液

美容液を取り入れるかには個人差がありますが、夜のスキンケアには、ぜひ美容液を取り入れてみてください。美容液には、保湿や美白、エイジングケアなど肌トラブルを予防して美肌につなげる、魅力的な成分が配合されているためです。夜は、肌を休めてリカバリーに集中できる睡眠時間があるというのも大きなポイントです。

美容液の成分が肌のリカバリーをサポートしてくれるため、くすみやシミ、シワ、たるみなどの予防や改善につなげられるでしょう。効果的なケアとなるよう、目的にあった美容液を選ぶこと、推奨されている使用方法と適量を守る点に注意してください。

乳液・クリーム

夜のスキンケアの最終工程は、乳液・クリームによるケアです。潤いや美容成分を、乳液やクリームでしっかり閉じ込めてあげる目的で行います。夜の乳液・クリームのケアでおすすめしたいポイントは、油分の割合の多いクリームを使用することです。

夜は、メイク、クレンジング、洗顔によって肌は乾燥しやすい状態なので、クリームを使用することで水分をしっかり閉じ込められます。整肌成分や美容成分が配合されているナイトクリームを取り入れて、朝と夜のスキンケアを変えるのもおすすめです。

スキンケアを行う際の注意点

スキンケアを行う際には、下記の3つのポイントを守って行うことが大切です。

  • スキンケアでは肌を必要以上に擦らない
  • クレンジングに時間をかけすぎない
  • 保湿は丁寧にたっぷり行う

この3つのポイントに注意することで、スキンケアによって肌トラブルを起こすリスクが低くなり、理想とする美肌を目指しやすくなります。ついついやってしまいがちな間違ったスキンケアを取り上げながら、3つのポイントを守る重要性を解説します。

スキンケアでは肌を必要以上に擦らない

摩擦は肌の大敵です。肌トラブルにつながりやすい状況を作り出してしまいます。入念な洗顔やクレンジング、水分や成分の浸透を意識するあまり、成分をすり込むような肌を擦る動作をしている方は、改善をするようにしてください。

洗顔ケアは、手が直接肌に触れないよう洗顔料をしっかりと泡立て、顔と手の間に泡の壁を感じながら行います。クレンジングや化粧水などのスキンケアは、擦る動作を最小限に抑え、顔をやさしく包み込むように手を添えて、肌の温度でじんわりなじませるように行いましょう。

クレンジングに時間をかけすぎない

クレンジングは肌に大きなダメージを与えるスキンケアの1つなので、時間をかけすぎないように注意します。目安ではありますが、クレンジングにかける時間は30秒〜1分です。アイメイクやリップ、毛穴に入り込んだ化粧が気になって、クレンジング時間が長くなっている方は多いでしょう。

クレンジングにかける時間が長いかもと感じる方は、手のひらでクレンジング剤を温めてから行う方法を取り入れてみてください。顔が温まりやすい、入浴時に行うのもおすすめです。

クレンジングがメイクや日焼け止めになじみやすくなり、スピーディーに満足いくクレンジングケアが行えます。

保湿は丁寧にたっぷり行う

スキンケアでは、化粧水で水分を補給して乳液やクリームで閉じ込める「保湿」を強く意識する点に注意してください。よく見られるケースの1つが、乳液のベタつきが苦手で、化粧水のみで終わらせるという例です。

これでは正しいスキンケアができているとはいえず、理想とする肌を目指すケアのスタートラインに立てていません。それだけでなく、乾燥がすすみ、くすみやシワなどの肌トラブルにつながる可能性も非常に高いです。

ここで紹介した、朝用・夜用のスキンケアの順番を正しく守り、保湿を丁寧に、たっぷり行うよう心がけましょう。

スペシャルケアはどのタイミングで行うべき?

プラスαの効果が期待できるスペシャルケアには、パック、美容オイル、ジェルクリーム、美顔スチーマーなどがあります。季節や年齢などによる肌トラブルの改善や、肌の調子を整えたい時に活躍してくれる頼もしい存在です。

ただ、スキンケアの順番の重要性を解説してきたように、スペシャルケアも取り入れるタイミングが決まっており、順番通りに行わないと効果を最大に引き出せません。

では、そのタイミングで行うべきなのか、4つのスペシャルケアについて解説します。

パック

パックを行うタイミングは、化粧水ケアを行った後です。「洗顔→化粧水→パック→美容液→乳液」の順番で行います。化粧水ケア後の肌は、水分が補われて柔らかくなった肌の状態で、パックの美容成分が浸透しやすくなるためです。

スペシャルケアとしてパックを取り入れたい場合は、使用時間と使用するシチュエーションに注意してください。使用時間は、使うパックが推奨している時間を必ず守りましょう。

推奨時間を超えて使用すると、パックが乾きはじめ、肌の水分も一緒に飛んでしまう可能性があるためです。そしてパックを使用するシチュエーションですが、入浴中はおすすめできません。

汗をかきやすい状況なので、パックの成分が浸透しにくく、逆に流れ出てしまう可能性があります。

美容オイル

美容オイルケアを行うタイミングは、3パターンあります。

  • 美容液の代わりに取り入れる場合は化粧水ケアの後
  • 化粧水の肌なじみを良くしたり浸透を助けたりするブースターとして取り入れるなら洗顔後
  • 油分の割合が多い場合は、乳液・クリームケアの後

このタイミングについては、自分で見極める必要はありません。使用する商品に記載されているため、使用方法通りに取り入れれば正しい順番でスキンケアが行えます

ジェルクリーム

ジェルクリームケアを行うタイミングは、化粧水ケアの後です。「洗顔→化粧水→ジェルクリーム→美容液→乳液」の順番で行います。ジェルは化粧水と美容液の両方の役割を持つものが多く、肌に潤いを与えて美容をサポートしてくれます。そのため、一般的には化粧水ケアの後に続けて行うと良いとされています。

ただ、中には油分の割合が多いジェルクリームもあり、この場合はケアの最後のタイミングで取り入れるのがベストです。選んだジェルクリームに記載されている使用方法に従って、正しく取り入れる点に注意してください。

美顔スチーマー

美顔スチーマーを使用するタイミングは、スキンケアを始める前です。朝の場合は「美顔スチーマー→洗顔→化粧水→美容液→乳液」、夜の場合は「美顔スチーマー→クレンジング→洗顔→化粧水→美容液→乳液」の順番で行います。

温かく柔らかなスチームが毛穴を開いてくれるため、汚れやメイクが浮き上がり落としやすくなります。肌が水分を含んでやわらかくなり、化粧水や美容の成分が浸透しやすくなるという点も、スキンケアを始める前に取り入れたい理由の1つです。

スキンケアでよくある質問

最後に、スキンケアでよく取り上げられる質問を紹介します。注意すべき点の気付きや、気になる疑問点のスピーディーな解決につながるはずです。ぜひ目を通して、正しいスキンケアを行うための参考にしてください。

スキンケアは季節ごとに変えた方が良い?

肌の状態は季節によって変わるため、スキンケアの方法を変えるのがおすすめです。例えば、春は花粉などによる刺激や、ストレスによって肌が敏感になります。肌のバリア機能を整えられるケアアイテムを選ぶと、美肌を保ちやすいでしょう。

夏は紫外線に注意が必要で、紫外線対策メイクと汚れをしっかり落とせるクレンジングの使用、紫外線によるダメージのケアは必須です。秋は夏にダメージをうけた肌のケアや美白ケア、冬は乾燥を意識したスキンケアを心がけるのがおすすめです。

ニキビなどの肌トラブルを減らすには?

ニキビなどの肌トラブルを減らしたいなら、サロン脱毛がおすすめです。自己処理の回数が減るため、ニキビなどの肌トラブルを起こすリスクが低くなります。

また、脱毛をすると毛穴が引き締まるため、汚れや皮脂などがたまりにくく、ニキビなどの肌トラブルが起きにくくなるのです。選ぶサロンによっては、ニキビ知らずの美肌効果が期待できることもあります。

肌トラブルに悩まされにくい素肌を手に入れてしまいたいなら、サロン脱毛を検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

朝のスキンケアの順番は「洗顔→化粧水→美容液→乳液・クリーム→日焼け止め」です。夜のスキンケアの順番は「クレンジング→洗顔→化粧水→美容液→乳液・クリーム」です。

それほど大差はありませんが、朝と夜とではスキンケアを行う目的が違う点と、使用する基礎化粧品によって順番が入れ替わることがある点に注意が必要です。

スキンケアは、正しい順番を守って行うことで、基礎化粧品の効果を最大に引き出すことができ、高いスキンケア効果を発揮してくれます。ここで紹介した方法や注意点を参考に、健康で美しい肌づくりに努めてみてはいかがでしょうか。

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