毛穴に関する悩みを抱えている人は多いと思いますが、毛穴悩みと一言でいっても、悩みの種類はさまざまです。毛穴悩みの種類にあったスキンケアを行わなければ、いくら対策をしようと意味がありません。
そこで今回は、毛穴悩みの種類や原因、毛穴トラブルを解決するスキンケア方法などを解説していきます。毛穴のトラブルがなかなか改善しない、どんな対策が効果的なのか分からないと悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
毛穴悩みの種類
毛穴に関するトラブルを改善するためには、まず毛穴悩みの種類について理解していきましょう。毛穴悩みの種類は主に下記の4つです。
- 開き毛穴
- 黒ずみ毛穴
- たるみ毛穴
- 乾燥毛穴
それぞれどのような毛穴の状態なのか、詳しく見ていきます。
開き毛穴
開き毛穴は、毛穴に角栓が詰まってしまうことで毛穴が広がっている状態です。角栓は古くなった角質と皮脂が混ざったもので、汚れを落としきれていないことで蓄積されていきます。この蓄積されたものが毛穴に詰まっている状態が続くと、毛穴が開いて目立ってしまうのです。
毛穴の開きは、肌質によっても違いがあります。以下にて、それぞれの肌質による開き毛穴の特徴をまとめていきましょう。
乾燥肌の場合
乾燥肌の場合は、肌の水分が不足していることが原因で毛穴が目立ちやすくなります。肌がかさついて潤いが失われると、さらに肌の凸凹が目立ってしまうので、保湿が重要です。
脂性肌の場合
脂性肌の人は、肌の皮脂量が多いことで、毛穴に皮脂が詰まりやすくなって毛穴が開きます。
敏感肌の場合
敏感肌の人は、肌が刺激によって炎症を起こし、毛穴が目立ちやすくなる傾向にあります。乾燥しやすい肌質でもあるため、乾燥による影響も少なくありません。
ニキビ肌の場合
ニキビ肌の場合は、ニキビ跡の凸凹が毛穴とともに目立つ場合が多く、顔の中でも特に毛穴が目立ちやすいのが頬や鼻、眉間やおでこです。頬の場合は、年齢とともに毛穴が開いて目立ちやすくなります。鼻や眉間、おでこは、顔の部位の中では皮脂分泌量が多いため、毛穴が開いて目立ちやすくなってしまいがちです。
黒ずみ毛穴
黒ずみ毛穴は、毛穴の中に詰まった皮脂や汚れが酸化することで、黒ずみが起こっている状態です。黒ずみと聞くと、特に気になるのは鼻の黒ずみではないでしょうか。鼻の黒ずみは、ブツブツとしていていちごの種のように見えることから「いちご鼻」と呼ばれることもあります。
これはニキビの原因にもなってしまうものです。毛穴が詰まってしまったところが酸化して黒ずみになりますが、放置してしまうと皮脂を栄養源にしてアクネ菌が増殖しやすくなり、黒ニキビと呼ばれる状態に進行してしまうのです。皮脂量が増加してしまいやすい場合は、毛穴の黒ずみもできやすくなるため、スキンケアで対策をとるようにしましょう。
長時間のメイクで毛穴をふさいでしまったり、スキンケアの方法を間違っていたりすることで、皮脂量が増えやすくなっている場合もあります。皮脂が多い鼻は、黒ずみが起こりやすいので、特に丁寧にお手入れしてください。
たるみ毛穴
たるみ毛穴は、年齢とともに毛穴が楕円形になってしまうものです。毛穴は本来円形ですが、重力で垂れてくると毛穴が楕円形になっていきます。たるみ毛穴になってしまうのは、肌のコラーゲンが不足している、皮膚の筋力がなくなることで、支えられずに下がってきているのが原因です。
たるみ毛穴かどうかを確認する場合、頬を少し引き上げて毛穴が目立ちにくくなるのであれば、たるみ毛穴といえます。たるみ毛穴が目立ってきやすいのは30代以降といわれているので、たるみ毛穴が目立ってしまう前に、肌にハリ感を与えるお手入れでたるみ毛穴を予防しましょう。たるみ毛穴で悩まれている場合は、洗浄力の強過ぎる洗顔料を使わないようにするのがおすすめです。
乾燥毛穴
肌が乾燥してしまうことで毛穴が目立ちやすくなるのが乾燥毛穴です。乾燥肌の人は、肌の水分と皮脂量が少ないため、潤いが足りていません。肌が乾燥していると、肌の水分量が低下してしまうので毛穴周りの凸凹が目立ちやすくなります。これにより、毛穴が開いて見えてしまうのです。
乾燥毛穴の方は保湿をしっかり行えば、毛穴を目立ちにくくさせていくことができます。乾燥毛穴の場合は、乾燥肌による他の肌トラブルも起こりやすくなっています。まずは丁寧に保湿をすることから始めましょう。
毛穴トラブルが起こる原因
毛穴の悩みには、主に4つの種類があることが分かりました。これらの毛穴トラブルが起こってしまう原因をさらに詳しく解説していくので、最適なスキンケアをするために、自分の毛穴トラブルの原因を把握しておきましょう。
- 肌の乾燥
- 皮脂の過剰分泌
- 年齢による変化
順番に解説していきます。
肌の乾燥
肌が乾燥するのは、角層の水分不足が主な原因です。角層に水分がしっかり補給されていないと肌のキメが乱れて、ザラザラごわごわする手触りになってしまいます。
さらに、肌のキメが整っていないと毛穴の周りが凹んで見えるので、毛穴が目立ってしまうのです。洗顔後に肌がつっぱってしまう人、口周りなどに粉をふいてしまう人、肌がカサカサしてかゆみが出やすい人、保湿クリームを重ねても乾燥を感じる人は、肌の乾燥が原因で毛穴が目立っている可能性が高いでしょう。
まずは保湿を丁寧に行い、肌の潤いを取り戻しましょう。肌がしっかり潤い、角層に水分が行き渡ることで乾燥による毛穴は目立ちにくくなります。
皮脂の過剰分泌
皮脂が過剰に分泌されると、毛穴の開きや黒ずみの原因となります。過剰に皮脂が分泌されることで、毛穴に皮脂や汚れが詰まりやすくなるのです。詰まった皮脂汚れは酸化すれば黒ずみ毛穴になりますし、毛穴が詰まっている状態が続くと毛穴が広がってしまいます。
毛穴が開ききってしまった場合、毛穴の中の汚れを取り除いたとしても、毛穴は開いたままです。皮脂が過剰に分泌されてしまうのは、脂性肌の人に多いというイメージがあるかもしれませんが、実は乾燥肌でも皮脂の過剰分泌が起こる場合があります。
そのため、肌質に合わせた保湿がとても重要です。毛穴を引き締めるアイテムも取り入れることで、開いた毛穴を閉じやすくしてくれるでしょう。毛穴パックの使い過ぎは毛穴の開きを進行させてしまいますので、使い過ぎないようにしてください。
年齢による変化
毛穴の悩みは年齢とともに内容が変わってきます。10代や20代の場合は、毛穴の詰まりや黒ずみを気にされる方が多いですが、30代や40代になると毛穴の開きやたるみ毛穴で悩まれる人が増えるのです。
たるみ毛穴は、年齢とともに出てくる悩みです。肌の弾力が失われることで、毛穴がたるんでしまいます。顔の筋力の低下もたるみ毛穴の原因です。たるみ毛穴を防ぐためには、丁寧な保湿や紫外線対策を怠らないようにしましょう。
毛穴悩みを解決するスキンケア用品の選び方
毛穴の悩みを解決したい場合、スキンケア用品にもこだわってみてください。スキンケア用品を変えることで、毛穴の悩みも解消できる可能性が高いです。年齢や肌質、毛穴のお悩み別に選ぶようにしましょう。
ここでは、毛穴の悩み別にスキンケア用品の選び方を紹介していきます。
開き毛穴
開き毛穴で悩まれている場合、肌質によって使いたい化粧品が変わってきます。肌質ごとに適した化粧品を紹介していくので、自分の肌質に合ったものを選んでみてください。
脂性肌の場合
脂性肌で毛穴の開きが気になるという場合は、皮脂の分泌量をコントロールしてくれる化粧品を使いましょう。皮脂の分泌量をコントロールしてくれる成分として「ビタミンC誘導体」がおすすめです。配合されている化粧品を選んでみてください。
混合肌の場合
混合肌で毛穴が気になる方は、べたつく部分と乾燥する部分があるため、部分的にスキンケアするようにしましょう。保湿を丁寧に行うことで、毛穴を目立たなくさせることができます。保湿力が高い「セラミド」や「アミノ酸」などを含む化粧品を選びましょう。
乾燥肌の場合
乾燥肌で開き毛穴が目立っているという場合は、油分も適度に取り入れるのがおすすめです。水分と油分をプラスしたケアで毛穴の開きを目立たなくさせましょう。オイルタイプの美容液を追加すれば、油分を取り入れることができます。肌のごわつきも解消されやすくなるので、肌がなめらかになっていきます。
黒ずみ毛穴
黒ずみ毛穴の場合は、毛穴の詰まりを進行させないスキンケアを行いましょう。皮脂の分泌量が多いと、皮脂を過剰に落としてしまうスキンケアをしてしまうことがありますが、これは逆効果です。適度に皮脂を落としつつ、潤いは残してくれるものを選んでください。
黒ずみ毛穴ケアにはクレイ洗顔料もおすすめです。メイクをする際も、できれば石鹸でオフできるようなメイクがおすすめですが、クレンジングを使わなければ落とせないメイクの場合は、肌に負担をかけないクレンジング剤を選ぶようにしてください。帰宅後できるだけ早くメイクを落とし、毛穴をふさぐ時間を短くしましょう。
たるみ毛穴
たるみ毛穴が気になる場合は、肌のハリを高めてくれるスキンケアを行うと良いです。しっかり潤いがあり、皮脂量も適度であれば弾力がありぷるんとした肌になります。肌のハリを高めてくれる、キメを整えてくれる成分が配合されているものを選びましょう。
たるみ毛穴には「レチノール」や「ビタミンC誘導体」などがおすすめです。美容液やクリームも使って、ハリを取り戻しましょう。スキンケアの際に強くマッサージをするとハリを失う原因になってしまいますので、できるだけマッサージは避けてください。
乾燥毛穴
乾燥肌の毛穴には、潤いを与えるスキンケアが必須です。乾燥が進行してしまうと毛穴が目立ってしまいます。潤いで満たされていれば毛穴も目立ちにくくなるので、保湿を重視したスキンケアを行ってください。
保湿を重視したスキンケアでは、「アミノ酸」「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」など複数の保湿成分を組み合わせて保湿力を高めているものを使うのがおすすめです。どうしても乾燥が改善されない場合は、医薬部外品や医薬品の乾燥治療スキンケアアイテムも取り入れてみてください。
毛穴トラブルを解消するスキンケア方法
毛穴のトラブルを解消するためにはどのようなスキンケアを行えば良いのでしょうか。
- クレンジング
- 洗顔
- 保湿
- 紫外線対策
毛穴トラブルを解消するスキンケア方法をまとめていきます。
クレンジング
毛穴が詰まると毛穴の開きや黒ずみができてしまうので、これらを解消するためにはクレンジングが必須になります。特に、メイク汚れは丁寧にクレンジングを行わなければ落とせません。
ただし、必要な皮脂も洗い流してしまうような強い洗浄力のクレンジングは、肌を乾燥させてしまい乾燥毛穴の原因となります。そのため、肌の潤いを保ちながらしっかり汚れはオフしてくれるクレンジングを使いましょう。クレンジングは、肌をこすらないようにメイク汚れを馴染ませたらすぐに洗い流します。洗い流す際はぬるま湯を使いましょう。
洗顔
クレンジングの後は洗顔をします。洗顔料は、肌に優しく潤いを守って汚れを落とすものを選びましょう。ピーリング効果のある洗顔料もありますが、毎日使うのはおすすめできません。無理な角栓除去によって肌が乾燥して、かえって毛穴が開いてしまう可能性もあるからです。
保湿
肌が乾燥している時は、肌のバリア機能を高めることを意識しましょう。肌が乾燥している状態で刺激の強いアイテムを使うと、トラブルが起こりやすくなってしまいます。一番に行うのは保湿です。保湿をすることで肌の土台が整えられて、トラブルが起こりにくくなります。脂性肌でも部分的に乾燥している場合もあり、どのような肌質でも保湿は大事です。保湿成分としてヒアルロン酸やコラーゲン、セラミド、アミノ酸などが含まれる化粧品を選びましょう。
紫外線対策
紫外線による肌ダメージも毛穴の開きに関係してきます。紫外線対策はできれば365日行うのが理想的です。紫外線対策を怠ると、毛穴の開きだけでなく、肌老化を進行させてしまいます。シミやシワなどのトラブルにもつながるため、紫外線対策はしっかり行ってください。
毛穴レスには生活習慣の改善も効果的
毛穴が目立つ原因としては、スキンケアだけでなく生活習慣なども挙げられます。ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れは、肌にも影響を与えるのです。ここからは、生活習慣の見直しポイントをまとめていきます。
食生活
毛穴の悩みは、食事のバランスを整えることである程度改善できます。皮脂の分泌をおさえるビタミンCを積極的に摂取しましょう。綺麗な肌を作るには、タンパク質も重要です。タンパク質を多く含む食材を積極的に摂取してください。脂質や糖質が多い食品を食べ過ぎてしまうと、皮脂の分泌が盛んになってしまうので注意しましょう。
睡眠
肌の再生や修復が行われるのは寝ている時間帯です。質の高い睡眠をとることで、肌の生まれ変わりもサポートされるので、毛穴の目立たない肌にしていくことができます。肌の老化をおさえるためにも睡眠をしっかりとりましょう。
毛穴の悩みにはサロン脱毛もおすすめ
毛穴の悩みを解決する方法をお伝えしてきましたが、実は毛穴の悩みはサロン脱毛でも解決することができます。サロン脱毛で顔脱毛をすると、ムダ毛が生えにくくなるだけではなく、毛穴レスな肌も目指せるのです。
これは、フラッシュ脱毛に用いられている光に関係しています。IPL脱毛などに使われる光には美肌効果があり、シミや色素沈着、シワ、毛穴の悩みなどを改善してくれる効果が期待できるのです。
さらに、顔脱毛によってムダ毛がなくなれば、自己処理をする必要がなくなります。カミソリなどを使用して顔のムダ毛を処理する人も多いと思いますが、自己処理は肌に負担を与えてしまいます。
自己処理による肌への負担を軽減できれば、肌トラブルのリスクを軽減することも可能です。また、ムダ毛がなくなることで自然と毛穴が締まっていくので、毛穴悩みを抱えている人は、ぜひ検討してみてください。
まとめ
毛穴のトラブルには、黒ずみ毛穴や開き毛穴、乾燥毛穴、たるみ毛穴など、さまざまな種類があります。それぞれの毛穴の悩みによって原因やお手入れ方法も変わってくるため、まずは自分の毛穴の状態を確認して、最適なお手入れ方法を選ぶことが大切です。
合わせてサロン脱毛を行うことで、顔の気になる毛穴トラブルの解決につながります。サロン脱毛は、レーザー脱毛よりも肌への刺激が少なくなっているので、敏感な顔でも安心して受けられるでしょう。毛穴レスを目指すために、ぜひ顔脱毛も検討してみてください。
