家庭用脱毛器で硬毛化する?硬毛化の原因や対処法を解説

家庭用脱毛器を利用するのは「ムダ毛をなくしたい」「ムダ毛を薄くしたい」と思っている人がほとんどですよね。しかし、家庭用脱毛器を使用しているのに逆に毛が濃くなってしまう可能性があることをご存知でしょうか。

この記事では、脱毛によって毛が濃くなってしまう硬毛化について解説していきます。硬毛化の症状や原因、起こりやすい人の特徴、硬毛化した場合の対処法などを紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

そもそも硬毛化って何?

硬毛化とは、脱毛をする際に照射するレーザーや光によって、照射した範囲の毛が元の毛よりも太く硬くなる状態を指します。では、そんな硬毛化はなぜ起こるのでしょうか。ここでは、症状や原因などを詳しく解説していきます。

硬毛化の症状

硬毛化は、脱毛の影響でムダ毛が元の毛よりも太く硬くなる症状です。ちなみに、脱毛後に毛量が増える状態は増毛化といいます。脱毛の照射をした後に生えてくる毛が濃くなっている場合は、硬毛化が起こっている可能性が高いです。

硬毛化は、世界の症例で見ると脱毛の施術を受けた人の1%〜10%に起こる症状とされていますが、日本のクリニックでは1%程度とされています。症状に心当たりがある方は、硬毛化の可能性があるため、原因を探ってしっかりと対処をしましょう

硬毛化が起こる原因

硬毛化が起こる原因は、現在でも詳しくは判明していません。しかし、「脱毛の光を照射しても毛根に十分なダメージが与えられず、かえって刺激をしてしまった場合に起こるのではないか」と推測されています。

日本で行われている脱毛の多くは、光やレーザーが毛の黒いメラニン色素に反応して照射されるものです。そのため、メラニン色素が少ない産毛などには効果が薄く、十分なダメージを与えられずに硬毛化してしまう可能性が高い傾向にあります。

硬毛化しやすい部位

硬毛化が起こりやすいのは、メラニン色素が少ない産毛が多く生えている部位です。例としては、下記のような部位が挙げられます。

  • うなじ
  • 背中
  • お腹
  • 二の腕
  • 太もも

これらの部位は全体的に毛が薄く生えていて脱毛の効果を得にくいため、硬毛化をしやすいとされています。一方で、脇やVIOなどの太く濃い毛が生えている部位は、硬毛化しにくいといわれているので、これらの部位の脱毛を考えている人は安心でしょう。しかし、可能性が全くないというわけでもないので、その点は頭に入れておくようにしてください。

硬毛化しやすい人の特徴

ここまで、硬毛化の症状や原因について詳しく解説しました。ここからは、硬毛化しやすい人の特徴について見ていきましょう。下記のような特徴に当てはまる人は、脱毛をする際に注意が必要です。

  • 体毛が薄い
  • 毛量が多い
  • 毛根の位置が深い

それぞれの特徴を解説していきます。

体毛が薄い

先ほども解説した通り、硬毛化はメラニン色素が少ない産毛が多い部位に起こりやすいです。そのため、体毛が全体的に薄い人は硬毛化しやすい傾向にあります。普通の人が硬毛化しにくい部位にも症状が出る可能性もあるので、注意しましょう。

毛量が多い

毛量が多く体毛の密度が高い人は硬毛化しやすいとされています。ムダ毛の密度が濃いと全ての毛に均等に光が当たりにくく、光が十分に当たらなかった部位が硬毛化する可能性があるのです。毛がまばらに生えている人や毛量が少ない人に比べると、どうしてもリスクは高くなってしまうでしょう。

毛根の位置が深い

一般的に、毛根は皮膚の表面から2mm~3.5mmほどの深さにあるとされていますが、実は毛根の位置には個人差があるのです。浅い位置にある人もいれば、深い位置にある人もいます。そして、毛根が深い位置にある人は硬毛化のリスクが高くなりやすいので注意が必要です。

毛根が深い位置にあると脱毛の光が毛根まで届きにくく、十分に効果を発揮できないことから、硬毛化が起こりやすくなります。自分の毛根の深さを把握している人はほとんどいないので、あくまで参考までに頭に入れておきましょう。

硬毛化しやすい条件

硬毛化しやすい人の特徴を3つ紹介しました。ここからは、硬毛化しやすい条件について解説していきます。これから脱毛したいと考えている人は、下記の条件に注意してください。

  • 未成年のうちから脱毛をする
  • 脱毛の施術の出力が弱い

これらの条件がなぜ硬毛化のリスクを高めるのか、詳しく見ていきましょう。

未成年のうちから脱毛をする

未成年はホルモンバランスが安定していないので、毛が成長しきっていない場合があります。先ほど体毛が薄い人は硬毛化しやすいと解説しましたが、まだ成長していない薄い毛も硬毛化しやすいのです。

また、ホルモンバランスが乱れることによって、ムダ毛に影響を与える可能性があります。中学生〜高校生のホルモンバランスが安定していない時期は、硬毛化が起こりやすいということを頭に入れた上で脱毛を検討するようにしましょう。

脱毛の施術の出力が弱い

脱毛の施術時の痛みが不安な人などは、照射の出力を弱めてもらうこともあるでしょう。しかし、施術の出力が弱いと毛根に十分なダメージを与えられず、硬毛化してしまう可能性があります。

サロンの光脱毛は痛みが弱いので、できるだけ高めの出力で照射してもらうほうが安心です。痛みが不安な人は、光脱毛の中でも痛みが少ないSHR脱毛やハイパースキン脱毛などを検討してみてください。

家庭用脱毛器で硬毛化することはある?

脱毛をする際に照射するレーザーや光によって硬毛化が起こると解説しましたが、家庭用脱毛器の照射の光でも硬毛化が起こりえます。そのため、家庭用脱毛器での脱毛を検討している方は、硬毛化のリスクがあるということをあらかじめ頭に入れておきましょう。

家庭用脱毛器は、知識がない人でも扱えるように、サロンの光脱毛よりも照射の出力が弱められています。そのため、毛根に十分なダメージが与えられず、硬毛化をしてしまう可能性も高いのです。

硬毛化によるリスクが不安な方は、硬毛化した場合の対処法について、事前に確認しておくと良いでしょう。次項で硬毛化の対処法について見ていきましょう。

家庭用脱毛器で硬毛化した場合の対処法

ここからは、家庭用脱毛器で硬毛化した場合の対処法を解説していきます。対処法を事前に把握していれば、こうもうかが起きたときにも落ち着いて対処できるでしょう。

  • 脱毛を続ける
  • 照射の出力を上げる
  • 脱毛を一時的に休止する
  • サロンやクリニックに通う

それぞれ詳しく紹介していくので、参考にしてみてください。

脱毛を続ける

硬毛化は一時的に毛が濃くなる症状なので、そのまま照射を続けていけばいずれムダ毛が薄くなっていくでしょう。むしろ、家庭用脱毛器の光は産毛などの薄い毛よりも濃い毛に反応しやすいので、より効果が得られる可能性があります。しかし、濃い毛は脱毛完了までに時間がかかる、痛みが強くなりやすいなどのデメリットもあるので注意が必要です。

硬毛化が不安な人は、家庭用脱毛器を購入する際に「ショット数」を確認しておきましょう。ショット数が少ないと、硬毛化をした部位の脱毛が完了するまでの回数が足りない可能性があります。

また、家庭用脱毛器には、照射回数がなくなってもカートリッジを交換すればそのまま使用できるタイプと、本体ごと取り替えないといけないタイプがあります。カートリッジを交換して使用できるタイプなら、本体ごと交換するタイプよりもコスパが良いので、ショット数に不安がある方はそういった点にも注目して選んでみてください。

照射の出力を上げる

硬毛化への対策としては、照射の出力を上げる方法もあります。硬毛化しやすい条件でも解説した通り、脱毛の施術の出力が弱いことによって硬毛化する可能性もあるのです。痛みが不安で出力を下げているといった方は、出力を上げて照射をしてみてください。

しかし、最初からいきなり出力を上げるのは、肌トラブルのリスクがあるので危険です。一番最初は低めの出力から挑戦して、だんだんと出力を上げていくと良いでしょう。セルフで脱毛の照射をする家庭用脱毛器は、サロン脱毛よりも火傷などの肌トラブルが起こる可能性が高いです。出力を上げる際には、肌の調子も確認しつつ行うようにしてください。

脱毛を一時的に休止する

硬毛化が起きた際には、脱毛を一時的に休止するのも1つの手です。硬毛化は照射の光による刺激で一時的に起こるものなので、休止していれば落ち着いていくでしょう。ショット数を節約したい方や、落ち着くまでに時間がかかるのがあまり気にならないという方は、一旦家庭用脱毛器の使用を控えてみてください。しばらく様子を見て、落ち着いてから照射を再開すると良いでしょう。

サロンやクリニックに通う

家庭用脱毛器はサロンやクリニックの脱毛よりも照射の出力が弱いので、強い出力で照射してくれる、サロンの光脱毛やクリニックのレーザー脱毛を検討してみるのも良いです。出力が弱いことが原因で硬毛化が起きてしまっているのかもしれないと思う方は、サロンやクリニックで脱毛をしてみてください。

しかし、サロンとクリニックのどちらに通えば良いのか迷ってしまう人も多いでしょう。次項で、硬毛化に悩んでいる人にサロン脱毛がおすすめな理由を解説していくので、参考にしてみてください。

硬毛化にお悩みの方はサロン脱毛がおすすめ

ここからは、硬毛化にお悩みの人にサロン脱毛がおすすめな理由について解説していきます。サロン脱毛の利用も検討している人は、ぜひご覧ください。

  • 家庭用脱毛器よりも出力が強い
  • さまざまな脱毛方法がある

それぞれの理由について、見ていきましょう。

家庭用脱毛器よりも出力が強い

サロンの光脱毛は家庭用脱毛器よりも照射の出力が強いので、家庭用脱毛器で硬毛化した人も硬毛化せずに脱毛を進められる可能性があります。出力もプロのスタッフが肌の様子などを見ながら調整してくれるため、肌トラブルのリスクが少なく、安全に脱毛を進められるでしょう。

出力でいうとクリニックのレーザー脱毛のほうが強いですが、サロン脱毛のほうが安いので通いやすいです。お試し脱毛やキャンペーンで安く脱毛できるサービスを提供しているサロンも多いので、まず安い料金で試してから契約を検討するということもできます。

サロンは店舗が多いので、キャンペーンなども活用しながら自分に合ったところを探してみてください。

さまざまな脱毛方法がある

サロン脱毛と一言でいっても、その種類はさまざまです。大まかに分けて紹介すると、下記の4つの種類があります。

  • IPL脱毛

メラニン色素に反応する光を照射して、毛根の発毛組織に熱を与えることでダメージを与えて、毛の発育を抑える脱毛方法

  • S.S.C脱毛

抑毛効果のあるビーンズジェルを肌に塗り、クリプトンライトという光を照射することで脱毛効果を得る方法

  • SHR脱毛

表皮の近くにある、毛を生やす指令を出すバルジ領域に出力の弱い光を繰り返し当てることで熱を与えて、毛を生えなくさせる蓄熱式の脱毛方法

  • ハイパースキン脱毛

バルジ領域に36℃程度の光を当てて、生えてくる毛を抑制する蓄熱式の脱毛方法

硬毛化は、施術に使用している脱毛機との相性が悪いことが原因となる可能性もあるため、さまざまな脱毛方法の中から自分に合った脱毛機を探してみてください。

サロンによっては複数の脱毛機を採用しており、それぞれの脱毛機をお試しできるところもあります。また、硬毛化が起きた場合に別の脱毛機に切り替えてくれるサロンもあるので、サロン選びの際に脱毛方法に注目してみるのも良いでしょう。

脱毛の種類については、「脱毛にはどんな種類がある?それぞれの特徴を比較しながら解説」の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

サロン脱毛の効果を高める方法は?

最後に、「硬毛化しないために高い効果を得る方法を知っておきたい」「硬毛化をしてしまった毛が目立つからサロン脱毛で早く効果が出てほしい」という方のために、サロン脱毛の効果を高める方法について解説していきます。

  • 毛周期に合わせて照射する
  • 保湿や紫外線対策をしっかりとする
  • 自己処理方法に気を付ける

それぞれ詳しく見ていきましょう。

毛周期に合わせて照射する

サロン脱毛に限らず、脱毛は毛周期に影響されるものが多いので、毛周期を意識しながら脱毛をすると良いでしょう。毛周期とは、「成長期」「休止期」「退行期」からなる、毛の生えるサイクルのことです。

一般的な脱毛は、成長期の毛に反応して効果を発揮するため、成長期の毛が生えそろうのを待つために2〜3ヶ月の期間を開けて施術をすると良いとされています。早く効果を出したいからといって短期間で施術をしても、成長期の毛が生えそろっておらず、最大限の効果が得られないのです。脱毛を効率的に進めるためには、毛周期に合わせて施術を行うのが良いでしょう。

SHR脱毛やハイパースキン脱毛は毛周期に関係なく施術をすることが可能なので、毛周期を気にせず脱毛を進めていきたいという方は、脱毛方法に注目しながらサロンを選ぶのがおすすめです。

保湿や紫外線対策をしっかりとする

脱毛は肌が乾燥していたり日焼けをしていたりすると、思うような効果が得られない可能性があります。肌が乾燥していると、照射の熱によって火傷をしたり炎症を起こしたりなどの肌トラブルが起こる可能性が高いです。あまりに乾燥が酷いと施術を断られる可能性もあるため、保湿には十分気を付けましょう。

さらに、乾燥している肌は敏感で痛みを感じやすいため、照射の出力を下げて施術を行うことになりかねません。その結果、中途半端に毛根を刺激して硬毛化するというケースも考えられるので、脱毛期間中は普段以上に保湿をしっかりと行うようにしてください。

また、冒頭で解説した通り、日本で行われている脱毛の多くは毛の黒いメラニン色素に反応して照射しています。日焼けは肌の表面にメラニン色素が溜まっている状態なので、日焼け肌に脱毛の光を照射をすると、肌に強く反応して火傷をしてしまったり、毛根まで光が届かなくなってしまったりするのです。肌トラブルや硬毛化を避けるためには、日焼け対策も徹底して行いましょう。

自己処理方法に気を付ける

普段の自己処理に毛抜きや脱毛ワックス、除毛クリームなどを活用している人も多いかと思います。しかし、これらの毛を根本からなくすような自己処理方法は、脱毛の施術前には行わないようにしましょう。毛のメラニン色素に反応して行う脱毛では、毛を根本から抜くと反応するメラニン色素がなくなって、思うような効果が得られなくなってしまうのです。

また、脱毛前の自己処理にカミソリを使用するのもおすすめできません。カミソリはムダ毛を剃るときに肌の表面を傷つけてしまうリスクがあります。肌が傷ついていると、乾燥や肌トラブルの原因になりかねません。脱毛前には、ムダ毛の処理ができて肌も傷つけにくい電気シェーバーを選ぶのがおすすめです。

まとめ

硬毛化とは、脱毛をする際に照射するレーザーや光によって、照射した範囲の毛が元の毛よりも太く硬くなることです。明確な原因は分かっていませんが、脱毛の光が十分に毛根に届かずに中途半端に刺激を与えてしまっていることが原因ではないかと推測されています。

家庭用脱毛器による照射でも硬毛化は起こりえるので、家庭用脱毛器での照射を検討している人は、事前に頭に入れておきましょう。

硬毛化が起きてしまったときの対処法としては、脱毛を続ける、照射の出力を上げる、脱毛を一時的に休止する、サロンやクリニックに通うなどの方法が挙げられます。脱毛をしたいけど硬毛化が不安、ムダ毛をなくすつもりが硬毛化で毛が太くなってしまったという不安や悩みを抱えている人は、ぜひ記事を参考にしてみてください。

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