毛抜きによる自己処理は危険?メリットデメリットを詳しく解説

ふと手元や脚を見たときにムダ毛が気になって、毛抜きで抜いてしまうという方もいるでしょう。しかし、毛抜きを使用すると毛を抜いたあとに毛穴が荒れてしまったり、肌がブツブツになってしまったりすることがあります。

この記事では、毛抜きでムダ毛を処理するメリットやデメリット、毛抜きで起こりうる肌トラブルを解説します。毛抜きによって起きた肌トラブルの解消方法なども説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

毛抜きでムダ毛を処理するメリット

まずは、毛抜きでムダ毛を処理するメリットから見ていきましょう。

  • カミソリよりも効果が長い
  • 処理後のチクチク感がない
  • 処理にかかる費用が安い

それぞれ解説していきます。

カミソリよりも効果が長い

カミソリなどでムダ毛を剃る場合は、皮膚の表面部分で毛を切断するのでどうしても毛根が残ります。そのため、すぐに毛が伸びてきてムダ毛が目立ってしまうのです。

しかし、ムダ毛が毛根からなくなる毛抜きでの処理は、毛が生えてくるまでに時間がかかり、カミソリで剃るよりも効果を長く保てます。ムダ毛処理の効果を長くもたせたいと考えている場合は、カミソリよりも毛抜きのほうが効果的です。

処理後のチクチク感がない

カミソリでムダ毛を処理をした後は、毛が皮膚に残っている状態です。処理した直後はツルツルになるかもしれませんが、1~2日して毛が伸びてくるとチクチク感が気になってくることがあります。カミソリで剃った断面は平たく太く、触った感触も固くなっているので特に気になりやすいです。

毛抜きで抜いたあとは、毛が残っていないため、しばらくツルツルの感触が続きます。毛がまた生えてきても、毛先が細いままで感触も柔らかいので、チクチク感も気になりません

処理にかかる費用が安い

毛を抜く処理は毛抜きやピンセットだけで簡単にできるため、ドラックストアや100円ショップでアイテムを購入できて、ムダ毛処理にかかるコストを抑えられます。カミソリや電気シェーバーは頻繁に刃を替える必要がありますが、毛抜きやピンセットであれば都度消毒して使えば長く使うことが可能です。

また、除毛クリームや脱毛ワックスなどの薬剤を使用する処理方法も、都度薬剤を購入する必要があります。そのため、毛抜きは比較的費用が安い自己処理方法であるといえるでしょう。

毛抜きでムダ毛を処理するデメリット

ここまで紹介したように、毛抜きで処理をするメリットもあります。しかし、毛抜きはデメリットが多い方法でもあるのです。ここでは、毛抜きの主なデメリットを5つ紹介します。

  • 処理に時間と手間がかかる
  • 肌への負担が大きい
  • 毛嚢炎になるリスクがある
  • 埋没毛を引き起こしやすい
  • 肌がブツブツになってしまう

ここでは、毛抜きによって起こりうるデメリットを解説します。

処理に時間と手間がかかる

毛抜きのデメリットとしてまず挙げられるのが処理に時間と手間がかかるという点です。カミソリや電気シェーバー、除毛クリームといった方法は、ムダ毛をまとめて処理できます。しかし、毛抜きは1本1本地道に抜いていく必要があるため、数本程度の処理なら良いですが、広い範囲を処理するにはとにかく時間がかかります。自分の目で見えにくい部位の毛は処理しにくいですし、太い毛などは抜けにくく処理をするのが大変です。

肌への負担が大きい

毛抜きでの処理は、毛穴の細胞(毛乳頭)が引きちぎられて毛穴や毛根がダメージを受けるため、肌への負担が大きい処理方法です。

ムダ毛が引きぬかれる刺激によって炎症を起こしてしまうリスクもあります。処理時に炎症が起こらなかったとしても、毛抜きを繰り返して行うと、皮膚を保護しようとして体がメラニン色素を作り出し、色素沈着を起こしてしまう恐れもあるのです。

毛嚢炎になるリスクがある

毛抜きで毛穴が傷つくと、そこに細菌が入り込んで、毛嚢炎(もうのうえん)というニキビのような症状を起こしてしまうことがあるので注意が必要です。毛嚢炎になると肌に赤いブツブツができて、症状が進行すると膿んだり痛みやかゆみが生じたりします。毛嚢炎を繰り返すと毛穴が広がり、炎症の跡が残ることもあるので注意してください。

埋没毛を引き起こしやすい

毛抜きを続けていると、毛が皮膚の薄皮に閉じ込められて埋まった状態になる、埋没毛(まいぼつもう)を引き起こしてしまう恐れがあります。

埋没毛は、毛抜きで毛穴が傷ついたことが原因で、毛穴の表面に角質が詰まって毛が皮膚の中に埋まってしまうのです。埋没毛は伸びた毛が薄い皮膚の中に見えてしまい、見た目が良くありません。

しかし、埋まった毛を無理に表に出して処理をしようとすると、皮膚にダメージを与えてしまいます。その皮膚へのダメージによって慢性化するリスクもあるため、毛抜きでの処理は控えたほうが良いでしょう。

肌がブツブツになってしまう

毛抜きによって毛穴が傷つくと、毛穴が自らを修復しようとして、皮膚が硬く厚くなっていきます。ダメージを繰り返し与えていくと、肌の表面がブツブツになって汚く見えたり、触り心地が固くなったりしてしまうのです。

肌がブツブツになって固くなると、元の柔らかい肌に戻すのは難しく時間がかかるため、毛抜きによる処理を繰り返すのは避けたほうが良いでしょう。

毛抜きで起きた肌トラブルを治す方法

「毛抜きをしたら炎症が起こってしまった」「毛抜きを繰り返していたら肌がブツブツになってしまった」という方は、毛を抜くことで毛穴がダメージを受けている状態なので、まずは毛抜きを中止しましょう。

炎症が起きた場合には肌を濡らしたタオルで冷やす、毛嚢炎になった場合には肌を清潔にして刺激を避けるなど、症状に合った対処法を行うことが大切です。症状が酷い場合やなかなか治らない場合は皮膚科を受診してみてください。ブツブツになった肌や色素沈着が起きている肌はすぐには治らないので、時間をかけて対策をしていきましょう。

毛抜きをしたときに付着しているものは何?

毛を抜いたときに、「毛根に毛以外の何かがついている」と気になったことがある方もいるのではないでしょうか。実は、毛根についているものは全て同じではなく、毛や皮膚の状態によって付着しているものが変わります。ここでは、毛に付着しているものと、それによって判断できる毛や皮膚の状態を解説します。

透明、白いものが付着している場合

半透明でぷるぷるとしているのは、毛根鞘(もうこんしょう)と呼ばれる、毛を皮膚につなぎとめる役割をしているものです。抜けた毛に毛根鞘がついているのは正常なので、特に心配はいりません。

一方で、毛根付近に付着している白くてべたついているものは皮脂です。抜いた毛に皮脂がついている方は、皮脂が過剰に分泌されている可能性があります。皮脂が多すぎると、臭いが発生したり炎症が起こったりする可能性があるので、注意してください。

血や、黒いものが付着している場合

毛根に血がついている場合は、毛を引っ張ったときに毛根の周りの血管がちぎれていたり、毛根で炎症が起きていたりする可能性があります。肌への刺激が大きいので、毛抜きは控えるようにしてください。

毛根に黒いものがついている場合は、ストレスや冷えによる血行不良が原因で、毛に栄養が行きわたっていない可能性があります。血や黒いものが付着しているのは良い状態とはいえないので、必要に応じて皮膚科に相談すると良いでしょう。

毛抜き以外のムダ毛処理方法

ここまで、毛抜きのメリットやデメリット、毛抜きによって起こる肌トラブルについて紹介しました。毛抜きは肌が荒れやすいだけでなく、1本1本処理しなくてはいけないことから時間や手間がかかります。ここでは、毛抜き以外の手間がかかりにくいムダ毛処理方法を解説していきます。

カミソリ

カミソリは、刃を使ってムダ毛を剃ることで処理する方法で、処理方法が手軽で費用が安いのがメリットです。肌に当てて滑らせるだけで処理ができるので、毛抜きよりも短時間で広範囲のムダ毛を処理できるでしょう。

また、安いカミソリは百円ショップで購入できるため、自己処理にかかるコストを抑えられます。何度も繰り返し使える毛抜きとは違って定期的に刃を交換する必要はありますが、それでも気軽に処理できる費用です。

一方でデメリットとしては、肌トラブルのリスクがあることが挙げられます。カミソリは刃が直接肌に触れるため、カミソリ負けをして肌がヒリヒリしたり、かゆみを感じたりすることもあるでしょう。

電気シェーバー

電気シェーバーもカミソリと同様に、刃を使って毛を剃る方法です。電気シェーバーのメリットは、刃が直接皮膚に触れないので、カミソリ負けのような肌トラブルが起こりにくいことです。自己処理方法の中では特に肌に優しい方法なので、肌が敏感な人や脱毛の施術を控えている人は電気シェーバーを検討しましょう。

デメリットは、初期費用がかかることです。安いものだと数千円で購入ができますが、カミソリや毛抜きといったツールに比べると少し高めの印象があります。また、肌に優しいとはいえ、使い方を間違えたり保湿を怠ったりすると、肌トラブルのリスクもあるので注意しましょう。

除毛クリーム

除毛クリームは、専用の薬剤で毛のタンパク質を溶かすことで、ムダ毛を処理ができるアイテムです。ムダ毛に除毛クリームを塗って放置したあとに洗い流すだけで、塗った範囲の毛をなくせるので、一度の処理で多くの毛を処理できます。

カミソリや電気シェーバーは刃を毛にしっかり当てる必要がありますが、除毛クリームなら、塗って放置するだけでムダ毛を処理できます。

デメリットは、人によっては薬剤が肌に合わず、肌トラブルを起こす場合があることです。また、除毛クリームがなくなったら購入する必要があるので、それなりのランニングコストもかかります。

脱毛

脱毛は、光やレーザーなどで毛を弱らせることによって、自然に毛が抜けていく方法です。施術回数を重ねることで、徐々に毛が細くなったり、生えにくくなっていきます。

脱毛のメリットは、だんだんと毛が生えにくくなっていくので、自己処理の手間や時間を節約できることです。自己処理による肌トラブルが気になったり、高頻度で処理をするのが面倒という人には大きなメリットといえるでしょう。

一方でデメリットは、脱毛にかかる費用が高いことです。施術する部位によっては数十万かかることもあります。

肌への負担を軽減するならサロン脱毛がおすすめ

ムダ毛の処理には毛抜きの他にもさまざまな方法がありますが、肌トラブルのリスクを抑えたい方にはサロン脱毛がおすすめです。ここでは、サロン脱毛がおすすめの理由について解説していきます。

  • 毛抜きによる処理が必要なくなる
  • 肌への負担が少ない
  • 美肌を目指せる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

毛抜きなどの自己処理が必要なくなる

自己処理は毛が伸びる度に処理する必要があり、その度に肌トラブルのリスクが付きまといます。一方、サロン脱毛では、施術を重ねることで毛が生えにくくなっていくため、毛抜きなどの自己処理が必要なくなり、肌トラブルのリスクを抑えることが可能です

サロン脱毛で毛が生えにくくなれば、自己処理のための時間や手間を省くことができます。一生のうちに何百回、何千回とムダ毛を自己処理するのは大変です。もちろん、脱毛サロンに通う手間は生じますが、自己処理にかかる時間を節約できると考えると、脱毛サロンに通ったほうが将来的に楽になるでしょう。

肌への負担が少ない

自己処理の場合、カミソリ負けを起こしてしまったり、間違った毛抜きで炎症が起こってしまったりと、肌トラブルが起きる可能性があります。しかも、毛が生えてくる度に自己処理しなくてはならないため、その度に肌に負担をかけてしまうのです。

サロン脱毛は肌荒れのリスクが小さいです。脱毛用の機械の光を当てるときに肌に負担がかかることもありますが、当日のコンディションにより強度を調整してくれるので、肌トラブルのリスクは小さいでしょう。

また、施術後に保湿などのアフターケアをして、施術時の肌の状態に気を使ってくれるところも多いです。自己処理でうっかり忘れがちな保湿などのケアも、サロンなら万全になります。

美肌を目指せる

脱毛では、毛が徐々に細くなったり、生えにくくなったりします。そのため、毛穴がだんだん引き締まり、毛穴の目立たない美しい肌を目指すことができます。

また、あくまで副次的な効果ではありますが、脱毛方法によっては美肌効果が期待できるのです。サロン脱毛の一種である「IPL脱毛」は、もともとシミの治療などに使う光の波長を使って、脱毛の施術をします。そのため、脱毛と同時に肌のトーンアップなどの効果が期待できるのです。

脱毛による美肌効果については「脱毛で美肌になるのはなぜ?サロン脱毛が美肌効果をもたらす理由とは」の記事で解説しています。

毛抜きによるムダ毛処理に関するよくある質問

最後に、毛抜きによるムダ毛処理に関して、よくある質問に回答していきます。

  • 毛抜きを続けるとムダ毛は生えなくなる?
  • 脱毛前後に毛抜きで処理をしても良い?
  • 脱毛期間中のムダ毛処理方法は?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

毛抜きを続けるとムダ毛は生えなくなる?

毛抜きを続けても、ムダ毛が生えてこなくなることはありません。毛は、発毛組織と呼ばれる毛を作り出す箇所が正常である限り、一度抜いてもまた毛が生えてくるので、毛抜きはムダ毛が生えてこなくなる原因にはならないのです。ムダ毛をなくしたい場合は、脱毛を検討してみてください。

脱毛前後に毛抜きで処理をしても良い?

脱毛前後は、絶対に毛抜きで処理をしないようにしましょう。脱毛は、毛のメラニン色素に反応して効果を発揮し、皮膚に埋まっている毛根にまで作用します。脱毛前に毛を抜くと脱毛機が反応しなくなって、まったく効果が得られなくなってしまうのです。

脱毛後に毛抜きを使うのも避けましょう。脱毛後は肌が敏感な状態になっているので、肌トラブルのリスクが大きい毛抜きを使うと、より肌が荒れやすくなってしまいます。

脱毛期間中のムダ毛処理方法は?

脱毛期間中は、自己処理方法の中では肌に優しい電気シェーバーを使うのがおすすめです。実際に脱毛サロンでは、脱毛期間中のムダ毛処理に電気シェーバーを推奨しています。

肌が荒れている部分に脱毛の施術を行うのはリスクがあるため、肌に直接刃が当たるカミソリや毛を溶かす成分を含んでいる脱毛クリームなどは肌荒れのリスクがあります。毛抜きはもちろん、これらの方法での脱毛も控えるようにしましょう。

まとめ

毛抜きは、処理後のチクチク感がない、費用が安いといったメリットがある一方で、肌への負担が大きく、毛嚢炎や埋没毛、肌のブツブツといった肌トラブルを起こす危険があります。

カミソリや電気シェーバーといった自己処理の方法もありますが、肌への負担を抑えるのであればサロン脱毛がおすすめです。肌トラブルのリスクを低くできることに加えて、自己処理がいらなくなる、美肌を目指せるといったメリットもあります。肌に優しくムダ毛を処理したいのであれば、脱毛といった方法も検討してみてください。

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