脱毛の仕組みを徹底解説|レーザー脱毛と光脱毛の違いは?

「脱毛を検討しているけど、脱毛はどんな仕組みで行っているの?」「クリニックの脱毛とサロンの脱毛はどう違うの?」という疑問を抱えている人もいるでしょう。レーザー脱毛と光脱毛では、脱毛の仕組みや効果が異なるため、違いを知った上で検討することが大切です。

この記事では、それぞれの脱毛方法の仕組みや特徴、メリット・デメリットについて詳しく解説しています。脱毛を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

脱毛の基本的な仕組みは?

脱毛をするにあたって、どのような仕組みになっているのか知りたいという方は多いのではないでしょうか。基本的な仕組みを知っておけば、施術を受ける間隔や効果が実感できるまでに時間がかかる理由を理解できるようになるでしょう。

脱毛には医療機関で受けられる「医療脱毛(レーザー脱毛)」と、サロンで受けられる「光脱毛」があります。どちらも専用の脱毛機器を使って毛根に光やレーザーを照射し、毛根にダメージを与える方法です。

どの脱毛方法にも共通しているのは、基本的に脱毛には毛周期が関係しているということです。毛周期とは毛が生えてきてから抜け落ちるまでの周期のことで、「成長期」「退行期」「休止期」の順番で移行します。

脱毛は、毛周期の中でも「成長期」のムダ毛に効果を発揮するのが特徴です。部位にもよりますが、毛の成長期に合わせて1〜2ヶ月に1回くらいの頻度で施術をするのが効果的とされています。

また、医療機関で実施される脱毛には、「ニードル脱毛」という針を毛穴に挿入して電流を流す方法もありますが、痛みが強い、料金が高い、施術に時間がかかるなどの理由から、クリニックのレーザー脱毛とサロンの光脱毛を選ぶ人が多いです。

【レーザー脱毛】脱毛の仕組み

クリニックのレーザー脱毛には、アレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザー・ヤグレーザーの3種類があります。ここでは、そんな3種類のレーザー脱毛の仕組みをそれぞれ見ていきましょう。

レーザーによっておすすめの部位が異なるため、脱毛をする際には特徴や仕組みを知っておくことが大切です。それぞれの特徴を知って、最適なレーザー脱毛を受けるためのヒントにしてみてください。

アレキサンドライトレーザー

アレキサンドライトレーザーは、アレキサンドライトという宝石を光源にしたレーザーで、医療脱毛の中ではもっとも多く採用されているレーザーです。脱毛したい部位にレーザーをあてると、メラニンに反応して熱を発生させます。そして、発生した熱でムダ毛を作る細胞を破壊するという仕組みです。

アレキサンドライトレーザーの波長は755nmであり、他のレーザーよりも浅いのが特徴です。浅いからといって効果が出にくいわけではなく、むしろより多くの部位に使いやすいというメリットがあります。

また、メラニンに反応しやすいというのもアレキサンドライトレーザーの特徴の1つです。太い毛・色の濃い毛に効果を発揮しやすい一方で、産毛には選択されません。また、日焼けをしている方や、色素沈着を起こしている部位には使えないため注意しましょう。

ダイオードレーザー

ダイオードレーザーは、800〜940nmの波長が特徴で半導体を使ったレーザーです。前述したアレキサンドライトレーザーよりも波長が大きいため、深いところまでレーザーが届きます。

波長が大きくなるほどメラニン吸収率が低くなる仕組みになっており、日焼け肌や色素沈着の程度によっては対応可能です。メラニン色素に反応をする脱毛方法では、肌にメラニンが沈着している日焼け肌に照射をすると、効果が薄れてしまう可能性がありますが、ダイオードレーザーは日焼け肌でも脱毛できる可能性が高くなります。

また、痛みが少ないためVIO脱毛に選ばれやすいのも特徴です。ダイオードレーザーは、蓄熱によって組織を壊す「蓄熱式」の照射もできます。熱を加えて脱毛する仕組みのため、産毛にも効果を発揮するのがメリットです。

ヤグレーザー

ヤグレーザーは、3種類あるレーザー脱毛の中でももっとも波長が大きい1,064nmが特徴の脱毛方法です。より深い部分までパワーが届くため、男性のヒゲや太いムダ毛にも効果が期待できます。

また、産毛の脱毛にも使えるのがヤグレーザーのメリットの1つです。メラニンに反応するので白髪の脱毛は困難ですが、指や肘に生えるような産毛や薄い毛は脱毛できます。

ヤグレーザーは熱破壊式(ショット式)と呼ばれる照射方式となっており、出力の高いレーザーを単発で照射する仕組みです。高出力で多くのムダ毛に対応できるのがメリットですが、その分痛みが強いというデメリットがあります。そのため、VIOは他のレーザー脱毛にして、ヒゲや産毛などはヤグレーザーにするなど、他の照射方式と組み合わせる方も少なくありません。

【光脱毛】脱毛の仕組み

光脱毛はサロンで受けられる脱毛方法です。光脱毛と一言でいっても複数の種類があり、方法によって仕組みが異なるものもあります。ここでは、代表的な光脱毛の方法である「IPL脱毛」「S.S.C.脱毛」「SHR脱毛」「ハイパースキン脱毛」について、それぞれ見ていきましょう。

IPL脱毛

光脱毛の中でも多くのサロンで採用しているのがIPL脱毛です。IPL脱毛はインテンス・パルス・ライトという光を照射し、ムダ毛の細胞にダメージを与えます。脱毛の仕組みはレーザー脱毛と同様ですが、医療機器ではないため、出力はレーザー脱毛よりも低くなるのが特徴です。

また、メラニンに反応するため日焼け肌や色素沈着を起こしている肌には照射することができません。産毛にはあまり効果が期待できないことや、他の光脱毛と比べて痛みを感じやすいのがデメリットです。

 

しかし、多くのサロンで採用しているため実績のある脱毛方法といえます。毛根にダメージを与える仕組みで、比較的早く効果を実感できることがメリットです。

S.S.C.脱毛

S.S.C脱毛は、ジェルと光を用いる脱毛方法です。脱毛する部位にビーンズジェルを塗り、クリプトンライトを照射します。クリプトンライトにビーンズジェルが反応し、毛穴に抑毛効果のある成分が浸透するという仕組みです。

ビーンズジェルの成分が抑毛効果を発揮し、新たにムダ毛が生えるのを防いでくれます。そのため、施術後すぐにムダ毛がなくなったという実感は得にくいのがデメリットです。

しかし、他の脱毛方法と比べて痛みがほとんどない、ビーンズジェルの成分には美肌効果が期待できるなどのメリットがあります。ムダ毛の濃さに関係なく施術ができるため、顔や背中の産毛にも使える脱毛方法です。

SHR脱毛

SHR脱毛は蓄熱式脱毛とも呼ばれる、新しい仕組みの脱毛方法です。新しい毛を生み出す毛包部分(バルジ領域)に照射し、毛包に熱をためることで抑毛効果を発揮します。照射時に温かさを感じる程度で、痛みを感じにくいのが特徴です。

また、毛根にダメージを与える仕組みではないため、毛周期の成長期・退行期・休止期のどの段階でも施術できます。肌の色やムダ毛の濃さ・太さに影響しにくいという特徴から、さまざまなケースに対応できるのがメリットです。

しかし、熱による抑毛効果なので、S.S.C脱毛と同様に即効性はありません。すぐに脱毛効果を実感できないことや、扱っているサロンが限られることに注意が必要です。

ハイパースキン脱毛

ハイパースキン脱毛は蓄熱式脱毛の1つで、ムダ毛が生える前の段階にアプローチする方法です。照射すると、36~38℃の人肌程度の熱が毛包に加わります。その熱が発毛因子に作用し、細胞分裂を防いで新しくムダ毛が生えてくるのを抑えるという仕組みです。

発毛因子をターゲットにするという特性上、「ムダ毛が抜ける」のではなく「新たに生えてくるムダ毛が減る」という効果が期待できます。そのため、ハイパースキン脱毛もすぐに効果を実感できるわけではありません。

しかし、蓄熱したエネルギーで脱毛するため、痛みを感じにくいのがメリットです。子どもにも使えるといわれるほど肌への負担が少ないため、敏感肌の方が検討するケースも少なくありません。

その他の脱毛方法の仕組み

レーザー脱毛と光脱毛の他に、「ニードル脱毛」という方法があります。ニードル脱毛はレーザー脱毛と同様に医療機関でのみ扱うことのできる脱毛方法ですが、脱毛の仕組みが異なるのが特徴です。

ニードル脱毛は「針脱毛」とも呼ばれる方法で、毛穴に専用の針を挿入して電流を流します。電流を流すことで細胞を破壊して脱毛するという仕組みです。その場でムダ毛が抜け落ちるため、すぐに効果を実感できます。

確実に脱毛できる仕組みになっていますが、毛穴に針を挿入すること、電流を流すことから痛みが強いのがデメリットです。他の脱毛方法より痛みが強く、痛みが原因で脱毛を断念する方もいます。

また、脱毛は1本1本行うので、脱毛が完了するまでに時間がかかるのも特徴です。広範囲の脱毛には多くの時間を要するため、脱毛に通う回数や時間によって費用が高額になる場合も少なくありません。

それぞれの脱毛の効果

脱毛方法によって仕組みが異なるものもあり、それぞれの効果が気になるという方も多いのではないでしょうか。ここでは、レーザー脱毛と光脱毛で得られる効果をそれぞれ紹介します。

レーザー脱毛

レーザー脱毛では、施術後1~2週間でムダ毛が抜け落ちていきます。ポップアップ現象といって、施術後数日でムダ毛が抜け落ちることもありますが、すべての方にこの現象が起こるわけではありません。ニードル脱毛のように、施術とともにムダ毛がなくなるわけではないため、1~2週間は様子を見ましょう。

また、すべてのムダ毛のうち、目に見えるのは20%程度といわれています。そのため、全体の毛に効果を実感するためには少なくとも5回の施術が必要で、概ね5~8回施術をするケースが多いです。

光脱毛

前述したように、光脱毛にはさまざまな種類があるため、効果の現れ方は脱毛方法によって異なります。照射するターゲットによって「抜け落ちる」「生えてこない」などの効果が異なるため、施術前にサロンで効果の現れ方を確認しておくと安心です。

脱毛方法や毛の太さ・毛量によって個人差がありますが、光脱毛で効果を実感できるのは脱毛を開始して半年くらいからです。次第に自己処理が楽になったと感じるようになり、ムダ毛の処理の必要がなくなったと感じるまでに1年〜2年ほどかかります。

脱毛方法ごとのメリットデメリットは?

脱毛を検討する際に、まずはレーザー脱毛にするか光脱毛にするかで迷う方は少なくありません。どちらが自分に合っているか検討するときに、それぞれのメリット・デメリットを知っておくことが重要です。

ここまで紹介してきたレーザー脱毛と光脱毛の仕組みや効果と合わせて、メリット・デメリットも見ていきましょう。

レーザー脱毛

医療機関のみで施術を受けられるレーザー脱毛は、医師や看護師といった有資格者が施術をするという安心感がありますが、メリットだけでなくデメリットがあることも押さえておきましょう。

メリット

レーザー脱毛のメリットは、医療機関でしか使えない脱毛機器による施術が受けられることです。サロンで使われる脱毛機器よりも高出力となっているため、より脱毛効果を実感できる可能性があります。

また、出力が高い分少ない施術回数で効果を実感できるのもメリットの1つです。施術回数が少なくて済むので、時間や通う手間が減るといった面で嬉しいという方も少なくありません。

デメリット

レーザー脱毛のデメリットは、痛みを感じやすいことと費用が高くなる傾向にあることです。レーザー脱毛は高出力という面がメリットですが、パワーがあるためその分痛みを感じやすいという人もいます。

広範囲に照射することができ、VIO脱毛も可能です。しかし、デリケートなVIOは痛みを感じやすく、痛みを理由に断念する方もいます。

また、費用面では1回あたりの料金が高くなるのがデメリットです。サロン脱毛より少ない回数で脱毛ができるのが特徴ですが、通う回数や期間によってはまとまった費用が必要になります。

光脱毛

レーザー脱毛と比較される光脱毛ですが、医療機関ではなくサロンで扱っているのが特徴です。サロン脱毛ならではのメリットがある他、デメリットがあることも押さえておきましょう。

メリット

光脱毛のメリットは、脱毛の選択肢の豊富さと費用面にあります。光脱毛には複数の種類があり、それぞれ特徴や仕組みが異なるのは前述した通りです。選択肢が多いため、脱毛したい部位や痛み、自身の肌の状態に合った脱毛方法を選べます。

また、費用面では1回あたりの料金がレーザー脱毛よりも安価になることが多いです。脱毛したい範囲や目的によって施術回数や期間は異なりますが、費用を抑えて脱毛できるのはメリットになるでしょう。

デメリット

光脱毛のデメリットは、すぐに効果を実感できないことです。施術とともにムダ毛がなくなるニードル脱毛とは異なり、光脱毛では施術の数週間後に効果が現れます。また、毛周期に合わせて脱毛をするため、ムダ毛の処理が楽になったと感じるまでに数ヶ月から半年かかることが多いです。

個人差はありますが、ムダ毛がほとんどなくなるまでは2年ほどかかるため、長期スパンでサロンに通うように考えておく必要があります。

脱毛はどんな人におすすめ?

脱毛にはさまざまな方法があり、それぞれで特徴や仕組みが異なるため、どの方法が良いのか分からないという方もいるのではないでしょうか。レーザー脱毛と光脱毛には、それぞれおすすめな人の特徴があります。

脱毛は肌への負担が少なからずあり、費用の負担も考える必要があるためできる限り後悔しない選択ができるのが1番です。レーザー脱毛と光脱毛がおすすめな人の特徴を知り、ご自身にとって最適な方法を選択してください。

レーザー脱毛

レーザー脱毛は、永久脱毛をしたい人におすすめの方法です。永久脱毛ができるのは医療脱毛であるレーザー脱毛とニードル脱毛の2種類です。

ニードル脱毛は痛みが強く、扱うクリニックも限られています。クリニックで扱う永久脱毛のメインはレーザー脱毛となっており、ムダ毛を長期間に渡ってなくしたいのであればレーザー脱毛がおすすめです。

また、レーザー脱毛では高出力のレーザーをあてるため、強い痛みを感じる方も少なくありません。痛みに耐えられず断念する方もいるため、ある程度の痛みなら大丈夫という方はレーザー脱毛を選ぶのも良いでしょう。永久脱毛は光脱毛よりも費用が高額になる傾向にあるため、まとまった費用が用意できるかも検討材料にしておくと良いでしょう。

光脱毛

光脱毛は痛みを感じにくく、レーザー脱毛の痛みが不安という方におすすめです。IPL脱毛はレーザー脱毛と仕組みは同様ですが、出力が低いためレーザー脱毛よりも痛みが軽くなります。

また、毛量を減らす・形を整えるといった要望を叶えることができるのが特徴です。VIOの毛量だけを減らしたい、産毛程度になれば良いといった人は、サロン脱毛を選ぶのも良いでしょう。費用を抑えながら脱毛したいという方にも光脱毛がおすすめです。

さまざまな種類がある光脱毛は、痛みを感じにくい方法や美肌効果が期待できる方法など、選択するための要素がたくさんあります。光脱毛は、より自分の希望を叶えられる選択をしたい方にも向いているので、検討してみてください。

まとめ

今回は、脱毛の仕組みについて紹介しました。脱毛は大きく分けてレーザー脱毛と光脱毛があり、レーザー脱毛は医療機関でのみ行える永久脱毛です。光脱毛はサロンで行っている脱毛で、それぞれ脱毛の仕組みに特徴があります。

レーザー脱毛には「アレキサンドライトレーザー」「ダイオードレーザー」「ヤグレーザー」の3種類があり、波長によって脱毛の仕組みや対応できるムダ毛が異なります。

光脱毛はさまざまな種類がありますが、ここで紹介した「IPL脱毛」「S.S.C脱毛」「SHR脱毛」「ハイパースキン脱毛」が代表的です。毛根にダメージを与える方法や毛包をターゲットにする方法など、仕組みの違いによって効果の現れ方が異なるのが特徴です。

それぞれにメリット・デメリットがあり、目的・費用・痛みへの不安などから自分に合った方法を選択することをおすすめします。どのような方法が良いのか迷ったり脱毛の仕組みをしっかり知ってから決めたいという方は、サロンスタッフに相談してみましょう。

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