乾燥肌を改善する方法は?乾燥肌になる原因から詳しく解説

乾燥肌に悩んでいて改善をしたいと思っている方は少なくないでしょう。しかし、乾燥肌はしっかりと対策をしないと改善につながりません。

この記事では、乾燥肌の改善に効果的な6つのスキンケア方法を紹介していきます。肌の乾燥を進めないために注意すべき外的要因と意識すべき内的要因、乾燥肌になる5つの原因についても詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

そもそも乾燥肌とは

乾燥肌とは、肌のバリア機能が低下し、肌の水分が失われて角質層が乾燥してしまっている状態です。乾燥すると角質層がめくれ上がり、以下のような症状が見られます。

  • 粉をふいているように見える
  • 触ったときにカサカサしている
  • 皮がむける
  • かゆみが生じる
  • つっぱり感がある

衣類が肌に引っかかるような感覚があり、痛みが生じることもあるでしょう。

乾燥肌になる原因

乾燥肌になる原因としては、主に下記の5つが挙げられます。

  • 間違ったスキンケア
  • 紫外線によるダメージ
  • 生活習慣の乱れ
  • 空気の乾燥
  • 加齢

乾燥肌といえば第一にスキンケアを思い浮かべるかもしれませんが、外的要因として紫外線や空気の乾燥も大きく影響している他、生活習慣や加齢といった内的要因が原因となることもあります。

原因は1つではなく、いくつもが合わさって肌の乾燥を進めている可能性があることにも注意が必要です。以下ではどのような状況が乾燥肌を招くのか、原因を詳しく解説しますので、参考にしてください。

間違ったスキンケア

間違ったスキンケアは、肌の乾燥を進めてしまいます。注意すべきポイントは肌への強い刺激で、以下のような行動に心当たりがある方は要注意です。

  • クレンジングや洗顔、タオルで水分をふくときなどに肌をゴシゴシ擦っている
  • 化粧水や乳液をつけるときに強くパッティングしている
  • 強い水圧のシャワーで洗っている
  • お湯の温度を熱めにしている

この他にも、洗顔後に化粧水をつけるまでに時間をかけてしまっている、シートパックを長時間使用している、自分の肌に合っていないスキンケアアイテムを使っているといった間違いも、乾燥肌につながってしまいます。

紫外線によるダメージ

紫外線は太陽光線の中でも高いエネルギーを持つ光で、肌に強いダメージを与えます。ダメージを受けるとメラニン色素の生成が活発になり、肌が黒くなることはよく知られていますが、同時にダメージによって肌のバリア機能が低下することも頭に入れておく必要があるでしょう。

バリア機能が低下すると、肌の水分が蒸発しやすくなります。紫外線でダメージを受けた肌は炎症して熱を持つため、より肌の水分が蒸発しやすくなる点に注意が必要です。

生活習慣の乱れ

食事、睡眠、運動などの生活習慣の乱れは、ホルモンバランスの乱れ、栄養不足、代謝の悪化などを引き起こし、結果として肌の乾燥を進めてしまいます。ホルモンバランスの乱れは肌のターンオーバーに影響を与えやすく、古い角質が積み重なることでスキンケア成分が浸透しにくくなり、乾燥肌を招いてしまうのです。

また、肌のターンオーバーの乱れにより、角栓や肌のくすみなどが気になりやすく、強い洗浄力のスキンケアアイテムに頼ることで肌の乾燥を進めてしまう可能性もあるでしょう。栄養不足や代謝の悪化は肌のターンオーバーの乱れを招くだけでなく、肌のバリア機能の低下にもつながってしまいます。

空気の乾燥

空気が乾燥していると、湿度が低いことから肌の水分が蒸発しやすくなります。エアコンの冷房や暖房を長時間使用している部屋にいる場合、特にエアコンの風に直接当たる場所にいる場合は肌がどんどん乾燥してしまうでしょう。

また、空気の乾燥は気温にも大きく関係しており、気温が下がるほど空気中の水分が減って空気が乾燥してしまいます。気温の低い冬の季節は、特に空気の乾燥に注意しなくてはいけません。

加齢

歳を重ねることにより、肌には以下のような変化が起こります。

  • 潤いをキープする天然の保湿因子や皮脂などが減少する
  • ホルモンバランスが乱れやすくなる

潤いを保つ物質は30歳ごろをピークに、徐々に減少していくといわれています。ホルモンバランスも30代以降乱れやすくなり、バリア機能の低下やターンオーバーの乱れに影響を与えてしまいます。

これらの要因から、加齢が乾燥肌の原因となっているケースも考えられます。

【スキンケア】乾燥肌を改善する方法

乾燥肌になる原因の1つに間違ったスキンケアを取り上げましたが、スキンケアにもさまざまな工程があり、何が引き金になっているかは人によって異なります。そこで、よくある間違ったスキンケアに焦点をあてながら、6つの改善方法を紹介します。

  • 毎日のスキンケアで保湿を徹底する
  • 低刺激のスキンケア用品を使用する
  • 肌をゴシゴシ洗わない
  • 化粧水を強くパッティングしない
  • シートパックの長時間の使用を避ける
  • 年齢によってスキンケア方法を変える

加齢による肌の乾燥を改善する方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

毎日のスキンケアで保湿を徹底する

乾燥肌は肌の水分が不足している状態なので、改善するためには。ストレートに水分を補給する必要があります。日々の中で保湿を徹底したいのは、起床時とメイクを落とす際の洗顔後です。また、体が温まることで肌から水分が蒸発しやすい入浴後の保湿も重要になります。

化粧水をたっぷり使って水分を補い、その上から乳液やクリームで肌に蓋をして水分が逃げないようにしてください。もし、シートパックを使用する際は、時間を守って使用し、最後に乳液やクリームで蓋をしてあげましょう。

低刺激のスキンケア用品を使用する

乾燥肌を改善したいなら、低刺激のスキンケア用品を使用することが重要です。例えば、刺激につながりやすい成分には清涼剤、着色料、アルコール、香料、防腐剤、界面活性剤などがあります。これらの成分の配合量が少ないか、配合されていない商品を選ぶと良いでしょう。

ただし、界面活性剤は洗浄剤に欠かせない成分なので完全に避けることは難しいです。クレンジングの場合は、刺激が強い拭き取りタイプ、洗浄力が強いオイルタイプ、リキッドタイプを避けると良いでしょう。

洗顔料の場合は洗浄力の強い固形石鹸を避けて、刺激となりやすいスクラブやエタノール、メンソールが入っていないかを確認して選んでみてください。

見極めるのが難しいと感じるかもしれませんが、「低刺激」「成分フリー」「ダブル洗顔不要」などの表示に注目すると、比較的簡単に低刺激のスキンケア用品を見つけることができます。

肌をゴシゴシ洗わない

乾燥肌を改善するために低刺激のスキンケアアイテムの使用をおすすめしましたが、洗顔の際は肌をゴシゴシ洗わないことも重要です。ポイントとなるのは、洗顔料を十分に泡立てることです。

低刺激の洗顔料でフォームタイプを使用する場合は、泡立てネットを使用してしっかり泡立てましょう。水分量が多くなってしまったり、うまく泡立てられなかったりする場合は、泡で出てくるタイプの低刺激洗顔料に切り替えるのもおすすめです。

化粧水を強くパッティングしない

化粧水や乳液などのスキンケアアイテムを使用する際は、強くパッティングしないようにしましょう。強いパッティングとは、肌を叩きながら化粧水や乳液をなじませることで、力を入れているつもりがなくても、肌にとっては強い刺激となっています。

手のひらをそっとあてて5秒ほど維持するのが正しいなじませ方です。肌への刺激を減らすために、十分な量の化粧水や乳液を使用する点にも注意してください。

シートパックの長時間の使用を避ける

乾燥肌への水分補給にはシートパックも効果的ですが、使用方法には十分に注意してください。長時間使用するとシートが乾きはじめ、肌の水分が蒸発しやすくなってしまいます。シートパックは、長時間使用したからといって高い効果を得られるわけではありません。記載されている推奨時間を守って使用しましょう。

年齢によってスキンケア方法を変える

乾燥肌になる原因に加齢を取り上げましたが、加齢による体の変化は防ぐことはできません。ただし、不足しやすいものを補うことは可能です。そこでおすすめしたいのが、年齢にあったスキンケア方法に変えることです。

スキンアイテムには「30代〜」「50代〜」など対象年齢が記載されていることがあります。スキンアイテムの表記に注目する、ネット上で情報を収集するなどして、適したアイテムを選ぶようにしましょう。

【外的要因】乾燥肌を改善する方法

次に、乾燥肌になる5つの原因のうち、外的要因である紫外線と空気の乾燥に焦点をあて、乾燥肌を改善するために今すぐ取り組める対策を紹介します。それぞれにおいて特に注意したい季節にも言及しているので、ぜひ参考にしてください。

紫外線によるダメージを防ぐ

紫外線によるダメージを防ぐ場合、日焼け止めを使用するのはもちろんとして、日差しを遮ることも効果的です。日傘を使用する、つばの広い帽子を被るなどの方法が取り入れやすいでしょう。

特に、夏は徹底して紫外線対策を行うようにしてください。夏になると紫外線の量が増え、わずかな時間でも肌に与えるダメージが大きくなってしまいます。

しかし、冬も紫外線対策を怠ってはいけません。冬は紫外線の量が少なくなりますが、夏の約7割とされる量が降り注いでいます。特に雪が降る地域は、照り返しによる下からの紫外線で日焼けをする恐れがあるので注意してください。

加湿器を使用して乾燥を防ぐ

空気の乾燥を防ぐには、加湿器を使用するのが効果的です。冷房や暖房をかけていても、加湿器があれば空気の乾燥を防ぎやすくなるでしょう。特に冬は気温が低くなることで空気の水分量が下がり乾燥が進みやすいため、加湿器が欠かせません。

部屋の湿度の目安は60%です。加湿器には湿度を表示できるものもありますが、部屋に湿度計があると部屋全体の湿度を確認しやすいでしょう。

【内的要因】乾燥肌を改善する方法

次は、乾燥肌になる5つの原因のうち、内的要因である生活習慣に焦点をあて、乾燥肌の改善につながる方法を3つ紹介します。具体的にどのように取り組むべきか、詳しく見ていきましょう。

水分補給で内側から潤いを与える

肌に水分を補う方法として、口から水分補給をすることも効果的といわれています。ちなみに、1日に必要な水分量は約2.4リットルです。このうち、飲料から摂取する必要がある水分は1.5〜2L程度とされています。

まずは、この飲料から摂取すべき水分量を補えているかを振り返り、足りていない場合は今から実践するのがおすすめです。

乾燥肌改善には、常温の水、お湯、ハーブティー、しょうが湯、ビタミンが含まれた飲み物が効果的とされています。一度に多量摂取すると排出されやすいため、こまめに水分を摂ることが重要です。

バランスの良い食事で栄養補給をする

食事で十分な栄養を補給すると、必要な栄養素が整うことで肌が健康になり、乾燥肌の改善につながります。

例えば、たんぱく質は皮膚の細胞を作り、ビタミンA、ビタミンB類、ビタミンEは肌のバリア機能の強化に効果的です。ビタミンCは肌のハリツヤの維持、亜鉛は細胞の再生と修復をサポートし、リコピンがコラーゲンの生成をサポートするなど、肌の健康維持にはさまざまな栄養素が関係しています。

栄養素がもたらす肌への影響を紹介すると、特定の栄養素に焦点をあてがちですが、栄養素はバランス良く摂取することが重要です。

そのため、肉、魚、野菜、フルーツをバランス良く食べているかを振り返り、食生活を見直すことから始めるのがおすすめです。

適度な運動で代謝を改善する

適度な運動は血流の改善をサポートするため、肌に栄養や酸素が行き渡るようになり、肌のターンオーバーの促進につながります。ターンオーバーで正常な肌を整えられれば、保湿成分が浸透しやすくなり、乾燥肌を改善しやすくなるでしょう。

ウォーキングやランニングなどの運動を、週に2〜3回程度の頻度で定期的に取り入れると良いでしょう。もし場所や時間の関係でウォーキングなどが難しい場合は、ヨガがおすすめです。ストレッチ感覚で初級レベルのヨガをするだけでも十分な効果が得られます。

強度にこだわらず、運動を日常に取り入れることを意識してみてください。

乾燥を防ぐスキンケアの効果を高めるポイント

乾燥肌に悩んでいて顔の産毛の処理をしていない方は、ムダ毛の処理に取り組んでみましょう。すぐ実践できる方法にはシェービングがありますが、もし検討できるなら脱毛をおすすめします。

脱毛は毛を生えにくくさせられるため、毛穴に毛が残っていないスッキリした状態を維持しやすい他、定期的な自己処理の必要もなくなるためです。

そして、乾燥を防ぐスキンケアの効果アップにもつながります。以下では、乾燥肌にとって魅力的な3つのポイントを解説するので、脱毛を検討する際の参考にしてみてください。

化粧水やクリームが産毛に阻まれなくなる

脱毛でムダ毛をなくしてしまえば、化粧水やクリームを肌になじませるときに、産毛に阻まれなくなります。産毛は1本1本に焦点をあてると細く目立ちにくいですが、産毛は肌全体にびっしりと生えており、化粧水やクリームを塗る際に邪魔になって肌全体に均等に広げるのが難しいです。

化粧水やクリームをしっかりと肌になじませられれば、成分も浸透しやすく水分を補給しやすくなるため乾燥肌の改善につながるでしょう。

また、日焼け止めもムラなく塗ることができ、肌のバリア機能を低下させる紫外線対策もしっかり行えます。

毛穴に汚れが溜まりにくくなる

脱毛は毛を生えにくくさせるため、毛がなくなることで毛穴が小さくなる効果が期待できます。その結果、毛穴に汚れが溜まりにくくなり、清潔に保ちやすくなります。毛穴汚れが溜まりやすいと強い洗浄力に頼る必要があり、肌の乾燥を進めてしまいますが、汚れが溜まりにくければ、肌に優しいスキンケアに切り替えることができるでしょう。

化粧ノリが良くなる

産毛を脱毛すると化粧水やクリームが阻まれなくなるように、ファンデーションのムラやヨレができにくくなり、肌への密着度の高いメイクを完成させることが可能です。化粧品に含まれている美容成分や日焼け止め成分の効果も最大限に引き出せて、肌の乾燥予防につなげられるかもしれません。

また、産毛がびっしりと生えていると肌がくすんで見えますが、脱毛でスッキリさせることで肌のトーンアップが期待でき、よりよいメイクの仕上がりが期待できる点も女性にとって見逃せない魅力となるでしょう。

顔脱毛に興味がある方は、「顔脱毛の効果はムダ毛をなくすだけじゃない!7つの嬉しい効果とは」の記事をご参照ください。

まとめ

乾燥肌になる原因には、以下の5つが挙げられます。

  • 間違ったスキンケア
  • 紫外線によるダメージ
  • 生活習慣の乱れ
  • 空気の乾燥
  • 加齢

乾燥肌を改善するためにできることは多岐にわたりますが、大きく「正しいスキンケア」「外的要因への対策」「内的要因の改善」の3つに分けられ、それぞれにしっかり取り組むことが重要となってきます。

また、肌を整える前に産毛の処理を検討してみるのもおすすめです。ムダ毛をなくしてしまえば、保湿や美容成分がより浸透しやすくなる、日焼け止めをムラなく塗りやすくなる、毛穴に汚れが溜まりにくいため優しい洗顔に切り替えられるなどといった、乾燥を防ぐスキンケアの効果を高められるでしょう。

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