ニキビの正しいスキンケア方法は?ニキビの原因から詳しく紹介

ニキビはさまざまな原因で発症するため、しっかりと原因を把握した上で予防や対策をすることが大切です。この記事では、ニキビの原因や種類、種類ごとの特徴を詳しく解説していきます。ニキビ肌のスキンケア方法やニキビ肌の人向けのスキンケアの選び方なども紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

そもそもニキビは何が原因でできるの?

ニキビは、アクネ菌の増殖、皮脂の過剰分泌、毛穴のつまりなどによって発症しやすくなります。ニキビは突然できたように思うことが多いかもしれませんが、実は奥深くで徐々にできているものなのです。

 

また、思春期にできるものを思春期ニキビ、20歳を超えてからできるものを大人ニキビと呼ぶことがあります。

これは年齢による体の変化やライフスタイルの変化から区別しています。

思春期ニキビは、10代の成長期における皮脂の過剰分泌や安定しにくいホルモンバランスなどが主な原因となります。そのため、皮脂の出やすいおでこや鼻周りなどのTゾーンにできやすいです。

一方の大人ニキビは、落としきれていないメイク汚れや古くなった角質が毛穴をつまらせることなどが主な原因となります。大人ニキビは、乾燥しやすい頬や口周りなどにできやすいです。皮脂の過剰分泌と乾燥は真逆に思えますが、乾燥をすることで皮脂の過剰分泌を引き起こすので注意してください。

 

ニキビのできやすい条件を揃えないためには、ホルモンバランスや生活習慣の乱れの改善、自分に合わない間違ったスキンケアの見直し、ストレスの発散などが大切で、これによってニキビの発症や悪化を抑える効果が期待できるでしょう。

アクネ菌

アクネ菌はニキビの原因として耳にすることも多いのではないでしょうか。悪い菌というイメージを持っている方も多いかもしれませんが、アクネ菌は常在菌と呼ばれる体にとって必要な働きもしてくれる菌です。人間の体には、約40〜100兆個の常在菌が存在しています。

健康な体の状態だと、常在菌がバランスを保って存在していますが、さまざまな原因でこの常在菌はバランスを崩してしまうため、肌トラブルにつながることも多いです。

 

健康な肌のph値は弱酸性といわれますが、アクネ菌はこの弱酸性の状態を保つ役割や外部からの病原菌が侵入しないようにするバリアの役割などがあります。このように、アクネ菌は肌の健康にとっては必要なものなのです。

 

しかし、アクネ菌が増殖すると痛みを伴うニキビの原因になってしまいます。アクネ菌は酸素のある環境を好まず皮脂を栄養にするため、普段は毛穴の奥に生息しているのですが、皮脂が過剰に分泌されて毛穴がつまると、その分生息できる環境が増えて皮脂を栄養にしてどんどん増殖してしまうのです。アクネ菌を増やさないことがニキビの悪化を防ぐ結果につながるでしょう。

皮脂

皮脂は汗と混ざって皮脂膜というものを作ってくれるもので、健康な肌にとって必要なものです。皮脂膜は水分の蒸発を防いで乾燥から肌を守り、外からの刺激に対してもバリアのような役割をしてくれるので、肌の健康にとってはなくてはならない存在といえます。

しかし、皮脂もアクネ菌と同様、過剰に分泌されることで肌トラブルやニキビの発症の原因になってしまうのです。ニキビの原因となるアクネ菌の栄養源となるため、適度な皮脂量を保つことが重要です。

毛穴のつまり

落としきれていないメイク汚れや古い角質、過剰分泌された皮脂が毛穴につまると、さまざまな肌トラブルやニキビの発症につながります。また、肌が乾燥してターンオーバーが乱れると角質が厚くなり、古い角質が毛穴をつまらせやすくすることもあるので、乾燥にも注意が必要です。

 

先ほども紹介した通り、酸素を好まないアクネ菌は毛穴の奥に生息しているため、毛穴がつまることで生息できる環境が増えて、アクネ菌の増殖からニキビの発症につながってしまいます。正しいクレンジングと洗顔でしっかりとメイク汚れや皮脂汚れを落として、生活習慣の改善やストレス解消などで肌のターンオーバーの正常化と皮脂の過剰分泌を防ぐことを心がけましょう。

ニキビの種類と特徴

ニキビにはさまざまな段階と種類があり、それぞれで特徴が異なります。ニキビを治していくためには、自分がどの種類のニキビであるかを知る必要があります。

白ニキビ・黒ニキビ

皮脂や角質が溜まって毛穴を塞いで、肌にプツプツと白い凹凸ができている状態が白ニキビです。これはニキビの初期段階で、白ニキビの状態が続いてさらに汚れが溜まって酸化すると黒ニキビになります。どちらも痛みは伴いません。

赤ニキビ

白ニキビで毛穴がつまっているところに、さらにアクネ菌が増殖して炎症を起こしてしまった状態が赤ニキビです。炎症が起こっているので痛みが伴います。一度アクネ菌が増殖すると治りにくくなり、治ったと思ってもまた同じところにできやすくなってしまうことが多いというのも特徴です。

黄ニキビ

黄ニキビは、かなり悪化した膿をもった状態で、痛みを伴うニキビです。アクネ菌だけでなく黄色ブドウ球菌も合わせて増殖をしてしまっています。黄ニキビを潰すとえぐれたような跡になる可能性が高いので、絶対に潰さないようにしてください。

ニキビ跡

赤ニキビや黄ニキビができる段階で、肌の奥にある真皮層にまで炎症が到達してしまい、傷跡として残ってしまった状態です。何度も繰り返すニキビや炎症がかなり悪化したニキビを潰すことでも跡になり、放置すればするほど治りにくくなってしまいます。

ニキビ肌のスキンケア方法

ニキビの予防としては、ニキビができにくい、悪化させにくい肌状態を作ることが大切です。正しいスキンケアを取り入れて、さまざまな肌トラブルやニキビ肌の予防・改善をして、健康な肌にしていきましょう。

クレンジング

メイク汚れは毛穴つまりにもつながるので、汚れを残さずその日のうちに落とすことが重要です。ニキビ肌は特にバリア機能が低下している状態なので、肌への刺激は極力避け、優しい力でメイク汚れを馴染ませていきましょう。クレンジング自体も刺激の少ないものを選ぶことが大切です。

 

また、汚れをしっかり落とそうと長時間使用するのはNGです。もちろん汚れを落とすことは大事ですが、長時間のクレンジングは肌への刺激と乾燥の原因にもなるので注意が必要です。

洗顔

洗顔もクレンジング同様、肌への刺激を少なくする必要があります。洗顔料をしっかり泡立てて、手は直接肌には触れず泡で優しく洗うのがおすすめです。こちらも長時間の洗顔は肌負担になるのでNGです。

また、洗い流す際は、熱いお湯は必要な皮脂まで落としてしまうため、ぬるま湯で優しく洗い流すようにしましょう。泡を落とすときも手でゴシゴシと落とすのではなく、何度もぬるま湯を優しくかけて洗い流すようにしてください。

保湿

洗顔後は乾燥しやすいので、できるだけすぐに保湿を行うことが大切です。化粧水などで水分を補充し、上から油分のある乳液などで蓋をする形で保湿を行います。水分と油分の適度なバランスで皮脂の過剰分泌を抑えることで、肌のバリア機能を高めることが可能です。保湿は、肌タイプによって合うものが違うため、自分に合ったスキンケアを見つけるのも、肌トラブルやニキビ改善には重要といえます。

ニキビ肌の人向けのスキンケア用品の選び方

さまざまなスキンケア用品が販売されていますが、多すぎてどれが良いのか分からないという方も少なくないでしょう。そんな方のために、ここではニキビ肌の人向けのスキンケア用品の選び方を紹介します。

  • 医薬部外品を選ぶ
  • ノンコメドジェニックテスト済みのものを選ぶ
  • 保湿力が高いものを選ぶ
  • シミ予防や美白効果があるものを選ぶのも良い

それぞれ見ていきましょう。

医薬部外品を選ぶ

ニキビ肌の方には、医薬部外品のスキンケアがおすすめです。スキンケア用品は、薬機法によって「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」のいずれかに分類されています。

医薬品は配合されている成分の効果が厚生労働省により認められている、「治療」を目的としたものです。

医薬部外品は「防止」と「衛生」を目的に作られたもので、厚生労働省によって認められた成分が一定濃度配合されたものです。薬局などで薬用という表記がある商品がありますが、それは医薬部外品と同じものになります。

化粧品とは、医薬部外品よりもさらに効果が緩和されたもので、清潔にする、美化するなどを目的としたものです。

ニキビ肌の方は、医薬部外品の「ニキビを防ぐ」という表記のあるスキンケア用品がおすすめです。

ノンコメドジェニックテスト済みのものを選ぶ

ノンコメドジェニックは、コメドができにくい成分で作られたものです。コメドとは、ニキビの始まりである毛穴がつまった状態のことで、白ニキビと呼ばれることもあります。そのため、ノンコメドジェニックテスト済みとは、コメドまたは白ニキビができにくいことがテストされたものを指しているのです。

ノンコメドジェニックテスト済みのスキンケア用品は、油分のバランスを考えて作られており、毛穴に角質がつまりにくいように仕上げられているものです。数多くのスキンケア用品がある中で自分の肌に合ったものを見極めるのはとても難しいので、まずはノンコメドジェニックテスト済みのスキンケア用品から試してみるのも良いでしょう。

保湿力が高いものを選ぶ

肌のバリア機能とターンオーバーの正常化をするために、ニキビ肌のスキンケアには保湿力が高いものを選ぶことが大切です。

ターンオーバーが乱れると、古い角質が肌に残り続けて保湿物質が作られにくくなり、乾燥がしやすい肌になってしまいます。乾燥がしやすい状態だと、バリア機能の低下と同様、ニキビの原因である皮脂の過剰分泌が起こりやすい状態にもなってしまいます。また、古い角質が残り続けると、角質が毛穴を塞いで毛穴がつまり、ニキビの原因となるのです。

肌が乾燥していると、皮膚のバリア機能が低下します。ある程度の皮脂は肌にとっては重要で、肌のうるおいを保ったり、外部からの刺激から守ってくれる効果が期待できるのです。適切に保湿をしてニキビを含めた肌トラブルを防ぐためには、肌のバリア機能をスキンケアで補う必要があります。バリア機能が低下、乾燥していると、体はバリア機能を補おうと皮脂の過剰分泌が起こります。これはニキビの原因となりますので、ニキビ肌には保湿がとても大切といえます。

シミ予防や美白効果があるものを選ぶのも良い

「ニキビは治ったけどニキビ跡で悩んでいる」という方は多いのではないでしょうか。そんな方には、シミ予防や美白効果のあるスキンケアを選ぶのもおすすめです。美白効果のある成分として、ビタミンC誘導体やプラセンタエキスなどが挙げられます。これらは炎症を抑える効果や角質のターンオーバーを促す効果があり、美白ケアにとっても有効ですが、ニキビ跡などにもおすすめの成分です。

商品の裏面の成分表で確認できますので、どんな成分が入っているのかを見てスキンケア用品を選ぶと、肌に合わないなどの失敗が少なくなります。

ニキビ予防にはサロン脱毛もおすすめ

ここまで、ニキビの予防や防止の方法を紹介しましたが、ニキビ予防にはサロン脱毛もおすすめです。サロン脱毛は光を毛根に照射することで毛を弱らせる脱毛方法で、脱毛機の種類によっては美肌ケアも期待できます。サロン脱毛がニキビ予防におすすめな理由もまとめてみましたので、お悩みの方は参考にしてみてください。

ムダ毛がなくなって毛穴が締まる

脱毛がおすすめな理由の1つは、毛穴が引き締まることです。脱毛をすることでムダ毛がなくなれば毛穴が引き締まり、だんだんと毛穴が目立たなくなる効果が期待できます。毛穴が引き締まると毛穴に汚れがつまりにくくなり、ニキビの原因である毛穴つまりを予防・改善できるでしょう。毛穴がつまると菌が繁殖する原因になるので、ニキビにつながるだけでなく、他のさまざまな肌トラブルを引き起こす可能性もあります。

毛穴を引き締めるというのは、日々のスキンケアやセルフケアでは限界があるので、まだ試したことがないという方には、ニキビの改善予防におすすめといえます。

自己処理による肌の負担を減らせる

脱毛をしてムダ毛が生えなくなれば、ムダ毛を自分で処理をする必要がなくなっていきます。自己処理は、刃を肌に当てて毛を剃ったり、毛を根本から引き抜いたりと、どの方法でも少なからず肌負担が起こってしまうものです。頻繁な自己処理や間違った自己処理は肌への負担が大きくなり、肌が乾燥する原因にもなります。乾燥を避けるためにも、自己処理はあまり推奨できません。どうしても自己処理をしたい場合は、負担の少ない電気シェーバーがおすすめですが、全く負担がないわけではないので、可能であれば脱毛を検討してみると良いでしょう。

化粧水などが浸透しやすくなる

ムダ毛は水分や油分を弾いてしまうため、たとえ産毛だったとしてもムダ毛が生えていると化粧水などが思うように肌に浸透していない可能性があります。しかし、脱毛をすれば化粧水などを妨ぐものがなくなります。成分が肌に浸透しやすくなって、より高い効果が期待できるのです。

せっかくスキンケア用品を見直しても、肌に浸透しなければ意味がなくなってしまうので、よりスキンケアの効果を得るためにも脱毛はとてもおすすめです。

ニキビ跡が薄くなる効果も期待できる

脱毛に用いられる光の種類はさまざまで、その中にはニキビ跡が薄くなる効果を期待できる光脱毛機が存在します。それは、脱毛に用いられる光に美白効果や肌のターンオーバーを活性化してくれる効果があるからです。

ニキビ跡は、本来であれば肌のターンオーバーと共に薄くなり消えていきますが、ターンオーバーが正常に行われないと、ずっと消えないままになってしまいます。スキンケア用品で、美白効果のあるものやターンオーバーを促してくれるものもありますが、合わせて脱毛を取り入れることで、より改善が期待できます。脱毛サロンによっても取り扱っている機械は異なるので、サロン選びの際に確認してみましょう。

まとめ

ニキビは、アクネ菌の増殖、皮脂の過剰分泌、毛穴のつまりが原因で発症したり悪化したりしてしまいます。ニキビの改善予防には正しいスキンケアと生活習慣などの改善が必要です。

また、自分の肌に合ったスキンケア用品を選ぶことも大切といえます。ニキビ肌の方は、医薬部外品、ノンコメドジェニックテスト済み、保湿力が高い、シミ予防や美白効果があるといった基準を元に選ぶと良いでしょう。

それでもニキビの予防や改善が思うようにいかないという場合には、脱毛も視野に入れてみてください。サロンで脱毛をすることによってニキビが改善できる効果が期待できるでしょう。

 

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