ワセリンでの毛穴ケアは効果ある?ケア方法や効果的な理由を紹介

「毛穴の黒ずみをワセリンで解消できると聞いたことがあるが、本当に効果があるのか」と気になる人もいますよね。ワセリンでの毛穴ケアは、毛穴トラブルの種類によっては効果を期待できます。ただ、ワセリンでの毛穴ケアでは改善しない毛穴トラブルもあるので注意が必要です。

今回は、ワセリンでの毛穴ケアが有効な毛穴トラブルの種類と効果的なケア方法などについてご紹介します。毛穴トラブルが起こる原因も詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

毛穴トラブルの種類は?

毛穴トラブルにはいくつかの種類があり、お悩みの毛穴トラブルを改善するためには、まず自分がどの種類の毛穴トラブルなのかを知ることが重要です。それぞれでケア方法が違ってくるので、自分が悩んでいる毛穴トラブルがどれに当てはまるのかをチェックしてみてください。

  • つまり毛穴
  • 黒ずみ毛穴
  • 開き毛穴
  • たるみ毛穴

まずは、お悩みの毛穴トラブルの種類を確認しましょう。

つまり毛穴

つまり毛穴は、角栓が毛穴を詰まらせた状態を指します。過剰に分泌された皮脂と古い角質、落としきれていないメイク汚れなどが混ざり合ってできたものが角栓です。つまり毛穴は、皮脂が出やすい鼻や眉間、顎にできることが多い傾向にあります。

健康な肌は適切なサイクルでターンオーバー(肌が生まれ変わること)を繰り返しています。本来であればこのターンオーバーを繰り返すことで、古い角質を排出し新しい角質に生まれ変わるのですが、さまざまな要因でターンオーバーのサイクルには乱れが起こることがあるのです。

そうなると、排出されずに留まってしまった古い角質と皮脂が合わさり、毛穴を塞いでしまい、毛穴トラブルにつながります。つまり、ターンオーバーを正常に戻し、皮脂の過剰分泌を防ぐことがつまり毛穴の根本解決になるのです。

ターンオーバーが乱れる原因としては、寝不足や運動不足、食生活の乱れやストレスなどの生活面によるもの、紫外線や乾燥などの外部からの刺激によるものがあります。皮脂の過剰分泌が起こる原因としては、脂質や糖質の取り過ぎや肌の乾燥、ホルモンバランスの乱れ、間違ったスキンケアなどが挙げられるでしょう。

せっかくケアをしても、これらが解決されていなければ繰り返し起こってしまうので、合わせて改善していきましょう。

黒ずみ毛穴

黒ずみ毛穴とは、詰まった角栓が取り除かれない状態が長く続き、酸化して黒く固くなった状態です。時間が経ち固くなっているので、つまり毛穴よりもさらに手強く、改善には時間がかかります。

また、黒ずみ毛穴とは別の理由で毛穴が黒く見える場合もあるので、毛穴の黒ずみにお悩みの方は、自分がどちらに当てはまるのかをチェックしましょう。

黒ずみ毛穴のもう1つの原因はメラニンです。紫外線や摩擦などの刺激を受け、体が外部の刺激から守ろうとする段階でメラニン色素が作られ、毛穴に色素沈着を起こして黒く見えます。

見分ける方法としては、ザラつきがあるかないかです。黒ずみ毛穴は凹凸がありザラつきを感じますが、メラニン毛穴は色素沈着なのでザラつきは感じません。また、メラニン毛穴は黒ずみ毛穴よりも色が薄く赤褐色で、毛穴の周りをドーナツ状に色素沈着を起こしているのが特徴です。

毛穴の黒ずみは、このどちらかが原因の場合もあれば併発している場合もあります。

開き毛穴

開き毛穴は、皮脂の過剰分泌によって毛穴が広がり、ぽっかりと丸く開いてしまった状態です。そのため、皮脂の出やすい鼻や眉間、顎にできやすいです。

改善していくためには、つまり毛穴でも紹介した皮脂の過剰分泌の原因を突き止め、対策していくことが重要です。また、毛穴パックなどが開き毛穴の原因となる場合もあるので、使用には注意しましょう。

たるみ毛穴

たるみ毛穴は、肌のハリや弾力の低下により雫型にたるんだ状態を指します。先ほど紹介した開き毛穴は丸い形ですが、たるみ毛穴はたるんで雫型で、皮膚を持ち上げると目立たなくなるのが特徴です。主な原因としては、老化と紫外線が挙げられますが、急激な減量や顔の筋肉量の低下も原因となります。

皮膚は、上から表皮、真皮、皮下組織で構成されています。その中の真皮は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの肌のハリと弾力に欠かせない器官です。加齢による女性ホルモンの分泌減少で、コラーゲンやエラスチンの量は減ってしまいます。そうなると肌のハリと弾力が失われて皮膚も薄くなり、しわなどもできやすくなるのです。

また、紫外線はシミやそばかす、黒ずみなどの原因にもなりますが、このハリや弾力を司る真皮にまで達すると細胞を破壊してしまいます。紫外線対策は、毛穴ケアはもちろん肌全体の健康に重要なので、忘れないようにしてください。

ワセリンでのケアで効果がある毛穴トラブル

今回紹介するワセリンでの毛穴ケアは、つまり毛穴と黒ずみ毛穴に有効です。

開き毛穴は皮脂の過剰分泌によるもので、脂質や糖質の取り過ぎや日々のスキンケアを見直し、適切な皮脂のバランスを保つことが大切です。たるみ毛穴は老化や紫外線が主な原因なので、自分に合ったエイジングケアと紫外線対策を徹底するようにしましょう。

またどんな毛穴トラブルでも、生活習慣の改善、適切なスキンケアによる保湿と紫外線対策は鉄則です。日々のダメージが蓄積すると毛穴トラブルを含めた肌全体のトラブルにつながるため、スペシャルケアももちろん良いですが、日々のケアを怠らないことが何よりも重要といえます。

ワセリンが毛穴ケアに効果的な理由

今回紹介するのは、油と油が混ざり合う性質を利用した毛穴ケアになります。ワセリンは油分でできているので、今回の毛穴ケアにはとても効果的です。角栓は固く詰まった皮脂(油)が原因なので、この皮脂とワセリンの油で柔らかくすることによって、角栓を取り除きやすい状態にします。

そもそもワセリンとは

ワセリンは石油が原料の保湿剤で、石油は天然由来の成分なので、赤ちゃんの保湿にも使えるほどに肌に優しいものです。特に白色ワセリンは安全性と保存性に優れており、医療現場でも扱われています。

石油を高純度に精製し、不純物を取り除くことでワセリンができます。この純度の違いによってワセリンの種類が異なり、純度の低い順に黄色ワセリン、白色ワセリン、プロペト、サンホワイトになります。

黄色ワセリンは他のワセリンと比べて純度が落ちるため、安価で手に入りやすいです。しかし、他のワセリンと比較すると純度が低いので、アレルギー反応が起こるリスクがあります。敏感肌の方や、刺激に弱く刺激に慣れていない赤ちゃんに使用するのはおすすめできません。また、現在医療機関でも黄色ワセリンはほぼ使用されていません。

白色ワセリンは、黄色ワセリンの純度をさらに高めたものです。敏感肌の方や刺激に弱く慣れていない赤ちゃんには白色ワセリン以上を選ぶと良いでしょう。今回紹介する毛穴ケアも、この白色ワセリンの使用がおすすめです。

プロペトは白色ワセリンの純度をさらに高めたものになります。その上がサンホワイトで、ワセリンの中で1番高純度なものです。純度が高いので価格も高いですが、アレルギー反応が起こるリスクが少なく肌に優しいワセリンです。それぞれ純度に違いはありますが、保湿力で比べると大差はありません。

皮脂と混ざり合って汚れを取り除く効果がある

ワセリンでの毛穴ケアは、角栓の原因である皮脂をワセリンの油と合わせて柔らかくすることで、汚れを取り除きやすくする方法です。

「油ならクレンジングオイルではダメなのか」と思う人もいるかもしれませんが、クレンジングオイルでも同じような効果が期待できます。しかし、クレンジングオイルは洗浄力が強く乾燥しやすいというデメリットもあるのです。

特に乾燥肌の方は、クレンジングオイルを使うのは抵抗があるという方も多いのではないでしょうか。もちろん、成分によっては乾燥しにくいクレンジングオイルもありますが、価格帯が上がることがほとんどです。ワセリンは比較的安価で肌に優しいので、毛穴ケア方法として人気があります。

ワセリンで毛穴ケアをする方法

それでは、実際のケア方法についてご紹介していきます。ワセリンでの毛穴ケアは下記のような流れで行います。

  • 事前にメイクを落として洗顔をする
  • 綿棒にワセリンをたっぷりつけて塗布
  • ラップをかぶせて放置
  • ワセリンを落として洗う
  • しっかりと保湿を行う

順番に見ていきましょう。

事前にメイクを落として洗顔をする

落としきれなかったメイク汚れは、毛穴に詰まって肌トラブルの原因になります。どんなケアでも重要ですが、必ずメイクを落として洗顔をした清潔な状態でケアを行いましょう。

綿棒にワセリンをたっぷりつけて塗布

肌を清潔にした状態で、綿棒でたっぷりとワセリンを塗布していきます。ここでポイントなのが、たっぷり塗ることです。塗る量が少ないと摩擦で肌の刺激になります。固くなった角栓をしっかりと柔らかくするためにもたっぷりと塗布してください。

ラップをかぶせて放置

ワセリンをたっぷりと塗布して、ラップをかぶせて約3〜5分パックします。放置のしすぎは乾燥の原因となる場合があるので、肌状態に合わせて時間を調節しましょう。

さらに効果を高めるためには、温めるのがおすすめです。温めることで、毛穴自体を柔らかくしてより汚れを落としやすい状態を作ります。温めた濡れタオルをラップの上から当てる、お風呂で行うなどをして、温めながら行うと良いです。

ワセリンを落として洗う

ラップを外して、綿棒でワセリンをある程度取り除きます。取り除く際は摩擦に注意して優しく取り除いてください。最後に泡立てた洗顔料で、浮かせた汚れを洗い流しましょう。洗い流す時は、ぬるま湯が最適です。

また、洗顔料で洗い流す前に、ワセリンをクレンジングオイルと馴染ませてくるくると優しくマッサージするのも効果的といえます。工程は増えますが、時間が経って固く手強い毛穴にはこちらの方法も試してみてください。

しっかりと保湿を行う

最後はしっかりと保湿を行い、毛穴トラブルの再発を防いでいきましょう。角栓は過剰に分泌された皮脂と古い角質、落としきれていないメイク汚れが混ざり合ったものです。保湿を怠り、乾燥すると皮脂の過剰分泌の原因となります。ケア後の肌を沈静させるためにも、必ず保湿を行いましょう。

ワセリンでの毛穴ケアを行う際の注意点は?

ワセリンは肌への負担が少ないですが、毛穴ケアを行う際は注意しながら行わないと肌トラブルなどにつながる可能性もあります。ここでは、ワセリンでの毛穴ケアを行う際の注意点を見ていきましょう。

紫外線で油焼けを起こすことがある

紫外線により、ワセリンに含まれる微量の不純物が油焼けを起こすことがあります。油焼けは、シミや色素沈着の原因となるため、ワセリンはしっかりと洗い流しておきましょう。油焼けや肌のダメージを避けるためにも、紫外線対策を徹底してください。

やりすぎるのは良くない

つまり毛穴や黒ずみ毛穴を1度で全て解消するのは難しいです。だからといって、やりすぎると摩擦などによる肌への負担が増えてしまうため、注意しましょう。また、皮脂は肌にとって必要なものなので、やりすぎると肌に必要な皮脂まで取り除いてしまう可能性があります。

肌が弱い人はニキビができる可能性がある

オイリー肌の方は、ワセリンの油分でニキビができやすくなる場合があるので注意してください。また、乾燥肌や敏感肌の方も、ある程度は必要な油分が取り除かれてしまうことで、体が肌を守ろうとして逆に皮脂の過剰分泌につながってしまうこともあります。そうなると、ニキビができやすい肌状態になるため、自分の肌状態を見極めながらケアすることが重要です。

ワセリンで効果が得られない場合の対処法は?

ワセリンでの毛穴ケアは効果に個人差があり、改善しても5割ほどのことが多いです。今回のワセリンを使った毛穴ケアは、皮脂にアプローチしたものでした。もう1つの原因である古い角質にはアプローチはできていないため、そのような結果になることが考えられます。

そこで、古い角質の主成分であるたんぱく汚れに有効なのが酵素や泥(クレイ)です。酵素は皮脂やタンパク質を分解する働きをしてくれて、泥は細かい粒子で余分な皮脂や古い角質に吸着してくれます。毛穴ケア商品として、酵素洗顔やクレイ洗顔をよく見かけるのはこのためです。毛穴トラブルの改善として、洗顔料を見直すのもおすすめできます。

毛穴トラブルにお悩みの方には脱毛もおすすめ

これまで、毛穴トラブルを改善するためのケア方法について解説しましたが、ケアだけで不十分な場合は脱毛もおすすめです。なぜ脱毛がおすすめなのか、理由を3つ解説していきます。

  • 自己処理による肌への負担を軽減できる
  • ムダ毛がなくなって毛穴が閉じる
  • 施術やアフターケアで美肌効果も期待できる

それぞれの理由を見ていきましょう。

自己処理による肌への負担を軽減できる

ムダ毛の自己処理は、肌に少なからずダメージを与える行為です。肌がダメージを受けることでターンオーバーのサイクルに乱れが出て、肌全体の健康を脅かしてしまいます。そうなると、さまざまな肌トラブルが起こりやすい肌状態になるため、極力肌へ負担のかかる行為は避けたいところです。

脱毛をすると、毛の生えるスピードが遅くなり毛が目立ちにくくなっていくので、自己処理の回数を減らせます。また、脱毛回数を重ねていくことで、自己処理をしなくてもいい状態になって自己処理での肌負担を回避できます。

ムダ毛がなくなって毛穴が閉じる

ムダ毛が薄く細くなる、またはなくなることで、毛穴が目立ちにくくなります。毛が太いとその分毛穴が目立ち、剃ったとしても毛の黒い色素で毛穴が黒ずんで見えることがあります。

さらに、脱毛で毛がなくなり毛穴が引き締まることで、角栓の原因でもある皮脂や汚れが溜まりにくくなるというメリットもあるのです。毛穴の引き締めに関しては日々のスキンケアも重要なので、合わせて取り組みましょう。

施術やアフターケアで美肌効果も期待できる

脱毛をしてムダ毛がなくなることで、肌のトーンが上がります。ムダ毛があると、毛の黒や茶色の色素で肌のトーンが下がって見えてしまうのです。脱毛で毛自体が生えなくなれば、肌のトーンを曇らせるものが何もないので、元々の綺麗さを際立たせられます。

サロンによってはアフターケアが充実しており、脱毛効果だけでなく美肌効果も期待できます。しっかりと肌を保湿することで、毛穴トラブルの改善も期待できるでしょう。

まとめ

ワセリンでの毛穴ケアでは、つまり毛穴と黒ずみ毛穴の改善が期待できます。しかし、毛穴トラブルは色んな要因が重なっているので、完全に改善するのはかなり難しいです。根本から解決するためには、肌トラブルや毛穴トラブルの少ない肌を作っていくことがとても重要といえます。

毛穴トラブルの改善には脱毛も効果的です。自己処理による肌へのダメージ軽減や、ムダ毛がなくなることによる毛穴の引き締め効果などが期待できるでしょう。毛穴トラブルにお悩みの方は、ぜひ脱毛も検討してみてください。

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