脱毛で毛が抜けるまでにはどのくらいの期間がかかる?

「これから脱毛をしようと考えているけれど、毛が抜けるまでどのくらい時間がかかるのか気になる」という人もいますよね。

この記事では、脱毛で毛が抜ける仕組みと抜けるまでの期間、サロンで使われている脱毛機の種類、毛が抜けやすくする方法、脱毛期間中やってはいけない行為などについてお伝えしています。

脱毛をして早く毛が抜けてほしい、これから脱毛をしたいと思っている、どんな脱毛方法が良いのか迷っているという人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

脱毛で毛が抜ける理由

脱毛で毛が抜けるのは「毛穴に照射したときの熱で、毛根や手包(毛穴の奥にある毛の全体を包み込んでいる組織)にダメージを与える」からです。サロンで行う施術は一般的に、毛の黒いメラニン色素に反応して光を照射し、毛を生やす組織を弱らせます。それによって、だんだんと毛が薄く細くなっていくのです。

脱毛後に毛が抜けるまでの期間は?

脱毛の施術をした直後に、すぐに毛が抜けるということはほとんどありません。脱毛方法によっても異なりますが、照射したことでダメージを受けた毛は2週間ほど経ってからポロポロと抜け落ちていくケースが多いです。

とはいえ、抜けるまでの期間には多少個人差があるので、この期間に抜けないから問題があるというわけではありません。

また、「1回施術をして毛が抜けたらもう毛が生えてこない」と思っている方もいるかもしれませんが、脱毛は何回か通ってだんだんと効果を得ていくものです。施術後に毛が抜けても、1回施術しただけではまた生えてくるので、繰り返し通うようにしましょう。

脱毛後に毛が抜けない理由は?

施術後に毛が抜けたものの、一部だけ残ってしまっている、まばらに残ってしまっている、またたくさん生えてきてしまったという人もいるでしょう。その原因としては、下記の4つが挙げられます。

  • 照射漏れ
  • 出力不足
  • メラニン色素
  • 一度に毛が抜けるのは20%程度だから

毛がなかなか抜けないという人は、まずは原因を探ってみましょう。

照射漏れ

毛が抜けない原因の1つとして挙げられるのが、「照射漏れ」です。サロンのスタッフはプロですが人間なので、どうしても100%完璧に施術できるかといわれると難しいでしょう。顎の下やVIOなどの凹凸がある部分はライトがあたりにくく、照射が漏れてしまうことがあります。

また、皮膚が弱くなっていたり、赤みがあったりすると「これ以上照射するのは危険だ」とスタッフが判断し、わざと照射を避ける場合もあるのです。この場合は、照射の際にスタッフから直接説明されるケースが多いため、聞き逃さないように注意してください。

さらに、脱毛部位にホクロがあると照射できません。ホクロの上からマシンをあてると、光が色素に反応しすぎて火傷をしてしまう可能性があります。施術前にしっかりと脱毛できる範囲や避けて照射をする部位がないか確認しておきましょう。

出力不足

サロンで照射しても毛が抜けないもう1つの理由は「出力不足」です。肌が乾燥しているなどの理由で出力が挙げられないと、思うように効果が得られない可能性があります。

痛みを避けるために出力を弱めてもらったことで出力不足になって、毛がうまく抜けなかったという人もいるので、注意しましょう。サロンの脱毛は痛みが弱いのであまり心配する必要はありませんが、VIOなどの痛みを感じやすい部位は、出力を上げると痛みが辛いという人もいます。効果と痛みのバランスを考えて出力を調整してもらいましょう。

また、お店で使っている脱毛機によっては、効果がすぐに実感できないということもあります。脱毛機の種類については後述で詳しく説明しますが、機器によっては即効性がなく、効果を感じるまでに時間がかかります。

メラニン色素

先ほども少し解説しましたが、サロンで用いられている光脱毛は「毛のメラニン色素に反応して毛母細胞にダメージを与えて脱毛する」方法です。そのため、毛が濃い人はメラニン色素が多いので反応しやすく、脱毛の効果が実感しやすいです。

反対に、白髪や金髪、産毛などのメラニン色素が少ない毛は脱毛効果があまり実感できなかったり、必要以上に時間がかかったりします。

最近では、将来何らかの理由で身体が不自由になって介護をされる立場に立ったときのために脱毛をする「介護脱毛」をする人が増加している傾向です。しかし、白髪交じりの状態だと、スムーズに脱毛できない可能性が高いので注意しましょう。

一度に毛が抜けるのは20%程度

毛には「毛周期」というサイクルがあります。これは、毛が伸び始めている「成長期」、毛が抜け始める「退行期」、毛が生えていない「休止期」の3つからなる周期のことで、この流れに沿って毛は成長して抜け落ちていくのです。

脱毛では、この中の成長期の毛に反応して照射しますが、成長期の毛は全体の20%程度となっています。そのため、一度に脱毛効果が得られるのは「20%程度」なのです。それを知らず、脱毛をした毛以外の毛が伸びてきて、「なかなか毛が抜けない」と思ってしまう人がいます。

脱毛機の種類によっても抜け方に違いがある

ここからは、サロンで使われている脱毛機の種類について説明していきます。サロンで受けられる光脱毛の施術方法は、主に下記の4つです。

  • IPL脱毛
  • SSC脱毛
  • SHR脱毛
  • ハイパースキン脱毛

それぞれどのような脱毛方法なのか、詳しく見ていきましょう。

IPL脱毛

IPL脱毛はIntense Pulsed Light(インテンス・パルス・ライト)の略で、現在美容脱毛でもっとも多く使われている方法です。毛のメラニン色素に反応して毛母細胞にダメージを与える仕組みになっています。

毛が濃いほどメラニン色素が多く反応しやすいので、剛毛の人やVIOラインの施術にはおすすめである反面、顔の産毛などには反応しづらく、ホクロにはできないという特徴があります。

SSC脱毛

SSCは、Smooth Skin Control(スムース・スキン・コントロール)の略です。SSC脱毛では、クリプトンライトという光と制毛効果(毛の成長を制する効果)のあるジェルを使います。施術部位にジェルを塗ってクリプトンライトをあてると、ジェルの中の制毛効果のある成分が溶けだし、光の熱で温められて開いた毛に浸透していくという仕組みです。

ジェルを塗った部分だけに効果があるのが特徴で、産毛にも効果があります。顔脱毛などを検討している人におすすめの方法です。

SHR脱毛

SHRは、Super Hair Removal(スーパー・ヘア・リムーバル)の略です。仕組みとしては、弱い光を連続してあてることで50度程度の熱を発生させ、毛全体を温めて抑毛を行う「蓄熱式脱毛」です。

すでに生えている毛ではなく、これから生えてくる毛に対して照射します。なので即効性はなく、毛が抜け落ちる感覚はないという人が多いです。毛周期に関係なく施術できる場合が多く、2週間おきに通えば半年ほどで全身脱毛が完了するというメリットがあるので、「早く全身脱毛したい」という人にはおすすめの方法です。

しかし、比較的新しい手法のため、効果の持続期間など不明な部分が多かったり、サロンによっては導入していない場合もあります。

ハイパースキン脱毛

ハイパースキン脱毛は、人間の肌と同じ温度で施術を行うので火傷の心配がなく、子どもや敏感肌の人でも利用できるのがメリットです。その他にも、発毛因子に作用するので毛周期に関係なくできる、光をあてることでコラーゲンが活性化して美肌の効果も得られるなどの魅力もあります。

まだ新しい脱毛方法なので、SHR脱毛と同様、効果の持続期間などが不明、サロンによっては導入していない場合があるといった点がデメリットといえるでしょう。

毛を抜けやすくする方法は?

せっかく脱毛をするなら、しっかりと効果を得たいですよね。特に、サロン脱毛は回数ごとに料金が決められていることが多いため、少ない回数で脱毛が完了したらそれだけお得になります。ここでは、少しでも効率的に脱毛をしたいという人に向けて、自分でできる毛を抜けやすくする方法を4つ紹介していきます。

  • 保湿を欠かさない
  • 日焼けをしない
  • 自己処理は電気シェーバーで行う
  • 毛周期に合わせて脱毛する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

保湿を欠かさない

肌の水分量が不足していると肌のバリア機能が低下して、脱毛の施術に痛みを感じる、肌トラブルのリスクが高まるなどの問題が起こりやすくなります。そのため、脱毛期間中は保湿が欠かせません。脱毛やシェービングをした後の肌はとてもデリケートなので、しっかりと保湿をして水分量をキープしましょう。

化粧水で保湿をして、乳液やクリームで蓋をします。広範囲の脱毛をする人は面倒かもしれませんが、脱毛部位の保湿は忘れないようにしてください。背中などの手が届きにくい部位は、手軽に広範囲に塗布できるミストタイプの化粧水などがおすすめです。

日焼けをしない

サロンで脱毛を行っている期間中は、日焼けをしないようにしましょう。日焼けというのは「火傷」の一種です。日焼けをした肌はデリケートなので、日焼けをした肌に施術を行うと肌トラブルを引き起こす可能性があります。そのため、サロンでは「日焼けをしている人は脱毛をお断りしています」とあらかじめ注意書きをしていることが多いです。

対策としては、日焼けをしないように普段から日焼け止めクリームをこまめに塗る、薄手の長袖を着る、アームカバーをつける、日傘をさすなどの方法が挙げられます。

自己処理は電気シェーバーで行う

自己処理を行う際は、カミソリより電気シェーバーを使いましょう。カミソリは安いというメリットがある一方、下記のデメリットもあります。

  • 刃が横すべりして肌を切ってしまうことがある
  • 一度使用したカミソリは菌が繁殖し、使い続けると肌に炎症を引き起こす可能性がある

カミソリに比べると電気シェーバーは高価ですが、肌へのダメージが少ないという大きなメリットがあります。電気シェーバーで処理をする際も、自己処理前後は化粧水等で保湿をし、必ずシェーピング剤を使うようにしましょう。

毛周期に合わせて脱毛する

前述したように、毛には毛周期があり、脱毛効果があるのは成長期の毛のみです。その他の周期の毛には効果が得られないため、早めに効果を得たいからといって短期間で何度も通ったとしても意味はありませんし、その分の回数が無駄になってしまいます。脱毛に通う際は、毛周期に合わせて通うようにしましょう。

どうしても早く脱毛効果を得たい場合は、毛周期に関係なく脱毛できるSHR脱毛やハイパースキン脱毛を採用しているサロンを検討してみてください。

脱毛でやってはいけない行為

ここまで、毛が抜けやすくする方法についてお伝えしてきましたが、反対に脱毛でやってはいけないことはあるのでしょうか。ここからは、脱毛でやってはいけない行為について紹介していきます。

  • 体温を上げるような行動をしない
  • 予防接種をしない
  • 脱毛部位をあまり擦らない

なぜこれらの行動をしてはいけないのか、理由も合わせて詳しく見ていきましょう。

体温を上げるような行動はしない

体温を上げるような行動としては、下記のような例が挙げられます。

  • 飲酒
  • 入浴(シャワーは可)
  • 運動
  • サウナ
  • マッサージ

体温を上げる行動を取ってはいけない理由としては、「脱毛後は身体に熱が残っている」からです。脱毛後にクーリングを行ったとしても、すぐに熱が冷めるというわけではありません。

身体の内側が高温になっており、皮膚もデリケートな状態になっています。この状態で体温を上げる行動を取ってしまうと、赤みやかゆみ、炎症などの肌トラブルを引き起こす可能性があるのです。施術後は体温を上げるような行動は控えて、肌への負担をできるだけ軽減するようにしましょう。

予防接種をしない

人によっては、1年以上脱毛をしなければならないという人もいますよね。そんな中で「インフルエンザなどの予防接種を受ける時期と重なる」という場合もあるでしょう。しかし、脱毛を行っているときは、予防接種を行うのはできるだけ避けてください。

脱毛期間中に予防接種を行うと、思わぬ副反応が出てしまったり、施術時の痛みが強くなってしまったりします。

とはいえ、脱毛期間中に行うのが禁止というわけではありません。脱毛前後10日ずつあければ摂取可能というサロンが多いため、予防接種を受ける際には脱毛の日程を調整して行うようにしましょう。

脱毛部位をあまり擦らない

脱毛後の肌は、ダメージを受けやすい状態になっています。なので、普段は問題ない程度の摩擦でも、脱毛期間中は皮膚が傷ついて痛みを感じる可能性が高いです。日常生活で擦る場面があるのは「お風呂」です。特に普段から強く擦りがちの人は注意しましょう。

施術後の入浴の際には、擦らないように下記のような工夫をしましょう。

  • 洗顔をするときは泡やホイップタイプのものを使用して撫でるように優しく洗う
  • 流すときは人肌程度のお湯でゆっくりと流す
  • 身体を洗うときは事前に泡立ててから手で洗う
  • 背中などの手が届かない箇所は、タオルか低刺激の洗体ネットを使って擦らないように優しく洗う。
  • 身体を拭くときはゴシゴシ拭かない

普段のお風呂でゴシゴシ擦ってしまっている人は、これらの点に気を付けながら入るようにしてください。

安心して脱毛できるサロンの特徴

ここまで、脱毛の特徴についてお伝えしてきました。ここからは「安心して脱毛できるサロンの特徴」について説明していきます。せっかく高いお金を払うのですから、安心して通いたくなるお店を見つけたいですよね。安心して脱毛できるサロンの特徴としては、2つあります。

1つは「再照射を行ってくれるかどうか」です。照射漏れがあった場合、その箇所は1回分照射できていないことになってしまいます。そのため、再照射を行うことができるか、再照射を行う場合の追加料金の有無はどうなっているのかを確認しましょう。再照射の保証をしてくれるサロンであれば、照射漏れが起きたとしても安心です。

もう1つは「肌の状態や毛の残り具合など、施術後に気になることがあったときにカウンセリングを受けられるか」という点です。自分の肌に何かしらの問題が起こった場合に気軽に相談できるかどうかを、契約する前にスタッフの雰囲気を確認しておきましょう。

まとめ

脱毛をしてから毛が抜けるまでには、大体2週間ほどかかります。しかし、脱毛機の種類によっては抜け落ちない場合もあるので、自分が行っている脱毛方法についてしっかりと確認しておく必要があるでしょう。

一部だけ毛が残っている、まばらに毛が残っているといった場合には、照射漏れや出力不足などの問題がある可能性があるので、サロンに相談してみてください。

サロンを選ぶ際には、使用している脱毛機の種類や再照射の有無などをチェックしてみましょう。

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