美容脱毛の効果的な施術頻度は?脱毛方法・部位別の頻度を詳しく解説

脱毛の頻度は毛周期に影響するため、早く施術をしていけば良いというわけではありません。では、美容脱毛はどのくらいの頻度で通えば良いのでしょうか。

この記事では、美容脱毛の方法別の施術頻度や部位別の施術頻度、脱毛にかかる回数や期間などを解説していきます。間隔が空く期間中にできる効果を高める4つの行動も紹介するので、ぜひご覧ください。

目次

美容脱毛を行う頻度は「毛周期」に影響する

脱毛について調べているときに、2〜3ヶ月に1回のペースで施術すると聞いて驚いた方も多いのではないでしょうか。2〜3ヶ月と間隔を空けて施術を行うのには肌への負担を軽減する目的もありますが、毛周期を意識している点が大きな理由といえるでしょう。

毛周期とは、「成長期→退行期→休止期」という毛が生え変わるサイクルのことです。なぜ施術を行う頻度(ペース)が毛周期に影響されるのかというと、以下のような4つの理由が挙げられます。

  • 広く導入されている脱毛機はメラニン色素の有無に効果が左右されるため
  • 成長期の毛はメラニン色素が多く脱毛機が反応しやすいため
  • 成長期の毛はしっかりと根付いており、発毛組織にダメージを与えやすいため
  • 2〜3ヶ月の間隔を空けることで、見えていなかった毛が成長期を迎えて生えそろうため

毛周期に合わせると施術ペースが遅くなりますが、脱毛効果を最大限に引き出すためには欠かせません。

美容脱毛の方法別の施術頻度

美容脱毛の施術頻度には毛周期が影響しており、2〜3ヶ月に1回の頻度で施術を行うと紹介しました。しかし、この2〜3ヶ月に1回という頻度は脱毛施術における平均的な間隔であり、選ぶ脱毛方法によって多少変わってきます。

サロンを比較したときに、2週間に1回、1〜2ヶ月に1回と施術頻度に違いがあるのはこのためです。以下では、IPL脱毛、S.S.C.脱毛、SHR脱毛、ハイパースキン脱毛の4つを取り上げて施術頻度を紹介します。脱毛を完了させられる期間に大きく影響するポイントともなるので、ぜひ参考にしてください。

IPL脱毛

IPL脱毛を選んだ場合、施術は2〜3ヶ月に1回の頻度で行われます。IPL脱毛は、メラニン色素に反応する光を使用し、毛の生成に関わる毛母細胞や毛乳頭にダメージを与えて減毛や抑毛効果を促す脱毛方法です。メラニン色素の有無に左右される脱毛方法であるため、施術頻度は毛周期に影響されます。

昨今はサロンやエステにさまざまな脱毛方法が導入されるようになりましたが、IPL脱毛は以前から多くのサロンに導入されている方法なので、現在も導入しているサロンが多い傾向です。

IPL脱毛については、「IPL脱毛とは?仕組みや部位ごとの効果を分かりやすく解説」の記事をご参照ください。

S.S.C.脱毛

S.S.C.脱毛は、最短2週間〜1ヶ月に1回の頻度で施術が可能ですが、1ヶ月半〜2ヶ月に1回程度の頻度が推奨されています。S.S.C.脱毛は、抑毛成分や美容成分を含むジェルを塗り、その上から光を照射して抑毛成分を毛穴に浸透させることで抑毛効果を促す脱毛方法です。

メラニン色素の有無に関係なく施術を行える方法なので、最短2週間の頻度で脱毛施術を行えます。

肌への負担が少ない光とジェルを組み合わせている特徴から、施術時の痛みがほとんどなく、脱毛に加えて美肌効果を得られる点も大きな魅力です。

S.S.C.脱毛については、「S.S.C脱毛はどのくらいの効果がある?脱毛の仕組みを詳しく解説」の記事をご参照ください。

SHR脱毛

SHR脱毛を選んだ場合は、施術は10日〜2週間に1回程度の頻度で行われます。SHR脱毛は、毛の生成指令を出すバルジ領域と呼ばれる組織をターゲットとし、熱を少しずつため込んでダメージを与えて減毛や抑毛効果を促す脱毛方法です。

照射する光の出力が低い点、メラニン色素の有無に関係なく施術を行える点が特徴で、温かさを感じる程度で痛みがほとんどなく、最短10日程度の頻度で施術を受けられます。

ターゲットがバルジ領域であるため、細くて柔らかい毛や白髪にも脱毛効果を期待しやすい点も注目されているポイントです。

SHR脱毛については、「SHR脱毛のメリットデメリットは?仕組みから詳しく解説」の記事をご参照ください。

ハイパースキン脱毛

ハイパースキン脱毛の場合は、2〜4週間に1回の頻度で施術が行われます。ハイパースキン脱毛は、毛の種となる発毛因子をターゲットとし、熱でダメージを与えることで減毛や抑毛効果を促す脱毛方法です。照射する光の体感温度は約38℃といわれており、施術時に痛みや熱さを感じることはほとんどなく、肌へのダメージも少なく済みます。

照射する光の約3割にフォト美顔の光が採用されているため、ダメージ肌やくすみなどケアが期待できるといった美肌効果を得られる点も大きな魅力です。

ハイパースキン脱毛については、「ハイパースキン脱毛は本当に子どもでも脱毛できる?仕組みや効果を解説」の記事をご参照ください。

その他の脱毛方法の施術頻度は?

美容脱毛の施術頻度は脱毛方法によって違い、早いものでは10日ほど、遅いものでは3ヶ月の頻度となっています。では、医療脱毛などの他の脱毛方法でも施術頻度が違うのでしょうか。

ここでは、医療脱毛と家庭用脱毛器の2つの脱毛方法を取り上げて施術頻度を解説します。

医療脱毛

医療脱毛では、施術頻度は2〜3ヶ月に1回の頻度で行われます。医療脱毛で採用しているレーザーにはいくつかの種類がありますが、どれを選んでもメラニン色素に左右される仕組みである点は変わりません。よって、医療脱毛を選ぶ場合は、どこの医療機関を利用しても施術頻度は変わらないと考えておいて良いでしょう。

家庭用脱毛器

家庭用脱毛器で脱毛を行う場合は、一般的に2週間に1回の頻度で行えます。比較的早く進められるのは、素人でも扱えるように照射される光の設定が弱めであるためです。ちなみに、家庭用脱毛器は光脱毛と同じ仕組みで、メラニン色素に効果が左右されます。

そのため、基本的には毛周期に合わせて使うことが推奨されていますが、出力が低く肌への負担が少ないことから、最短2週間の頻度で次々と出てくる成長期の毛をターゲットとしての照射が可能です。

ただし、最短2週間は家庭用脱毛器の一般的な頻度であり、選ぶ脱毛器によって施術頻度は異なります。必ず説明書を確認し、使用方法に従って行うようにしてください。

美容脱毛の部位別の施術頻度

美容脱毛の施術頻度は毛周期に影響されることを紹介し、その頻度を2〜3ヶ月と紹介しましたが、実は体の部位によって毛の毛周期は違います。ではなぜ2〜3ヶ月の頻度で施術が行われるのかというと、部位ごとに施術頻度を変えて脱毛を進めていくのは現実的ではなく、平均値を取っているのです。

もし、顔だけ、VIOだけといった部位を限定して脱毛をするなら、以下に紹介する頻度で施術を進められるかもしれません。

部位 施術頻度
全身 2〜3ヶ月
1〜2ヶ月
2〜3ヶ月
おなか・背中 2ヶ月
腕・足 1ヶ月半〜2ヶ月
VIO 1ヶ月半〜2ヶ月

美容脱毛にかかる回数や期間は?

ここまで、美容脱毛の施術頻度について紹介してきました。では、美容脱毛を完了させるまでにはどのくらいの回数・期間を通う必要があるのでしょうか。ここでは、IPL脱毛といった毛周期に影響される方法と、SHR脱毛のように関係なく施術を進められる方法の2通りに言及していくので、ぜひ参考にしてください。

回数

回数に関しては、毛周期に影響される方法も毛周期に関係なく施術を進められる方法も、必要な回数にほとんど変わりはありません

効果を実感するまでの回数 5〜8回
自己処理が不要になるまでの回数 10〜12回
ツルツル肌を目指す場合 12〜18回

期間

期間に関しては、毛周期に影響される方法と関係なく施術を進められる方法とで大きく違います。理由は、脱毛方法によって照射頻度に違いがあるためです。

毛周期に影響される方法 関係なく施術できる方法
効果を実感するまで 約8ヶ月〜1年2ヶ月 約2ヶ月〜3ヶ月半
自己処理が不要になるまで 約1年半〜1年10ヶ月 約4ヶ月半〜5ヶ月半
ツルツル肌を目指す場合 約2〜3年 約8ヶ月半

ツルツル肌を目指す場合の期間を比較すると、選ぶ脱毛方法によって約1〜2年も差が出ることが分かります。もし美容脱毛の施術頻度が気になるという方は、毛周期に関係なく施術できる方法で脱毛を検討すると良いかもしれません。ただし、施術を1ヶ月に2回受けることとなるため、ペースを乱さず通えるかという点には注意が必要です。

脱毛の間隔が空いている期間中にすべきことは?

美容脱毛に通い始めると施術日前後の過ごし方に注意するようにはなりますが、実は施術と施術の間の休んでいる期間中の過ごし方にも注意が必要です。

脱毛を休んでいる期間中は、次回の施術で脱毛効果を十分に得るためのコンディション作りができる期間である一方で、効果的な施術を受けられなくなる可能性が潜んでいる期間でもあります。

では間隔が空いている期間中に何をすべきなのか、注意すべき4つの行動を紹介していきます。

毛抜きや脱毛ワックスでの自己処理を避ける

脱毛に通い始めたら、毛抜きや脱毛ワックスでの自己処理は避けるようにしてください。

肌や毛根に負担の大きい自己処理方法で、施術時にトラブルを起こしやすい肌質になりやすい他、毛周期が狂ってしまう原因にもなります。毛周期が狂うと適切な施術頻度で通っても効果が得られなくなってしまうので注意してください。

自己処理におすすめなアイテムは、肌や毛根に負担の少ない電気シェーバーです。毛の流れに沿って電気シェーバーを動かして剃毛するという使用方法にも注意してください。毛の流れに沿って動かして剃毛するのがおすすめです。

規則正しい生活習慣を意識する

脱毛期間中は規則正しい生活習慣を意識することも大切です。食生活や睡眠などの乱れはホルモンバランスの乱れにつながりやすく、毛周期が乱れてしまったり、施術時に肌トラブルが起きやすかったりと脱毛効果に悪影響を及ぼしてしまいます。

ホルモンバランスの乱れは簡単に整えられないため、気が緩みやすい施術を休んでいる期間中も正しい生活習慣を意識するようにしましょう。

保湿をして肌の水分量を適切に保つ

脱毛施術の期間中は、保湿も重要なポイントです。なぜ保湿を意識するのかというと、肌が乾燥していると照射した光が目的とする場所に届かない可能性がある他、痛みや赤みといった肌トラブルを起こすリスクが高くなるためです。

保湿は施術前後の注意点としてよく取り上げられるポイントですが、施術を休んでいる期間中も保湿に取り組むことをおすすめします。

夏以外の季節でも日焼け対策をする

脱毛を始めるなら、日焼け対策は必須です。施術時に肌が日に焼けて熱を持っていたりほんのり黒くなっていたりすると、肌トラブルを避けるために照射する光の出力を下げる必要があります。最悪の場合は、施術を見送らなければいけない、日焼けが引くまで施術を再開できない可能性もあります。

日焼けといえば夏をイメージさせますが、夏以外の季節でも日焼け対策が重要です。脱毛を始める際は、季節に関係なく毎日日焼け対策をしっかり行うことをおすすめします。

適切な脱毛頻度以外で効果に影響を与える要素は?

ここまで、美容脱毛の施術は毛周期に合わせる必要があると紹介してきましたが、適切な頻度を意識して施術を受けても思うように効果を得られないケースがあります。その原因として考えられるのが、毛の濃さや毛量、施術者の技術力です。

2つの要素がどうして効果に影響を与えてしまうのかについて詳しく解説しましょう。

毛の濃さや毛量

まず毛の濃さに関しては、脱毛方法によって得意な毛質、不得意な毛質がある点に注意しなくてはいけません。例えば、IPL脱毛といった毛周期に影響する脱毛方法は濃くて太い毛の脱毛が得意です。

SHR脱毛といった毛周期に関係なく施術できる脱毛方法は、濃くて太い毛、薄い毛、白髪に脱毛効果が期待できます。

毛量に関しては、一定の面積に生えている毛が多い方は光がターゲットとする組織が多いことでエネルギーが分散してしまい、十分な効果を与えられない可能性があるといわれています。

施術者の技術力

思うように効果が得られない原因に、施術頻度、毛質、肌質などが当てはまらない場合は、施術者の技術力が影響しているかもしれません。

サロンやエステでは特別な資格を持たなくても施術が可能なので、知識や技術力が乏しい施術者に担当されると、適切な出力で施術が行われなかったり照射漏れがあったりする可能性があります。

施術が正しく行われているかの判断は難しいですが、施術者の技術力が効果に影響する1つの要素であることは頭に入れておくと良いでしょう。施術者の教育がしっかりと行われているサロンを選ぶのがおすすめです。

脱毛頻度や間隔に関するQ&A

毛周期の頻度や間隔についてさまざまな方向から解説してきましたが、最後によくある疑問を取り上げて解説します。

  • 脱毛の間隔が空きすぎると効果がなくなる?
  • 脱毛の間隔を短くしてはいけない理由は?
  • 適切な施術頻度で脱毛をするコツは?

それぞれ詳しく見ていきましょう。

脱毛の間隔が空きすぎると効果がなくなる?

脱毛の間隔が空きすぎると、本来得られる効果が半減してしまうかもしれません。理由は、一定のペースで施術を進めることで毛周期を捉えてきたのに、間隔が空くことでアプローチしたい成長期を逃してしまうためです。

間隔が空きすぎると、最悪の場合施術回数が増えてしまう他、脱毛が完了するまでの期間が伸びてしまいます。体調不良や生理などの特別な理由がある場合は仕方がありませんが、せっかくの施術で最大の効果を得るなら、毛周期に合わせた施術間隔を守ることをおすすめします。

脱毛の間隔を短くしてはいけない理由は?

施術を受ける間隔を短くしてはいけない理由には、以下の2つが挙げられます。

  • 施術時に成長期にある毛が少なく、効率的にアプローチできないため
  • 肌への負担が大きいため

脱毛の間隔を短くしてしまった場合は、脱毛効果を下げてしまうだけでなく、肌トラブルリスクも高くなってしまいます。脱毛を始めるなら、間隔を空けすぎず狭くしすぎず行うのがおすすめです。

適切な施術頻度で脱毛をするコツは?

適切な施術頻度で脱毛をするコツは、自分自身の予定が少ない時期に始めること、予約がとりやすい時期に始めることの2つです。この先の学業や仕事などのスケジュールを考慮して、柔軟に対応できるタイミングで脱毛に通い始めるのがおすすめです。

予約を取りやすい時期を意識するなら、肌の露出が少なくなりムダ毛を気にする人が少なくなる10月以降が狙い目でしょう。

まとめ

美容脱毛の頻度は、基本的に2〜3ヶ月に1回です。毛周期を意識して成長期にある毛にしっかりとダメージを与えるためで、始めは2〜3ヶ月の間隔で、後半にかけては間隔を空けて頻度を低くしていきます。

ただし、毛周期に影響されないS.S.C脱毛やハイパースキン脱毛などは毛周期に関係なく施術を受けることが可能です。一般的に美容脱毛は12〜18回、約2〜3年で終えられますが、もし少しでも早く脱毛を完了させたい場合は、記事で紹介した頻度の高い方法で脱毛を検討することをおすすめします。

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