「胸周りのムダ毛が気になる」という方でも、胸はプライベートな部位になるので、なるべく自分で処理したいと思う方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、この記事では胸のムダ毛を処理する方法やセルフでできる胸脱毛の方法を詳しく解説していきます。サロンでの脱毛との違いなども合わせて紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
胸のムダ毛をセルフで処理する方法は？
胸のムダ毛をセルフで処理する方法はいくつか考えられます。中でも、カミソリや電気シェーバー、毛抜き、除毛クリーム、脱毛ワックスなどは特にメジャーな方法といえるでしょう。ここでは、セルフ脱毛の手段として上位に選ばれているものの特徴をそれぞれ解説していきます。
これから紹介する内容については、表面上のムダ毛をなくすという意味では即効性があるものが多いですが、肌への負担が大きかったり、脱毛効果がなかったりと一時的な処理効果しか望めません。その点も踏まえて解説していくので、順番に見ていきましょう。
カミソリ
ムダ毛のセルフケアとして、もっとも代表的なのがカミソリではないでしょうか。濃く太い毛にも細く薄い毛にも効果を発揮しますが、濃い毛を処理すると黒いブツブツが目立ってしまうこともあるので、使用の際には注意が必要です。
安価で販売されているので、費用をかけずに処理が行えて、誰でも手軽に行えるのが最大のメリットです。使い捨てにしたり、頻繁に買い替えをする人でも費用が抑えられるのも嬉しいポイントでしょう。
一方で、表面上の毛を剃るだけなのでまたすぐに毛が生えてきてしまい、頻繁に処理をする必要があるのがデメリットです。また、カミソリは肌にダメージを与えるため肌トラブルの原因となったり、怪我のリスクもあったりするというリスクもあります。
電気シェーバー
カミソリよりも肌への負担の少ない方法として、電気シェーバーを使用する方法もあります。カミソリに比べても優しい処理方法で、サロンやクリニックでも脱毛前の自己処理方法として推奨されている処理方法です。
設計上、肌に負担の少ない仕様になっているので、肌トラブルや怪我などのリスクが軽減されます。カミソリと同様に誰でも手軽に行えるのも魅力で、付属品のある電気シェーバーの場合、範囲や用途によって使い分けできるのも嬉しい点です。
カミソリ感覚で使用できるものでも、費用は2,000円から5,000円くらいなど、中には安価とはいえないものもあります。また、電池や充電式なので、使用したいときに使えないケースも出てくるので、注意が必要です。
毛抜き
目立つ毛が数本あったとき、剃った後の毛が目立ってほしくないというときには、ピンセットを使用することも多いかと思います。簡単に目立つムダ毛を処理できますが、実はメリットよりもデメリットが目立つ自己処理方法です。毛抜きには、下記のようなメリットデメリットがあります。
まず、毛根から毛を抜くので、剃毛の場合よりも見た目や肌触りが良くなるのがメリットです。次の発毛までにもある程度期間があるので、剃毛よりも状態を保ちやすいとも考えられます。
一方で、肌や毛穴への負担やダメージが非常に大きく、毛穴が広がったり炎症を起こしたりなどの肌トラブルのリスクが多いのがデメリットです。また1本ずつ抜いていくので時間がかかる、痛みを感じるといった点もマイナスなポイントといえるでしょう。強い刺激があるため、毛が徐々に太く濃くなる場合もあるというのも注意が必要です。
除毛クリーム
剃ったり抜いたりする以外の方法としては、除毛クリームを使用する方法も挙げられます。除毛クリームはアルカリ性の成分が毛を溶かすという脱毛方法で、剃った後のように毛がチクチクすることがありません。入浴時に浴室で使用している人も多いでしょう。
取扱説明書に従い、除毛したい箇所にクリームを塗り一定時間放置した後、布などで拭き 取るだけで除毛できるので、広範囲でも手軽にセルフケアが可能です。剃ったり抜いたりなどの処理方法と比べると処理時に生じる痛みがなく、仕上がりも綺麗になります。
ムダ毛を溶かす働きがあるので、肌にも負担がかかり、赤みや腫れといった肌トラブルの 原因になることがあるのがデメリットです。短い時間とはいえ、クリームを塗ってから一定時間放置するため、時間や場所を気にしながら行う必要性があります。
また、知らぬ間に髪の毛や眉毛などの希望箇所以外にクリームが付着してしまうケースも考えられるので、取り扱いには注意が必要になります。
脱毛ワックス
脱毛用に作られたワックスを皮膚に塗り、毛とワックスが付着した後、引き剥がすことで毛根から毛を取り除いていく方法です。脱毛ワックスに含まれている成分は肌への負担が少なく、仕上がり後も綺麗な見た目で 比較的効果も長続きする傾向にあります。
しかし、皮膚に張り付いたワックスを引き剥がすので、強い痛みが生じやすく、赤く腫れるなどの肌トラブルを引き起こす可能性があります。また、短い毛ではしっかりとワックスが付着しないケースが考えられるため、ムダ毛を3mmほど伸ばす必要があり、その期間が気になるという方も少なくありません。
市販で購入できる脱毛ワックスの成分に松ヤニや蜂蜜を使用していることがあり、アレルギー反応を起こしてしまう方もいるため、使用の際は注意しながら行うようにしましょう。
セルフで胸脱毛をするなら家庭用脱毛器
上記では比較的手頃な価格で簡単できる、胸周りのセルフケアについて紹介してきましたが、おすすめのセルフケアは家庭用脱毛器での処理です。
紹介してきたケア方法については、即効性はあるものの効果が持続しなかったり、そもそもの脱毛効果がなかったりするものが多く、根本的な解決はしません。家庭用脱毛器であれば、肌に負担をあまりかけず、かつ脱毛や抑毛の効果がしっかりと期待できます。家庭用脱毛器はサロンと同じ仕組みで行うため、脱毛効果を得ることが可能です。ワンランク上のセルフケアとしておすすめできます。
サロン脱毛との違い
サロンでの脱毛との違いは、脱毛器の照射のパワーの違いです。家庭用脱毛器は、知識のない方でも安心して使用できるように出力が抑えられた設計となっています。脱毛サロンで使用する機器はプロが扱う機器なので出力が強く、照射のレベルが高くなっているのです。早く効果を得たい方はサロン脱毛がおすすめですが、家で気軽に脱毛をしたいという方は、家庭用脱毛器を検討してみると良いでしょう。
家庭用脱毛器でセルフ脱毛するメリットデメリット
セルフ脱毛の中でもっともおすすめできるのが家庭用脱毛器を使用してのケアですが、これにもメリットやデメリットは存在します。購入してから後悔をしないように、事前に特徴をしっかりと理解しておきましょう。これから検討していく脱毛方法の選択の幅が広がるはずです。
メリット
脱毛サロンに通うよりも安く、他人に見られることなく自分のペースでケアできるのが魅力です。他のケア用品と異なり、続けていくことで脱毛や抑毛効果が期待できるので、ムダ毛が薄く目立ちにくくなってきます。脱毛には場合によって多少の痛みが生じることがありますが、家庭用脱毛器であれば痛みを感じたら照射のレベルを下げるなど、自分の裁量で出力を変更できるのもメリットです。
デメリット
家庭用脱毛器でのケアは全て自己責任となるため、剃り残しなどの照射できていない部分が出たり、肌トラブルが起きてしまったりした場合も、誰も責任を取ってくれません。サロンやクリニックであれば、診察代やお薬代などを保証してくれるところもありますが、セルフ脱毛となるとそうもいかないので、照射の際は特に注意しましょう。
また、サロンよりも出力が抑えられているので、効果が現れるまでにある程度の期間が必要です。早く脱毛効果を得たい、丁寧に処理をしてほしい、プロにしてもらったほうが安心という方は、サロン脱毛を検討してみてください。
サロンで脱毛するメリットデメリット
プロによる丁寧な施術や美肌効果、肌トラブルのリスクが少ない安心の脱毛を求めている方は、サロン脱毛がおすすめです。サロンでの脱毛は高い照射レベルでの施術になるので、家庭用脱毛器に比べて効果をより実感できるでしょう。ここでは、サロンでの脱毛のメリットやデメリットについても紹介していきます。
メリット
知識豊富なプロが脱毛施術を行ってくれるため、高い効果や綺麗な仕上がりを期待できます。また、脱毛サロンでの施術は、美肌効果も期待できるのも人気の理由の1つです。
脱毛することで徐々に毛穴が塞がってキメ細い肌になっていき、肌がトーンアップする、毛穴汚れのリスクが軽減するなどの美肌効果が得られるのです。さらに、IPL脱毛などの一部の脱毛方法では、光フェイシャルと同じ光が照射されるため、脱毛と同時にシミやそばかすを薄くするなどの美肌効果が得られる可能性があります。
また、サロンではアフターケアも充実しており、ヒアルロン酸配合の冷却ジェルや、美肌効果のある化粧水・クリームでの保湿を行ってくれるなど、自宅とは異なった特別なケアとなるでしょう。
デメリット
家庭用脱毛器でも同じですが、サロン脱毛でも効果が現れるまでにはある程度の期間が必要となります。中長期的に脱毛サロンに通う必要があるため、スケジュールに余裕がないという人は通うのが難しいでしょう。
高い効果が得られる反面、費用面や中長期でのスケジューリングになることをしっかりと把握しておきましょう。
胸脱毛に適したサロン脱毛の方法とは
ここからは、胸脱毛に適したサロンでの脱毛方法として、下記の4つが挙げられます。
- IPL脱毛
- S.S.C脱毛
- SHR脱毛
- ハイパースキン脱毛
胸脱毛を検討しているけど、サロンの種類が多すぎてどこが良いのか分からないという人は、採用している脱毛方法を1つの指標として考えるのも良いでしょう。脱毛方法それぞれで痛みや効果などが異なるため、違いを把握してから検討すると良いです。
IPL脱毛
IPL脱毛とは「インテンス・パルス・ライト」の略称です。メラニンという色素に反応する光を当てて脱毛する方法で、濃いムダ毛に対して特に効果を発揮します。
毛の生え変わる毛周期というタイミングに合わせて照射をするため、1度の施術で効果を得られるのは10〜20％の毛です。複数回施術をして光で毛根にダメージを与えることで、抑毛効果や脱毛効果が期待できます。太く濃いムダ毛への施術では痛みを感じることがありますが、比較的早くに高い効果を得られるでしょう。
S.S.C脱毛
SSC脱毛はスチームスキンコントロールの略称で、光と抑毛効果のあるジェルを使用して照射と共に毛穴に浸透させ毛根に作用させていく方法となります。肌への負担が少なく痛みも感じないことが多いので、敏感肌の方や痛みに自信のない方にもおすすめの方法です。効果が出るまでには比較的時間がかかることが多いでしょう。
SHR脱毛
SHR脱毛はスーパーヘアリムーバルの略称で、毛を生やす指令を出す「バルジ領域」をターゲットに、出力の弱い光を連続照射して熱を蓄積させて反応させる方法です。
産毛や細く薄い毛に効果があるとされ、痛みも比較的感じにくいでしょう。
連続照射になるので広範囲での脱毛を得意としているのが特徴です。
効果が出るまでには比較的時間がかかることが多いでしょう。
ハイパースキン脱毛
サロンで導入されている比較的新しい脱毛方法として、ハイパースキン脱毛というものがあります。サロンでの脱毛の多くが60〜80℃の高温で、現在生えている毛の毛根を破壊していくものです。しかし、ハイパースキン脱毛は、体感38℃の低温でこれから生える毛を生えなくしていく方法になります。
従来と比較し、肌への負担や痛みが少ないというのが特徴です。「子どもにも照射できる脱毛器」をコンセプトに開発されたものなので、痛みや安全面、肌へのトラブルなどにも配慮されたものになります。
サロンの胸脱毛の基本情報
最後に、胸脱毛はどれくらいの期間や回数で効果が現れてくるのか、どこまでが脱毛可能範囲なのか、施術の流れなどの気になる基本的な情報を紹介します。あらかじめ胸脱毛への知識を深めておけば、計画的かつ効果的に胸の脱毛を進められるでしょう。
個人差はつきものですが、胸脱毛は1回の施術でいきなり効果が顕著に現れたり、劇的に変わることはありません。満足のいく効果を実感できるようになるまでには、中長期のスケジュールとなることを理解しておきましょう。
脱毛回数
脱毛効果には個人差がありますが、基本的には複数回通うことで満足のいく効果を実感できるようになります。効果を実感するまでは6回前後、自己処理が不要になる程であれば10回前後。ツルツルといった状態には15回前後など、ご自身の理想に合わせて回数を重ねていきましょう。
脱毛期間
毛には毛周期といった発毛のサイクルがあり、そのタイミングに合わせて施術を行うことで効果が発揮されます。胸の毛周期は2〜3ヶ月ほどとされているので、その期間に合わせて施術の予約をしましょう。
目標とする回数によって期間には違いがありますが、脱毛が完了するまでは2〜3年かかります。もっと早く脱毛をしたいという方は、毛周期に関係なく脱毛できるSHR脱毛やハイパースキン脱毛を検討してみてください。
脱毛範囲
胸の脱毛範囲は、サロンでは一般的に鎖骨からアンダーバストまでを指すことが多いです。しかし、メラニン色素が多く含まれている乳輪やバストトップは刺激が強く、やけどの恐れがあることから、脱毛可能範囲外としているサロンがほとんどです。
サロンでも安全面には十分配慮がされているので、「乳輪周りは何センチ」と規定があります。契約をする際には、自分の脱毛を希望している部位と脱毛可能範囲が合致しているかを確認することが重要です。
施術の流れ
ここでは、脱毛サロンでの一般的な施術の流れを解説します。
- サロンで用意されているガウンなどの施術着に着替えて、施術台（ベッド）に仰向けになります。
- 照射の光から目を守るため、タオルや布などで目元を隠します。
- 必要に応じて剃り残しの処理をしてもらいます。
- 胸の脱毛箇所に冷却ジェルを塗ります。（脱毛方法によってはそのまま照射）
- 露出を最小限にするためタオルなどで隠しながら照射をします。
- 施術後はジェルの拭き取りや保湿などのアフターケアをします。
事前に施術の流れを把握しておくのは、施術の不安や疑問を解消をすることにもつながるでしょう。スムーズに施術を受けられるようになると気持ちに余裕も生まれるので、施術に不安がある方はサロン側に事前に確認しておくことをおすすめします。
まとめ
胸のムダ毛が気になっている人の中には、あまり他人に見られたくないからセルフで脱毛をしたいという人も多いでしょう。カミソリや除毛クリームなどの処理方法は手軽にできて便利ですが、脱毛ではないので毛が薄くなる効果は期待できません。
胸脱毛をセルフで行うなら、脱毛効果が得られる家庭用脱毛器の使用がおすすめです。しかし、家庭用脱毛器は自分で照射をするので照射漏れをしやすい、肌トラブルを起こす可能性がある、誤って乳輪周りに照射してやけどをするなどのリスクがあります。
セルフ脱毛によるトラブルに不安を感じる人は、サロン脱毛を検討してみてください。胸を見られるのは恥ずかしいという方も多いかと思いますが、そういった患者の気持ちを考慮して、サロンではタオルで隠しながら照射するなどのさまざまな工夫をしてくれます。胸脱毛を考えている方は、自分に合った方法を検討してみてください。
